股関節の横側が痛いときの主な原因

 西日本全体的に猛烈な暑さが続いております。
鹿児島も例に漏れず暑くてどうにかなりそうです。
例年の鹿児島は影に入るとそこそこ涼しいのですが、今年は影に入っても暑さが半端ないです。
早くこの猛烈な暑さが引いてくれたら良いのですが、いつになることやら・・・。
しかし、ぼくはこんな暑い中でも日曜日に20km以上の距離を走ります。
試行錯誤しながら、実験しながらのランニングなのですがあまりの暑さにぶっ倒れそうになります。
この夏の暑い時期は我慢のランニングになりますが、走ってる方々は頑張ってください!
というか、心を強く保ち共に頑張りましょう(>_<)
では、本題の股関節の横側の痛みについての記事に入ります。
股関節前側の痛みの記事の時にも書きましたが、改めて書きます。
股関節前部の痛みの主な原因
 まずは大前提ですが、これから説明することが全て股関節横側の痛みの原因ではありません。
股関節は多数の筋肉が混在する部位の為、施術に関して一概に「これが正解」ということがわかりません。
実際に触診をして股関節の動きや筋肉の硬さを確かめないと確実なことは言えませんが、「比較的こういったケースが多い」ということで説明していきます。
そこを踏まえた上でご覧ください。

目次


股関節横側の痛み

 最初は違和感のような感じから始まり、気付いたら手でトントン叩いたりするようになります。
動き始めというより歩行中に痛みが出やすいのも特徴の一つです。
また、股関節痛の始まりはこの横側の痛みからくる方が多いです。
始めは横側のあたりが痛くなり、段々前や後ろに痛みが出ることがあります。
股関節痛の初期症状にこの部位の痛みが出やすいです。
この部位が痛む多くの方が膝の外側も痛くなります。
これにはしっかりとした原因がありますので、これから筋肉を一つ一つ紹介して原因究明していきましょう。

・大臀筋太ももを後ろに引く、脚を外側に回すなど

大臀筋
これは股関節の横が痛くなるより、後ろが痛くなる時に関係性の深い筋肉ではありますが、関係なくはないので紹介しました。
横の少し後ろが痛くなったりします。
下半身を支える大きな筋肉でもあるので、ストレッチなどでほぐれやすいことが特徴です。
また、テニスボールなどを下にして刺激しても比較的ほぐしやすい部位です。
この筋肉が硬くなると、がに股で歩いたり、お尻が垂れてきます。
大きな筋肉のため改善しやすい部位ではあり、ほぐすとすぐに効果を感じやすいです。

・中臀筋(脚を外に開く”いわゆる外転”)

中臀筋
股関節の外側が痛くなるときに主な原因として考えられる筋肉がこの中臀筋です。
股関節横からみて調度真上に痛みが出るときはこの筋肉のコリが考えられます。
この筋肉もテニスボールの上にのって刺激しても効果的ですし、机の角(丸い部分がオススメ)などでおすのも良いです。
中臀筋が硬くなりうまく機能しないと、立位時や歩行時にフラつきがでやすくなります。
また、股関節を上に引っ張るようについているため、中臀筋が硬くなると股関節の変形が進みやすくなります。
早い段階でここをほぐすだけで予後が全然違います。

・小臀筋(中臀筋と同じような働きをする)

小臀筋
中臀筋の下についているため、中臀筋の補助的役割をします。
中臀筋の下にあるため、臀筋の中では最下層にあります。
そのため、小臀筋をほぐすことは中々難しいです。
大・中臀筋をほぐさないと小臀筋のコリをとることは無理なため、時間がかかります。
しかし、この小臀筋をほぐさないと臀筋群のパフォーマンスがかなり下がります。
テニスボールでは中々到達できない部位ですので、専門家に任せることをオススメいたします。

・大腿筋膜張筋(脚を外に開くいわゆる外転、膝関節を曲げる)

大腿筋膜張筋
股関節の横側が痛くなる原因の最たるものがこの大腿筋膜張筋です。
上の画像をみてわかるように、骨盤の横側から膝の外側につきます。
そのため、股関節と膝の外側両方に痛みが出たらこの筋肉が原因である可能性が高いです。
ランナーがよく痛めることがある腸脛靭帯炎の原因はこの大腿筋膜張筋です。
膝外側に痛みがあるため膝に原因があると思ってる人が多いですが、これは股関節周りの問題です。 
ですので、この筋肉をほぐすと不思議と膝の外側の痛みがとれます。
テニスボールで押そうと思っても中々難しいのですが、ストレッチポールを使うと効果的にしっかりとほぐせます。
ストレッチポールを使ってのほぐし方はまた後日公開します。

・大腿外側広筋(膝を伸ばす)前横からの図

大腿外則広筋(前横)
 

・大腿外側広筋 後ろからの図

大腿外則広筋(後ろ前)
この筋肉が硬くなると股関節の外側より少し下に痛みがでます。
大腿四頭筋の一つのため太ももの前側についてるイメージがありますが、意外と後ろ側からものびる筋肉です。
そのため、太ももの外側から後ろにかけてコリやハリを感じる場合はこの筋肉の可能性が高いです。
手の平でこするように押すことができるので、これは比較的ほぐしやすいです。

・梨状筋(脚を外側に回す)

梨状筋
この筋肉も深部にあるためほぐすことが難しい筋肉です。
座骨神経痛で最も関係がある筋肉が梨状筋です。
座骨神経を梨状筋が圧迫して、臀部から太ももの裏やふくらはぎ、ひどい方は足首にまで影響する方もいらっしゃいます。
座骨神経痛の原因として硬くなる部位をほぐすことは比較的簡単ですが、股関節痛の原因となる部位をほぐすことは難しいです。
テニスボールでは中々圧迫しにくく、ストレッチポールでほぐす場合普通の方では場所がわからないと思います。
これも専門家に任せた方が良いと思います。
 股関節横側の痛みが出るときに主に影響する筋肉を6つ紹介しました。
股関節って本当にいっぱい筋肉がついてますよね!
これらの筋肉を一つ一つほぐしていくことをすればあなたの股関節痛も楽になりますよ!
股関節痛が気になる方は早期治療が最も効果的です。
早ければ早いほど治りも予後も良いです。
気になる方はこちらのコメントでも結構ですし、お電話でも良いのですぐにご連絡ください。
なんとかなりますよ!その股関節の痛み!
 

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • コメント失礼いたします。
    数日前から股関節といいますか、右尻の横から腰にかけて痛み、治し方を調べていたらこのサイトをみつけました。
    私は、4年程度陸上をしていて、中・長距離をメインにしています。
    テニスボールのマッサージや、ストレッチ、アイシングなども行い、電気治療も行いましたが良くなりません。
    ジョグや、歩くのですら痛み、礼をすると痛く深いお辞儀などもできません。
    具体的な痛さでいうと、ピキッとくる感じで、力が入りません。
    治し方はもちろん、痛めている筋肉または、筋?なのかすら分からず困っています。
    返信いただければありがたいです。

    • >>えむさん
      実際診ないと本当にわからないので文章から考えられることを予想して書きます。
      一番のヒントは”礼をすると痛く深いお辞儀などもできません”というところです。
      股関節が悪い方でこの症状が出る方は少ないです。
      考えるに、坐骨神経痛なのかなと思います。
      中臀筋や梨状筋をマッサージなどでほぐすと良いかもしれません。
      力が入らない感じもあるとのことですから、神経症状の一つなのかなと考えられます。
      必ず原因はありますので専門の治療院に通われることをお勧めいたします。

  • >>ヒロミさん
    はじめまして。
    年齢・運動歴・筋肉の具合などの詳しい情報がないと回答が非常に難しいです。
    お身体に関する返答は出来ませんので、他の部分をお答えいたします。
    少し長くなるのと、他の股関節痛で悩まれている方々の参考にしたいので記事にて回答させていただきます。
    現在他の記事をいくつか書いておりますので少しお時間いただきますが、今週中に書きます。
    それまでの間少々お待ちください。

  • こんばんは。
    初めて訪問させていただきました。
    股関節前部の痛みで調べていたらこちらのブログに行き当たりました。
    臼蓋形成不全術後から現在、変形成股関節症になっている者です。
    こちらのような整骨院が地元にもあるのか……整骨院に行ったことがなくて実はよくわからないのですが、筋肉をほぐすことができればこの激痛は軽減させるものなのでしょうか?
    股関節前部、左足の正面から内側までの幅で、膝下~ふくらはぎまで、もっと酷いときは指先まで痛みが起きます。
    整形外科に行ったところでどうにもならなかったので諦めて、痛み止めも止めて、ひたすら堪えて痛みに慣れることを選択しましたが、ここ10日ほど痛みがほとんど引かなくなって困っています。
    筋肉をほぐすことができればもしかしたら…と知り、突然メールでお尋ねしてしまいました。
    もし返信いただければありがたいのですが……。
    よろしくお願いいたします!

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