鹿児島マラソン2016を走り終えて

以前から何度も書いておりました鹿児島マラソンでしたが、あっという間にきました。
時が過ぎるのは早いですね。
今回のブログはまずぼくの大会内容について書きます。
その後大会内容全般について書いていきます。
大会運営の方がこのブログにたどり着いたら是非見て欲しい!

いや、見るべきだ!!!

いつものごとく、長文となり敬語省略しますのでご了承ください。
 
まずは、ぼくの手Tシャツを着たみんなとスタート地点で。
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まだあと10人くらいいるのですが混雑でバラバラで撮れず。
 
スタート数秒前。
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菜の花マラソンが終わってからかなり順調に練習が出来て、大会3週前からの調整もかなり順調に出来て仕上げは完璧だった。
いうことないくらい全てが順調
これなら間違いなくサブ3は達成するだろうと確信を持って大会に挑んだ。
しかし、結果は散々なものとなった。
自分でもなぜここまで悪い結果になったかまだ確信的なことがわからない。
10kmくらいからきつくて、走ってれば何とかなると思っていたが24kmくらいから3時間のペーサーに離された。
10km前後で右脇腹に違和感が出てきてゲップをすると胃液の逆流もあり、それで一気に体力を奪われた。
暑くて給水を取りすぎたのが原因かもしれない。
最初の給水があるまではかなり順調だったので、ぼくは給水はあまり取ったらいけない体質なのかもしれない。
う〜ん、マラソンってただ走るだけなのに難しい
当日まで全てが順調だったのに給水の取り方一つで全てが台無しとなった可能性が高い。
走り終わってから、いや走ってる途中からマラソンをやめてしまいたいと思うくらいの絶望感に苛まれた。

「情けない」
の一言だ。
ただただ自分の実力・経験・練習不足でしかない。
今シーズン最後の大会だったから、何としてでもサブ3は達成しときたかった。
悔しい。
27kmくらいから歩き出した。
やっぱり歩いたらダメだね。
どんなにスピードを落としてもいいから歩いたらダメだ。
スタートから2時間30分くらいしたらあまりにもお腹が空きすぎて給食を食べ歩く始末だったし、それで尚更走れなくなった。
最後の長田陸橋も歩いてしまうし、もうどうしようもない状態だった。
自分が抱いていたイメージとは正反対のことになってしまった。

恥ずかしいし情けないし悔しい。

今回のマラソンの反省は来シーズン絶対生かす。
これを書いてるのが鹿児島マラソンから二日後である。
マラソン大会当日は「こんな大会二度と出るか!」とわめき散らした。
次の日、色々考えた。
練習内容、食事内容、レース中のことなど考えられることは大体考えた。
そうすると不思議と来年も出たいと思えた。
「出たい」というよりも、「出なければならない」と思った。
こんな惨めな思いのまま終わっていいはずがない。
10号線の苦行の往復25kmの孤独にも耐えれる力をつければいい、ただそれだけの話じゃないか。
ぼくは負けない、もう自分に負けたくない。
また来シーズンのための闘いが来週から始まる。
今週だけはちょっとお休みしようかな。
来シーズンのために半年ですることを一応書いておく。
・スピード練習の強化
・体幹トレーニング
・食生活の見直し
これらを実践してみようと思う。
やるべきことはいくらでもある。
これら全てがぼくやぼくの家族の生活に直結するからこそ頑張れる。
さぁ、やろうか。
 
 
 
改めて沿道の応援がどれだけのを与えてくれるか実感した大会でもあった。
ぼくが一番良かったと思ったのは、竜ケ水駅の付近で踊っていたチアガールだ。
あれには力もらった。
なぜなら本気で応援してくれてるのがわかったからだ。
そこに所属している子が患者さんできているからある程度情報は知っていた。
WIZARDS(ウィザーズ)というチームで全国大会に出場するほどの強豪チームである。
 
また、走ってる時に知らないランナーから

『ブログ見てますよ!頑張りましょうね!』

と声をかけてもらえた。
今回の大会で一番嬉しい出来事だった。
 
患者さんが沿道で応援してくれるたびに力をもらいながら走った。
姶良で折り返してからはゴールまではもうヘロヘロで返礼する元気もなかったけど・・・。
長田陸橋付近にいらっしゃった方、給水所でボランティアをされていた方、反対車線からの方(多分ぼくに応援してるだろうけど、あまりにもきつすぎて反応できなかった方もいらっしゃると思うが声は聞こえていた)、一緒に走りながらの方、みんなの応援が本当に助けになった。
これって本当なんだよ。
応援ってとっても大事なんだ。
何を好んでお金払ってまで苦しい思いをしてるんだって普通の方なら考えるはず。
自分でもそう思う。
けど、応援されるとわかるよ。
また一歩また一歩と足が前に出るんだ。
誰も応援してくれなかったら最後まで歩くかリタイアしてると思う。
マラソンの時の応援というのは非常に大切なのだ。
知らない人に心から

『頑張れ!』

と言われたことある???
まずそんな経験普通できないと思う。
それがマラソンの醍醐味なのかもしれない。
こちらが必死だからこそ、必死な気持ちは伝わってくるものだ。
そういう意味でチアの方々は応援のプロだからこちらに伝わってくるものが大きかったのかもしれない。
電車からの応援も良かったし、車掌さんの汽笛の音も鳴らされるたびに「ありがとう」で思った。
錦江湾にカヌーや船から応援してくださった方もいらっしゃった。
の中でを合わせた。
沿道からのたくさんの応援も本当に背中を押してくれた。
警察の方々にも協力していただいた。
ランポリスとして大会を見守ってくれた方々。
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この方々によって安全に大会を行うことが出来たといっても過言ではない。
 
最後市役所までの直線で多くの方々からの応援に囲まれ走っているぼく。
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そんな大勢の歓声の中、娘の声だけ聞こえて振り向いた。
 
この顔が物語っているが、本当にきつい道のりだった。
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今日改めて市役所前を通ったが、ここを走った記憶がなかった
もうゴールしか見えてなかった。
 
最後苦しみながらもゴールしてから振り返ってお辞儀しながら「ありがとうございました」と言えたのは良かった。
改めて応援のありがたさが身にしみた大会だった。
 
走った人にしかわからない思いがそこにはある。
二度と走らないと思う人もいれば、また次走ろうと思う人、来年こそは完走すると心に誓う人、来年こそは目標タイムをクリアするぞと誓う人、来年は走りたいなと思う人、それぞれ思うことは違うけど、42,195kmを走るという同じ目的に向かって進む姿はどんな形であれ美しいと思う。
 
目標のサブ3を達成できないどころか、自分が想定していたタイムより30分遅かった。
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この完走証は自分の目の見えるところに貼り続けようと思う。
この悔しさをバネに来年、絶対リベンジすることを誓う。
 
 
次に鹿児島マラソン全般について書きます。
他の県のシティマラソンを走ったことがないので他と比べられませんが、全部で約10ほどのマラソン大会を見てきた経験を元にぼくが思うことを書いていきます。
ここから先の文は鹿児島マラソンについて熱く書きすぎてかなり長くなってしまったので、気になる方だけ読んでください。
 
 
 
第一回大会ということもあり、様々なことが後手後手になってる印象だった。
これから書くことは決して批判ではなく、来年のために生かして欲しいから書く。
そこだけは大前提として読んで欲しい。
まず、駐車場がないことは交通の便が悪い鹿児島にとって最大の過ちと思われる。
近くの小学校なり中学校の校庭を借りて臨時駐車場とすべきであったと思う。
また、駐車場がないのであれば早い段階で公共交通機関のわかりやすい解説をホームページに載せておくべきである。
大会1週間前に冊子のようなものが各家庭に配られて初めて知った。
給食の内容も大会1週間前にホームページに書かれていたが、もっと早い段階で決まっていなかったのだろうか。
 
 
大会当日の話。
スタートまでかなりスムーズに進み、良く計画立てられてると感じた。
・時計合わせ
時計合わせがなかったので、それは一応した方が良いと思う。
 
・スタート時の花火について
スタートすると花火は鳴らず、先頭が与次郎の橋に入ったらなぜか花火が鳴るようになっていたらしい。
それをする意味はなんなんだ???
スタートに鳴らせば良いんじゃないの???
そんなだったら別に無理に花火を鳴らさなくても良かったと思う。
それ以外は仙巌園まで完璧だったと思う。
 
・10号線の孤独対策
仙巌園を過ぎてからの10号線は人が入れないので姶良に抜けるまで往復25kmをひたすら孤独との戦いである。
それは今回の大会の一番の問題だったはずである。
それがほとんど手付けずの状態だった。
特に復路の10号線は孤独しかなかった。
10号線にも上記したチアの方々や給水所での応援があったりしたが、それはほんのワンポイントでしかなく、それ以外の場所が酷すぎた。
50〜100m間隔で人が立っていたが適当に旗振ったり小さな声で惰性で応援するだけで逆にイライラしてしまった。
中には3人集まって喋って何もしてない人たちもいた。
これは「マラソン走ってるんだからお前ら応援しろよ!」ということでなく、中途半端にするくらいならしない方が良いと言ってるのだ。
決して傲慢な気持ちでなく、走った人たちならわかるはずだ。
本気で応援してくれるからこっちも本気になれる。
マラソン大会というものは走る側も応援する側も一体となって作るものなのだ。
それが1回大会だからなのか運営側はわかっていなかったように感じた。
一定間隔空けて一人よりも10人くらいになって精一杯みんなで応援する方が良いと思う。
・ホームページの高低差記載について
オフィシャルホームページの高低差表を見る限り、10号線の往復の高低差が同じになっているが、実際の往復の高低差は確実に違う。
これは運営の明らかなミスであり、もしかしたら陸連に問い合わせたら正式タイム取り消しもあり得るくらいのことではないだろうか。
 
・海上からの応援
拡声器を沿道に置き、カヌーやボートからの応援が直で聞こえるようにしても良かったのではないだろうか。
あんなにも遠くから応援してくださって本当に感謝の気持ちしかない。
その大切な生の声をせめて拡声器越しにでも聞きたかった。
 
・桜島フェリーの活用
桜島フェリーも世界的にみて稀なものだと思う。
その桜島フェリー1隻貸し切って応援するようにしても良かったのではないだろうか。
フェリーの汽笛を無闇に鳴らせないのかもしれないが、大会の時だけでも許可を取るなりして鳴らせばランナーのテンションも上がることは間違いない。
別に貸切にしなくても良い。
4隻くらいを停泊させて一定の時刻になったら一斉に汽笛を鳴らしたりすれば良いと思う。
アメリカでアメリカンフットボールを観戦したことがあるのだが、タッチダウンした時半端じゃない音で汽笛が鳴るのだが、あれを聞くだけでメチャクチャテンション上がった。
・エンターテイメント的要素の考察
今流行りのバブルランゾーンを作ってもいいし、ただ走るだけでなく、その大会でしかできない体験を出来るように工夫することはいくらでもできたはずだ。
これは不可能なのかもしれないが、自衛隊にも協力してもらってブルーインパルスの演技をやってもいいと思う。
自衛隊も広報を兼ねてやれるのであれば喜んで何らかの形で協力してくれるはずだ。
とにかく、音が足りなかった。
往復25km全てに聞こえるように拡声器を置いてくれとは言わないが、所々に置いていても良かったと思う。
鹿児島の吹奏楽部高校をボランティアを募っても良いのではないだろうか。
10号線の音に関しては予算の問題があるのかもしれないが、もし予算が足りないのであれば値段を千円でも二千円上げてでも取り組むべき問題だと思う。
テレビ中継だけでなくラジオ中継もして、そのラジオ中継の音を流すだけでも全然変わってくるのではないだろうか。
 
・鹿児島マラソンの特別感とは
鹿児島マラソンは「鹿児島市」がやるマラソン大会である。
なのに、折り返し地点の姶良市のおもてなしの方が良かったってどうなの???
あそこでうけたおもてなしが一番良かったという声がほとんどである。
上記した特別感を味わえたからだろう。
菜の花マラソンの特別感は色んな食べ物が用意されてることで有名だ。
別名「グルメマラソン」と言われるくらいだ。
この鹿児島マラソンの特別感は「市街地の道路を走れた。10号線を走れた(孤独に)。」
この「孤独」という部分さえなければ良いと思う。
・給食の順番
吹上庵の蕎麦を40km地点付近に置いても、多くの人が食べれなかったのではないだろうか。
10〜20kmのどこかに置いてあればみんなこぞって食べたと思う。
給食が芋しかない場所もあったりしたし、ゴールでバナナを配るくらいならなるべくエイドに置くべきだったと思う。
ちなみにゴール地点のバナナはかなり余ったとのこと。
 
・ゴール後
ゴールしてから中央公園までが遠すぎる。
無理に市役所前をゴールにしなくてもよかったと思う。
宝山ホール付近をゴールにすればかなりスムーズにいったはずだ。
ゴールしてからの給水が水しかないのもどうかと思う。
そこにこそスポーツドリンクを用意してないといけないはずだ。
なぜならほとんどの選手は極度の電解質不足に陥ってるのでスポーツドリンクで補う必要があるのだ。
ちなみにぼくがマラソンの後に楽しみにしていたコーラが飲めなかった。
妻が渡そうとするも選手以外は中央公園までかなり遠回りをさせられたからだ。
あれは絶対改善するべきである。
また完走者も最後になるとなんとタオルが足りず、後日郵送するとのこと。
後日送られてきたところで嬉しいはずがない。
走り終わってタオルを肩にかけられることが良いのだ。
そもそも足りなくなるということは、人数分発注してなかったということになる。
それってどうなの???と思うのが普通の感覚ではないだろうか。
中央公園付近の立ち入り禁止区域が意味不明にありすぎて迂回に迂回を重ねなければ応援者と合流できなかった。
ぼくが走り終わって家族と合流できたのは50分後だった。
それだけ迂回しなければ合流できないのである。
混雑を考えてのことなのかもしれないが、あそこまで厳重にする必要はない。
 
・走り終わってからのおもてなしについて
42km走って今にも倒れそうな状態なのに中央公園まで歩かされ、やっとで着替え地上に出ると豚汁とおにぎりが渡されたがビックリするくらい小さかった。
『え???たったこれだけ???』
つい心の声が出てしまった。
当然だが、そこで給仕された方々に文句を言っているわけではない。
そしておもてなし会場と書かれてる場所に行くと、「おもてなし」という言葉をはき違えてるのか、全て有料。
貴重品はカバンの中に入れるなと書いていたため、お金を持ってないから当然買えるわけもないし、一つ一つが高くて食べたいと思っても躊躇してしまう値段だった。
スポンサーの宣伝場所なのだろうけど、「お金儲けしたくて仕方ありません!」というのが前面に出ていて不愉快だった。
本来なら写真を撮ったり大会の余韻に浸りたいはずなのに金儲けを前面に出されたため一気に冷めてしまい全く浸れず、その場を早々に去ることにした。
改善策としてはランナーにチケットを配ってそのチケットでランナー自身で食べたい食べ物を選ぶようにすれば良い。
そこに企業が用意した食べ物を用意していれば十分宣伝になる。
選ぶ側も楽しめるし、企業側も選んでもらうために創意工夫するだろう。
 
・警察との連携不足
自分の整骨院に車を停めていたので小川町方面に歩いて帰ろうとするも交通規制で結局10号線を歩いて長田陸橋の地下通路で帰った。
その時警察官に
『小川町方面に行きたいのですがコースを横切ることは出来るのですか?』
と聞いたら
『できます。言えば柵を開けてくれます。』
と言われたがそれが出来ず。
連携が取れてない証拠だ。
 
・生放送のテレビについて
身内で盛り上がっても視聴者は面白くない。
10号線の電車、錦江湾、桜島それらを織り交ぜてランナーを紹介すべきであった。
これだけ素晴らしい絵があるのにそれらを活かせてない残念な構成内容だった。
また、トップランナーと途中を走ってるランナーが同じ絵の中で収まる利を活かしきれてないと感じた。
ほとんどのマラソン大会はトップランナーしか映さない。
視聴者としては知ってる人がテレビに映るかもしれないから見るという人もいる(ローカルならなおさらのこと)。
それを感じさせる内容がなかった。
視聴者が「来年私もでたい!」と思わせる構成内容にすべきではなかっただろうか。
素人のぼくがこんなこと書いても仕方ないのはわかっているが、ちょっとお粗末に感じたのでテレビ放送について書いた。
 
以上がぼくが思った鹿児島マラソン全般で気になった点である。
最初にも書いたが、これは決して批判ではなく来年に繋げるために書いた。
運営の方々も様々なことを想定して色んな状況を考えたのは間違いない。
この大会を開くまで並々ならぬ仕事をされたと思う。
ぼくが朝早く走っていたら、「何キロ地点」というプラカードを持って写真を撮ってる姿も見た。
そんなのは全体の一部でしかない。
それ以外にも警察や国土交通省への書類提出や企画など本当に様々ある。
それでもなんらかの不備は絶対あるものだ。
人間がやることだから当然のことである。
それを改善していってこそ、歴史に残る大会になると思う。
上記した「マラソン大会はランナーと応援者で作るもの」と書いたが、一番重要な「運営」を入れるのを忘れていた。
この3つがそれぞれ上手く重なって最高のマラソン大会ができるのだ。
ランナーも、お金を払ったんだからサービスされて当たり前と思わず、自分たちができることで大会を盛り上げることが必要だ。
それが本来の目的である「鹿児島を活気づける」ということに繋がるからだ。
 
 
 
走りながらも走り終わってからは二度と走るかと思った今大会だったが、故郷である鹿児島のために自分が出来ることを出来る限りやろうと誓う。
それが走ることであれ、応援する側であれ精一杯やるつもりだ。
鹿児島とマラソンを愛する一人のランナーとして、鹿児島マラソンに関わった全ての人に感謝の気持ちを込めて、
『ありがとうございました。』
長文にお付合いありがとうございました。

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