鹿児島マラソン2024

元気ですかぁ!!!

元気があればなんでもできる!!!

元気があればマラソンも走れる!!!

ということで、鹿児島マラソン走ってきました!

今回はとにかく楽しかった!

これまで走ってきた大会の中でも一番楽しかったです!

そんな鹿児島マラソンのことを書いていきます!

いつもの通り敬語略します!

鹿児島マラソン2024

「天気晴朗、なれども波高し。」

ここ5年ほど腰の神経圧迫からくる脚の痛みで、まともに練習ができなかったり、コロナで大会がなかったりだったが、これまでで状態はベスト3に入るくらい良い。

しかし、夏に鍛えたゴルフ筋が落ちず、ぼくのマラソンベストウェイトから5kgも重い中で走ることに。

尚且つ、大会当日に限って首を寝違えてしまったが、走るのに問題はなかった。

1月末の時点でサブ3はできないことがわかったので、今の自分にできるベストを尽くすことにした。

落武者メイクを自宅でして出発。

↓矢が写ってないが、毎度おなじみの落武者姿。

近所の人にバレないように、そそくさと急ぎ足で会場に向かうと、車から声を掛けられた。

「それで走るの?頑張ってね!」

照れ笑いを浮かべながらお礼を伝え、近所の人に遭わないようにより急いで会場へ向かった。

会場に荷物を置き、トイレに行ってからスタート地点に並んだ。

大会に慣れたせいか、ほとんど緊張もせずスタートの号砲を待った。

『パン!』

隣の人の心臓の音が聞こえそうなほど静かで、緊張感に満ちた空気を引き裂くように、乾いた音が鳴り響いた。

3時間15分前後、1kmを4:35〜4:40/km前後で走ることを目標にした。

周りの人がドンドン追い抜いていくが、ぼくは淡々と自分のペースを守ることだけを考えて走った。

走り始めて100mくらいでランナーに声を掛けられた。

横を見ると患者さんだった。

千葉からお越しの方で、ランニングファッションがとても素敵で真似をしている。

やはり都会の民のファッションセンスは鹿児島の民とは大違い。

いつもの場所に家族が待ち構えていたので、軽く手を上げて応援に応えた時の写真↓

一言二言話して、お互いの健闘を祈り別れた。

この時の気温は8℃くらいだったので走り始める前は寒く感じられたが、1kmほど走るとほど良い感じになってきた。

Tシャツ、ボロボロのタイツ、手袋だけだったが、結局これで良かった。

3kmほど走ると暑くなってきたので手袋を外した。

今回も落武者への声援をたくさんいただいた。

いつも声援をいただくばかりなので、今回は知ってる方々には大声で応えようと考えていた。

おいどん市場を過ぎると患者さんの声が聞こえた。

突然のことで声が出なかったのと、まだ羞恥心が残っていた。

こんなじゃいかん、と思い直した。

事前にここに居るとお知らせを受けていた方のポイントに近付いた。

「ナマステ~」の声に反応してその方向を見て「Makiちゃ~ん!」と叫んだ。

ここで羞恥心がなくなった。

そもそも関ケ原から落武者で帰ってきたことを思い出し、あんなことを一人で出来たんだから恥ずかしさも何もあったもんじゃないよな、と考えたりした。

ここで、沿道からの声援の紹介をしよう。

「また落武者が走ってる!」

「落武者~今年も頑張れ!」

「え、何あれ、ヤバ!」

落武者姿で何回鹿児島マラソンを走ってるかわからないけど、少しずつ鹿児島の民に認知されてきているようだ。

とにかく、みんなが笑ってくれたらぼくはそれで満足だ。

走りながらもたくさんのランナーから声を掛けられたりもした。

「youtube観てますよ!」

「ブログ観てますよ!」

「頑張ってくださいね!」

などなど、ランナーの中にもこのブログやyoutubeを観て頂いてる方々がいらっしゃるようだ。

滅多にアップしないブログだし、youtubeに至っては年一回レベルのアップにも関わらず、ありがたい限りだ。

なんだかんだ走ってると、天文館を過ぎたあたりで家族がいた。

家族だけでなく一緒になって応援してる女性が三人いたことを目視した。

そこを颯爽と走り去り、西郷さんをしり目に姶良へと向かう10号線に入った。

長田陸橋の手前で中学の同級生の声援を聞くも、ここでも反応が遅れてしまったが、「Koutaro~!」と叫べた。

叫んだ瞬間に反対側から大きな張りのある声がした。

「居酒屋017よか晩」の店主さんだった。

毎年元気にみんなを応援してる女性だ。

咄嗟のことに、「はい!」としか返事が出来ず、申し訳ないと思いながら長田陸橋を走り去った。

滅多に天文館に飲みに出ないが、今度行ったときは寄らなきゃなぁ。

そこから鳥越トンネルまでは超地元なので、声援があっても前方やや下を向いて走った。

だって、恥ずかしいじゃ~ん(*_*)

仙厳園に辿り着くと、たくさんのボランティアの方々からの声援が降り注いだ。

ここは毎年最高の声援があるポイントだ。

その声援に応えながら走ってると落武者の矢が取れてしまった。

実は1月の菜の花マラソンの後、矢の接合部分が折れてしまったのだ。

熊本城マラソンで走って以来、インドに持って行ったりした歴戦の消耗により錆びていた。

その部分を取り換えたのだが、接着剤を付けるのを忘れたり、かつらにしっかり固定していなかった。

取れた矢を拾い、再び走り出した。

仙厳園を過ぎると、包丁で切ったかのように声援がなくなるのが鹿児島マラソンの醍醐味の一つだ。

鹿児島マラソン最高の声援の直後、突然ランナーの足音しか聞こえなくなるのだが、これがまた天国から地獄みたいな落差にゾクゾクしてしまうぼくは鹿児島マラソンマニアの一人なんだろう。

最初の頃はこれがものすごく嫌だったけど、1周回って快感に変わってしまう変態に生まれ変わった。

仙厳園が大体13km地点で、姶良に辿り着くまでの約12kmは苦行区間である。

所々声援ポイントや給水所での声援などがあるのだが、それも一瞬なので中々の苦行となる。

毎年トップランナーには声援を送っていたのだが、今回は出来る限り多くのランナーに声援を送ってみようと思った。

例年、飛松さんが独走しているのだが、外国人二人と飛松さんの三人で走っていた。

ぼくの周りにいるランナーがビックリするくらいの大きな声で声援を送った。

三人の後を走っているランナーにも大声で声援を送った。

10人くらいに声援を送ったところで、自分の息がかなり苦しいことに気付いた。

走りながら大きな声で声援を送ったらそりゃこうなるか、と思い直し呼吸を整えた。

その後、呼吸が整った時を見計らいなるべく声援を送った。

20km前後だと思うけど、ふくらはぎが攣りそうになった。

水分はちゃんと摂っていたので、走り方に問題があると考え、フォームを意識して走ったら特に問題なく走れた。

そんなこんなをしてると、いつの間に姶良に抜ける陸橋に辿り着いた。

陸橋をトコトコ登ると、姶良の民の声援が聞こえてきた。

毎回そうだが、鹿児島市内より姶良の方が声援はすごい。

苦行区間を走ってきたから、なおのことそう思うのかもしれない。

この区間は毎回必ずスピードが上がる。

気持ちよく走っていると沿道から叫び声がした。

「光ちゃ~ん!光ちゃ~ん!!光ちゃ~ん!!!」

光ちゃんなんて一体どれだけぶりに呼ばれただろうか。

この声の方を見ると、男性が叫んでいた。

瞬間的なことと、帽子を被っていたことから顔がいまいち確認できず、「光ちゃん」と呼ぶので従兄弟だと思った。

ウィダインゼリーを用意していただいていたのだが、自分が持っている自作ジェルがあるのと、仙厳園で落ちた矢を手に持っていたので、残念ながらいただけなかった。

大体26km地点の折り返し看板に軽くコンコンとノックして、鹿児島市内へと脚を向けた。

先ほどの従兄弟が反対車線に居たので、大声で「Jiro兄ちゃ~ん!Jiro兄ちゃ~ん!!」と叫んだ。

後日談だが、ある患者さんから動画が送られてきた。

まさにこの時のやりとりの動画だった。

従兄弟と思ったその人は実は患者さんだったし、Jiro兄ちゃんでもなかった。

(Ryosukeさん、その際は失礼いたしました!!!)

人違いの叫びをした少し後に、別の患者さんが動画を撮っているのを目視したのでまた叫んだ。

この頃からぼくは気付き始めた。

叫ぶと呼吸というか、走りが楽になるということに。

アドレナリンが出てなのか、息を吐き切ることで酸素交換がたくさんできるからなのかはわからないが、とにかく声を出すと力が出る。

姶良の陸橋を登っていると、演歌が聞こえてきた。

走ってる時に演歌は合わないんだなと思った。

そんなことを思っていたら、反対車線のランナーから「先生!」の声が聞こえた。

患者さんだった。

今大会で初めてのハイタッチをして、お互いにエールを送りあった。

ジンジンとした痛みと熱い想いが手に残っていた。

その手をギュッと握り、気持ちを新たに脚を前に進めた。

そこからの対面ロードでたくさんのランナーとハイタッチをした。

患者さんだけでなく、全く知らない人たちと、多分50人くらいはしたんじゃないかな。

ありがたいことに、ぼくが知らない人でも、「落武者~」と言いながら手を差し伸べてくるのだ。

その気持ちがとにかく嬉しかった。

大声で一言二言エールを送りあいながら、他のマラソン大会では中々出来ないであろうランナー同士のハイタッチがとにかく楽しかった。

手が赤くなり、熱を帯びているがそれが実に心地良く感じられた。

苦行区間折り返しの半分はハイタッチであっという間に走り切った。

本来、一番苦しいはずの30~35㎞をここまであっさり走れたことで、応援すること、されることの素晴らしさを身に染みて感じた。

ハイタッチ区間が終わるとさすがにきつくなってきた。

今回はタイムを気にして走っていなかった。

時計はほとんど見ずに自分の感覚だけで走っていた。

多分3回くらいしか見てないはず。

35km前後以降、スピードが落ちてきたと感じて、どうしようかなと思っていたら、前を走る元気なランナーがいた。

沿道からの声援に元気いっぱいに応えていた。

よし、この人と一緒に元気を出して走るか!と思った。

いっとき後ろに付いて、タイミングを見計らって並走した。

一言二言話して、脚が止まっているランナーに対して一緒に声掛けをしながら走った。

何人か並走してくれた。

ここでも、声を出すと元気になることを確認できた。

そんなこんなをしていたら仙厳園に着いた。

仙厳園からトンネルを抜けて市街地に出るまで微妙な登坂がきつく、ここが一番ラップタイムが遅くなった。

普段車でしか通らないトンネルだが、当然車の音はせず、ランナーの呼吸音と足音だけが響いていた。

暗闇の中にオレンジ色のライトが点々と灯されている。

その先には出口の光が煌々と照らされていた。

さっきまで一緒に走っていた元気いっぱいランナーのスピードが遅くなってきたのか、ぼくのことが鬱陶しくなったのか、二人の距離が離れていった。

ここにきて、意外と自分の体力と脚が残っていることに気付いた。

たった2kmちょっとではあるがラストスパートをすることにした。

超地元の区間をいち早く走り抜けたいということもあったし…。

あっという間に長田陸橋に着いた。

いつもだったらこの陸橋でかなり疲れるのだが、ぼくにはこの先に待つミッションのことで頭がいっぱいだった。

陸橋を登り、降り切ったところにぼくの手ファンクラブの会長・副会長・書記のお三方がいるだろうと思っていた。

遠目で三人を目視したので、大声で叫んだ。

「Sumiyo〜!Mayumi〜!Yukina〜!」

お三方は見事に照れていた。

陸橋を登ったことで息が切れていたが、もう一度叫んだ。

「いいから早く走って!」

と嬉し恥ずかし的返事をいただいた。

電車通りに出ると、「よ~し、行くぞ!」の掛け声を出して、今残ってる全力で走り始めた。

両方のふくらはぎがビンビンに攣り始めたが、そんなの気合いで跳ねのけた。

家族の声援に軽く応え、颯爽とゴールへ向かって走る姿↓

「落武者も帰って来ましたよ~!」

アナウンスの声が聞こえた。

多分だけど、鹿児島マラソンが始まってから毎年同じ方がされてると思う。

ありがたいことに、このアナウンスをされてる方にも落武者を認知してもらえているようだ。

ゴール地点のどこでアナウンスをされてるかわからないけど、いつか直接お礼を伝えたいものだ。

42.195km、ついにゴールした。

クルっと振り返り、一礼した。

鹿児島マラソンに関わった全ての方々だけでなく、大会の影響で外に出れなくなった関係のなき方々にも、そして、この鹿児島の大地に対しても、

「ありがとうございました」

口元でつぶやき、再び振り返り歩き始めた。

給水所でも一度も歩かず、トイレにも行くこともなかった。

本当に久しぶりにフルを走り切れた。

達成感というより、もう走らなくて良いんだという安堵感に満たされていった。

時計を見ると「3:17:44」との数字が見えた。

4:39/km、大体想定通りに走れたようだ。

ベストからは程遠いタイムではあるが、これまで走ってきたマラソン大会の中で一番楽しめた。

安堵感から満足感へ変化してきた。

タオルやらお水やらをいただき、地下の手荷物をとり、地上へ出た。

メイクを取る前に、餃子汁とおむすびをいただいた。

そこにいたレディが興奮しながら声をかけてきた。

「あなたのファンなの!一緒に写真撮って!」

実はこの方去年も声をかけていただき、写真を撮った方だった。

今年もボランティアをされていた。

ありがたい限りだ。

写真を撮り、餃子を食べて一息ついてからトイレでメイクを取った。

顔を拭いてると「落武者さんですよね?」と声をかけられた。

一言二言会話をして別れた。

綺麗に拭き終わり、トイレを出ると、それまでのたくさんの視線を感じることがなくなった。

これでぼくの鹿児島マラソンは終わった。

安堵感と満足感の中に、妙な寂しさを感じながら、家路へと向かった。

目標であるサブ3は今シーズンも達成できなかった。

ここでは書かないけど、原因はわかっている。

来シーズンこそはサブ3を、というか、2時間30分を目指してみようかと思っている。

まずもって無理だろうけど、それくらいの気持ちがある。

1年間かけてマラソンに集中してみようと思う。

今回も思ったようなタイムではなかったけど、確かな手応えを感じれた。

来年はブレイクスルーの年になるだろう。

来シーズンはどうやら妻もフルマラソンを走るらしい。

妻にとってもブレイクスルーな年になることだろう。

あ~、楽しかった\(^o^)/

鹿児島マラソン最高\(^o^)/

以上で終わります!

ご拝読ありがとうございました!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事に共感頂けたらシェアお願い致します!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 落武者さんの大好きなタレント、にしおかすみこさんは3時間5分3秒ですって
    恐るべし

    • >>アニメ師匠さん

      コメントに気付かず今に至ります!
      失礼しました!

      にしおかさんは結構速いですよね!
      特に好きではありませんけども!
      どこかの大会で一緒になった記憶があります…。

コメントする

CAPTCHA


目次