今日ある患者さんとお話をしていたら息子さんが骨折をしたとのことでした。
そこで今回は骨折をした時の栄養について書こうと思います。
若干難しい話になるかもしれませんが、かなり端折って書きますのでなるべく難しい言葉は書かないようにします!
「骨を強くするには何が良いか?」と聞かれるとほとんどの方がカルシウムと答えるでしょう。
実はカルシウムだけでは骨は強くなりません。
(因みに、今回の題名に「骨折をした時に摂ると良いビタミン」とありますが、要は骨を強くすることと同じことです。)
骨は「軟骨」と「硬骨」とあります。
まぁ簡単に説明すると柔らかい骨と硬い骨です。←そのままじゃん(゚ω゚)
この軟骨から硬骨になっていくことで骨は骨となりうるのです。
この軟骨が先に出来て、この軟骨にカルシウムが沈着して硬骨になります。
だったらカルシウム摂っとけば良いじゃないか、と思うかもしれませんがそうは簡単に問屋が卸しません。
「コラーゲン」という言葉は皆さんほとんど知っていると思います。
軟骨はこのコラーゲンというタンパク質を中心として「プロテオグリカン」という糖タンパクを詰め込んで作られています。
硬骨はこれらに「グラタンパク」というタンパク質の接着剤でカルシウムを引っ付けて作られます。
ということは、まず何よりもタンパク質がないと何も作ることが出来ないということになります。
大本のタンパク質がそれぞれ合成されて「コラーゲン」「プロテオグリカン」「グラタンパク」というタンパク質が出来ます。
ということは、カルシウムをいくら摂取したところで効率良く骨を強く(骨の再生)することは出来ないということになります。
コラーゲンを作るにはビタミンC、プロテオグリカンはビタミンA、グラタンパクはビタミンKが必要となります。
ということは、骨折をした時は高タンパク食を基本として、ビタミンA・C・Kを摂るとかなり効率良く骨は強くなります。
ということは、骨折した時も同じことですね( ^ω^ )
骨粗鬆症も同じです。
カルシウムだけでなく、タンパク質をしっかり摂りつつ上記のビタミンを摂取した上で摂取することが最も望ましいです。
せっかく骨折の話が出たので骨折の治療方法も書いておきます。
骨折した場合は、血流を良くしてあげることも大事です。
骨折した部分は動かさず、その周りの関節を動かすことで回復は劇的に良くなります。
また、骨折した部分にもよりますが、その周辺や関係する関節周りの筋肉が硬くなることが多々あります。
そこを揉みほぐすことで血流が良くなり骨折部分にも血流が行きやすくなります。
この三つを組み合わせることで骨折はより早く良くなります。
骨折の場合の治療順番は次の通りです。
1.骨を作る栄養をしっかり摂る
2.骨折した部分は動かさず周辺の関節をしっかり動かす
3.骨折に伴い硬くなった筋肉をほぐす
骨折した時は信頼の置ける治療院で治しましょうね( ^ω^ )
それだけで全然回復も違いますよ( ^ω^ )
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コメント
コメント一覧 (4件)
ブログの内容と関係ないですが、質問いいでしょうか??
先月からランニングを始めたのですが2〜3キロ走ったあたりから右膝の外側が痛くて走れなくなります…
歩く分には痛みはないのですが、走るといたくて…
バスケもしてるのですが、バスケの時は練習の終盤3時間やった位に痛くて走れなくなります…
McDavid(マクダビット)サポーター膝用 M4193ランニングニーバンド
を買って使ってみましたが、ダメでした…
長距離は走れないのでしょうか…
>>タカヒロさん
はじめまして。
その症例は以前書いたことがありますので貼り付けておきます。
http://www.bokunote.com/blog/index.php/2017/05/18/post-1530/
参考にどうぞ。
超音波治療が良い例ですね
血流を改善し、骨折部を刺激することで
癒合期間を短縮できますからね
>>アニメ師匠さん
超音波治療器と併用すると治りは全然違うのでぼくも使ってます( ^ω^ )