先日、32回青島太平洋マラソンが開催されました。
残念ながらぼくは脚の怪我で走れませんでした。
未だに週2回ほどを6〜10km程度しか走れません。
二日続けて走ったり、10kmほどの距離を週に2回走ると痛みが戻ってきます。
回復の方向に向かってはおりますが、ムンバイまで約1ヶ月しかありません。
自分の身体が鈍っているか、というとそうでもありません。
週1,2回の筋トレと土曜日に泳いでます。
練習量としてはメチャクチャ少ないのですが、身体は出来上がってきてます。
8月時点の体重・体脂肪は70kg・12%でしたが、現在は67.5kg・9.5%になりました。
そしてバストと腕の太さが尋常じゃなく太くなりました。
バストは3年前より13cm、腕は4.5cm大きくなりました。
自分でも驚くほど筋肉が付いてます。
これって走る上で邪魔にしかならないんだけどね(゚ω゚)
新年の身体を張った毎年恒例のぼくの手挨拶で我が筋肉美を見る事が出来ると思うので、全国の光ボーイの熱烈なファンの皆様はそれまでの間興奮して眠れない日々をお過ごし下さい(゚∀゚)
さて、本題です。
今回はとても真面目な内容です。
今年(2018年)の青島太平洋マラソンで心肺停止になられた方がいたです。
ぼくの手整骨院に通われてるお医者さんが偶然その現場に居合わせ、救急救命をされました。
その方の文章をコピペします。
青島太平洋マラソン完走しましたが、、
スタートしてから6km地点で男性が倒れていました。
「誰か医療関係者のランナーいませんかぁぁ」と女性が叫んでいました。目に飛び込んできたのは心臓マッサージの光景、心肺停止でした。
その場にエントリーランナー医師が私を含め4人いましたが、心室細動でAEDと救急車待ちとのこと。皆んなで交代しながら心臓マッサージを続けました。
自転車でAEDが到着して電気ショックを与えると、間もなく心臓が動き出しました。その後、救急車で搬送されたようです。後遺症が残らなければいいのですが。
レースに戻りましたが、ずっとこのことを考えながら走りました。
誤解を恐れずに言うと、絶好のマラソン日和、今度こそはサブ3.5を達成したい、悪くても自己新は出したいと、かなり気合の入ったレースでした。
産婦人科の自分がそこに居ても何の役にも立たないかもしれませんが、女性の叫び声を聞いた瞬間、レースを忘れ救命活動に加わりました。医師の本能でしょうか。
タイムはメチャクチャ、自己ワースト2でした。でも、あの時気付かなかったら、この先ずっと後悔したと思います。医師だったらみんな同じ行動をしたでしょうね。心臓マッサージをしていた医師達はAとかB(ガチランナー)のゼッケンをつけていたのが心に残りました。
命が助かって、後遺症が残らないことを、切に願います。
きっと体が勝手に反応されたのでしょうね。
今日(2018/12/10)このことを大会本部に問い合わせましたら、その後心肺停止になったランナーさんは無事だったそうです。
後遺症が残ったかどうかはわからないとのことでした。
この件に関して、ぼくなりの見解を書き進めたいと思います。
まず上記されてますが、このお医者さんはサブ3.5(フルマラソンを3時間30分以内で走ること)を狙うほどのランナーさんです。
この方が駆け寄った時にはすでに3人のドクターが対処されていたとのことです。
ということは、この心肺停止のランナーさんは結構速い方です。
憶測になりますが、心肺停止のランナーさんは3時間15分前後以内で走られる方だと思われます。
このタイムを出すにはそれなりに厳しい練習をしなければなりません。
週に5回前後走っているでしょうし、走ることに相当慣れているはずです。
それにも関わらず、しかも6kmという短い距離にも関わらず心肺停止になりました。
これは非常に恐ろしいことです。
ランナーで心肺停止になることはたまにニュースで見かけますよね。
ぼくはこれまで他人事のように感じておりました。
心肺停止になる方は練習をしていない人か、ご高齢の方がなるものと思ってました。
それが全て覆されました。
自分を含め全てのランナーが気をつけなければなりません。
もしかしたら今回心肺停止したランナーさんは体調が悪かったのか、前日お酒を飲み過ぎたのか、無理な練習をし過ぎたのかはわかりません。
しかし、一つの大きな要因として「急な寒さ」があると思います。
先週は金曜日から冷えてきて急激に土曜日と日曜日が寒くなりました。
これまで暖冬の中練習してきたにも関わらず、急激に寒くなり、薄着で走ってしまい急激な負荷が心臓にかかり心室細動を起こし心肺停止になったのかもしれません。
このようなことを避けるためにも、前日の寒くなった時点で寒いことを体に認識させるために朝か夕方の寒い時に軽くジョグをしていた方が良いです。
大会は緊張から心拍数も増え、普段よりも心臓に負荷が強くかかります。
それに加えて今回の寒さで心臓により大きな負荷がかかったのかもしれません。
とにかく、体に寒さを慣れさせておく必要があります。
もしかしたら元々心臓に問題があったのかもしれません。
こればかりは本人に直接話を聞いたわけではないのでわかりません。
ここでもう一つ同じような話を書きます。
ロードバイクに乗っていた男性が練習中に同じように心肺停止となり、偶然通りかかった医療関係者に助けられました。
その心肺停止になった男性はお医者さんです。
この心肺停止になったお医者さんに直接ぼくは色々聞きましたが、特に前触れもなく、心臓に問題があったわけでもなく、過度のストレスがあったわけでもなく、普段はお酒は飲まず飲み会の時だけ、週に3〜5回ほどの練習をしていたとのことでした。
これだけ聞くと、健康体そのものですよね。
それにも関わらず、心肺停止になってしまったと…。
細かく分析すると必ず理由はあると思いますが、原因は特にわからないとのことでした。
このお医者さんはこの経験から多くの人に心肺蘇生法を知ってもらおうと年に一回講習会を開いております。
その講習会にぼくも参加していろいろ話をお伺いすることが出来ました。
いつ何時自分が同じように倒れるかわかりません。
また、いつ何時人が倒れている場面に出遭うかわかりません。
いつでも対応出来るように準備が必要ではないでしょうか。
ランナーは年に一回で良いから心肺蘇生法の講習会を受けても良いと思います。
もしくは、マラソン大会のパンフレットに心肺蘇生法のことを書いた紙を入れても良いのではないでしょうか。
倒れてる人がいた時にどうしたら良いのか、周りの人にどのように声かけをしたら良いのか、AEDが届くまでしなければならないことは何なのかなどを書いた紙です。
それを読んでいるだけで助けれる命があるのではないでしょうか。
(もしかしたらぼくの手整骨院で消防隊員の方に心肺蘇生法の講習会をお願いするかもしれません。その際は是非多くの方に参加して頂きたいですので、その時はまた追って連絡致します。)
参考までに、各種スポーツでの死亡確率をまとめたイラストが掲載されたサイトがありましたのでそちらをご覧ください。
また、上記のままこの記事を終わらすとマラソンが大変危険なスポーツだと誤解を与えてしまいそうなので、アメリカの研究結果の記事も合わせてご覧ください。
「あなたが死ぬ確率」スポーツ・交通・生活習慣など、日常の活動で死ぬ確率をまとめたイラスト図(アメリカ)
意外と少ない? マラソン中の心停止発生率10万人中0.5人 肥大型心筋症患者などは要注意―米研究
これに続けて本当はもう一つ書きたいことがあったのですが、今回はコピペさせて頂きましたお医者さんに多大なる敬意を表したいのでここで終わります。
医師として人として当たり前のことをされたのかもしれませんが、その咄嗟の判断や行動には本当に心から敬服致します。
コピペにもありますが、この方は産婦人科医です。
日々生命の誕生の瞬間に立ち合われてます。
もちろんこの方だけではなく、一緒になって心肺蘇生をされたドクターの力も大きいですし、周りに大声で知らせた女性も素晴らしいです。
一人の、一つの命が途切れそうになる糸をまるで身体を縫合するかのように繋ぎ止め、産まれてきた赤ちゃんのように新たな人生を歩むことが出来るようになりました。
このお医者さんとは2回ほど飲み会で色々とお話しさせて頂きましたが、人としてとても素晴らしく、男として非常に魅力を感じます。
「医師」ということだからでなく「人」として尊敬出来る稀有な方だとぼくは思いますし、周りの方も同じように感じていると思います。
いろんな人に出逢うことでいろんなことを想います。
このお医者さんだけでなく、他にも同じように凄いなと思ったり、興味惹かれる方との出逢いも数多くあります。
年齢・職業・性別に関係なく、お互いがお互いを尊重しあえる関係を望んでいると最近特に想うようになりました。
そこには上も下も無いとぼくは感じております。
これからもマラソンシーズンは続きます。
ランナーの皆さんはどうぞ健康第一に練習に励んで素敵な日々をお過ごしください( ^ω^ )
コメント
コメント一覧 (16件)
当方、5時間くらいで走ったランナーですが、心肺蘇生措置が行われてる横を通ったので、その後どうなったか気になってました。
命は助かったということでホッとしました。
>>うめえらさん
青太お疲れ様でした。
本当に命は大事ですね。
少しでも情報提供のお役に立てて幸いです。
心肺蘇生法は最寄りの消防署で不定期ではありますが、【普通救命講習】を必ず行っています。
人数がある程度集まると、開催されます。
内容は心肺蘇生法、AED使用法がメインで半日講習です。
座学はほとんど無く、実技メインです。
講師は消防署の救急救命士、消防士です。
講習費用はタダ同然だったと思います。
講習終了後は運転免許証サイズの【普通救命講習受講証明】をその場でもらえます。
傷病者の手当方法も学べますので、ご家族のため、万一のため、興味ある方はぜひとも。
>>青黒うさぎさん
それを整骨院でしようかと考えておりました。
人数を集めたら来て頂けると伺っております。
整骨院であれば約10人は入るのでそれくらいで計画しておりますが、実行するかどうかはまだ確定していない状況です。
有意義な情報ありがとうございました。
短時間コースですが救命救急法毎年受講しています。方法が改良されることがあるので繰り返し受講した方がよい。と言われますし、救急隊につなぐまで、AEDにつなぐまで何をすべきか、一人でもできる最低限のことを教えてもらえます。
倒れていた方が、大事にいたらなかったようでよかったです。他人事とすませずに、入念なコンディショニングと無理な時の止める勇気を心にとめたいです。対応にあたられたランナーの方々に敬意を払いたいです。
>>たくぞうさん
方法もそうですが、結局慣れておかないといざという時に絶対忘れますからね。
ただでさえそのような状況に出くわしたらテンパって体が反応しないと思いますので。
今回のことでもう少し深く切り込んだ話を書こうと思っております。
私が通過した際は、スタッフの方が「救急車が来まーす、ご協力をお願いしまーす」と大きな声で道をあけるよう指示されてました。数人の方がその場に座って何かをされてたのは見えたのですが、こんなに大変な状況だったとは思いもしませんでした。
とりあえずは、ご無事でなによりです。
コース途中でもスタッフの方に付き添われて、シルバーのシートにくるまってるランナーさんもいらっしゃいました。ペースの遅いランナーには厳しい寒さでした。
一応寒さ対策でナイロン系の上下はザックに入れて走っておりましたが、発作的なものに対しては自分では手の打ちようがないような気がします。怖い事ですね。
自転車で巡回はされてますけど、近くにいる人が対応できるような対策(本文中に書いてある紙の封入など)は確かに必要ですね。(遅いのに、平気でゴミをポイ捨てするような輩は読まないんでしょうけど。。。)
他人事ではないという気持ちを、常に持って臨まないとですね。。
>>ひでじいさん
急激な寒さが多くのランナーを苦しめたと思います。
寒さに慣れていても急激な気温の変化はやられますからね。
自分で対処出来ることとしたら、体調が悪い時は無理をしないくらいしかないですよね。
それでもお金を払ってるし、これまで練習してきてるということで無理して参加してしまう気持ちはすごくわかります。
実際それで2018年の鹿児島マラソンで途中リタイヤしましたし…。
医療関係者だけでなく、誰でも出来ることがあるんだということを事前に知っているだけで助かる命があると思いました。
いつ何時自分が遭遇するかわかりませんし、自分自身が倒れることもあるかもしれません。
だからこそ、一人でも多くの人が知っておくべきことではないでしょうか。
つい最近、餅などで窒息した場合を想定した心肺蘇生法の記事を読んでいた事もあり、改めて考えさせられました。
おっしゃる通り、いつ何時、誰にでも発生しうる事です。今後参加出来る講習があれば最速での受講を決意しました。
気付きを与えて頂き有難うございました!
>>Kouika7さん
我が子が車に引かれた時や、タンスの下敷きになった時など様々なことを想定して日々過ごしてます。
そういったこともあってトライアスロンに転向したということも多分にあります。
マラソンだと身体が細くなり過ぎて有事の際に何かと困ると思いましたので。
皆さんの声を聞いてると講習会をした方が良いような気がしてきました。
今回の記事で書いた先生にお願いして開いてもらおうかなぁ…。
私はかなり後方からのスタートだったので、通りかかったときは警察の方が誘導をされていて、人だかりができていたので、何かあったのかなぁ?と思っていたのですが、そんなことがあったのですね
何より命が助かって良かったです
実はその後も私は緊急の場面に遭遇しました
レース後、汗を流そうと近くの温泉に立ち寄ったのですが、ちょうど入った時に、洗い場に高齢の方が倒れていて、温泉の従業員の方がAEDを使って心肺蘇生をされていました
すぐに救急隊の方も入ってきて、緊急処置をされて、「意識が戻りました!」の声
すぐに担架に乗せられて運ばれて行きました
実際にAEDを使っているところを見たのは初めてだったので、果たして自分でも緊急時に行動できるのか、考えさせられました
常にいざとゆう時の心構えが必要だと感じた瞬間でした
私も、何より大切な命を守るために行動しようと思います
>>ようさんさん
風呂場の急死に関することも書こうと思ったのですが、長くなると思い書きませんでした。
冬場のお風呂は急な温度変化により死亡率が跳ね上がります。
特にご高齢の方が犠牲になりがちです。
それにはしっかり原因があります。
やはり心臓への急激なストレスです。
我々ランナーは普段運動をしているから大丈夫と思っている(思い込んでる)と思いますが、実は危険と隣り合わせということを意識された方が良いと思います。
このことは次回の記事で書く予定です。
いつ何時何が起こるかわかりません。
全ての事態に備え行動することが肝要だと思います。
”メディカルプロレス” ←これを検索してください
名古屋の浅井ドクター自らリングにあがってAEDの普及活動をされています
>>アニメ師匠さん
検索してみます。
ありがとうございます。
私は12/9青島太平洋マラソンを4時間で走ったランナーです。
バイパスカーブ付近でマウストゥーマウス、心臓マッサージをされていたのを見かけ、倒れた方の無事がずっと気になっておりました。命が助かったとの事本当に良かったです。
産婦人科医師のランナーさんをはじめ立ち会われ、命を救って頂いた皆様に私からも心から敬服いたします。
そして自分自身いつでも役に立てるよう心肺蘇生の講習を再度受講します。
>>berryさん
以前コメントされたberryさんでしょうか?
違ったらすみません。
ただ走るだけでなく、いろんなことを考えさせられたと思います。
命は儚く尊いです。
誰かがしてくれる、でなく自分自身で動くことが重要だと自分に言い聞かせて生きることが肝要かと思います。