股関節後ろ(臀部)の痛みの主な原因筋

オリンピックも終わり、4年後の東京オリンピックが楽しみになりましたね!
今回のリオオリンピックも何度も何度もしびれる内容が多く、何度も選手の必死な姿に涙しました。
勝っても負けても一生懸命な姿に国民の多くが感動しました。
もちろん、選手の方々は金メダルを目指して日々努力されてたと思います。
競技である以上、勝ち負けが絶対存在するため色んな意見が出ます。
しかし、ルールの中で最大限の結果を残さなければなりません。
不正やドーピングをしていたら別ですが、勝負は勝負です。
結果が全てなのです。
それが勝負の世界に生きている人たちの宿命でもあります。
努力してる姿なんて、一般人は見ません。
結果を出さないと人は振り返ってくれません。
それを一番にわかっているのは選手の方々だと思います。
だけど、だからこそぼくは選手たちの過程をみたいです。
どんな努力をしてきたのか、どんな思いで4年間過ごしてきたのか、どんな気持ちでオリンピックに挑んだのか。
テレビで放送されていない競技もありますが、ぼくは全ての競技の選手のことを知りたいです。
話が逸れ過ぎました。
今回は股関節の後ろが痛いときの主な原因となる筋肉を解説していきます。
股関節痛横側で紹介した筋肉も出てきますが、解説内容はそれぞれ違います。
股関節前部と横側の痛みのリンクは下です。
股関節前部の痛み
股関節横側の痛み
前回と同じことを書きます。
 まずは大前提ですが、これから説明することが全て股関節横側の痛みの原因ではありません。
股関節は多数の筋肉が混在する部位の為、施術に関して一概に「これが正解」ということがわかりません。
実際に触診をして股関節の動きや筋肉の硬さを確かめないと確実なことは言えませんが、「比較的こういったケースが多い」ということで説明していきます。
そこを踏まえた上でご覧ください。

目次

股関節後部(臀部)の痛み

 最初は痛いというより、鈍い違和感が出る方が多いです。
『座りすぎたかな?なんかの筋肉痛かな?』
と勘違いしやすい場所でもあります。
この部位は腰との関係性が特に深いので腰が痛くなってから臀部が痛くなることも多々あります。
もしくは逆で、臀部が痛くなってから腰が痛くなったりする方もいらっしゃいます。
臀部には多くの筋肉があり、尚且つ、大きな筋肉があるため深部の筋肉に刺激を入れることが難しい部位でもあります。
それでは、前回同様一つ一つ筋肉を紐解いていきましょう。

・大臀筋(太ももを後ろに引く、脚を外側に回すなど

大臀筋
骨盤の稜に沿ってついてる臀部で一番大きな筋肉です。
股関節後部が痛いとき、稜についてる大臀筋部分がコリやすかったり、臀部の表面上が硬い場合大臀筋のコリが原因の可能性があります。
強く押しすぎると深部の筋肉をほぐしてしまうし、押しが弱くてもうまくほぐれません。
力加減が難しいですが、ストレッチポールを転がすようにこの部位に刺激を入れると比較的ほぐれやすいです。
この部位が固まると、がに股になったり、お尻が垂れてしまいます。

・中臀筋(脚を外に開く

 中臀筋

大臀筋の下についてる筋肉です。
これも大臀筋と同じで、骨盤の稜部分が硬くなると股関節後部が痛くなりやすいです。
中臀筋の機能がうまく働かないと、立位時・歩行時の際グラつくなどの不安定感を感じます。
ストレッチポールでのマッサージが効果的です。
比較的簡単にマッサージすることが出来ます。
机の角(なるべく丸みを帯びてる角)で押し付けると結構簡単にこの部位に刺激がいきますので是非調度良い机の角を見つけてください!(←そんな机中々ないですけどね・・・。)

・小臀筋(中臀筋と同じような働きをする

小臀筋
中臀筋の下についてる筋肉です。
この筋肉をほぐすには大臀筋、中臀筋を順番にほぐす必要があります。
いきなりこの小臀筋をほぐすと刺激が強すぎて逆に大・中臀筋が硬くなってしまいますので、この部位をほぐすのは難しいです。
順を追わなければならないため時間もかかります。
この部位は股関節の専門家に任せた方が良いと思います。

・梨状筋(脚を外側に回す) 

横後ろから見た写真
梨状筋

後ろから見た写真

梨状筋2
梨状筋が硬くなると座骨神経を圧迫して座骨神経痛が出ることがあります。
それは聞いたことがあると思いますが、写真で見ると一目瞭然ですので股関節痛とあまり関係ありませんが、紹介します。
下の写真の黄色部分が座骨神経(太い方)と後部大腿皮神経(細い方)です。
座骨神経、大腿皮神経
その上を梨状筋が通ってます。
梨状筋と座骨神経
上の二枚を見たら一目瞭然だと思いますが、もろに座骨神経の上というか間を梨状筋が通ってます。
梨状筋が固まったら神経圧迫するので、臀部から太ももの裏にかけて痛みや痺れが出ることがあるのです。
話を股関節に戻します。
この梨状筋が硬くなると座骨神経痛は勿論のことですが、股関節の後ろ側がダイレクトに痛くなります。
押さえるには比較的簡単ですが、自分でテニスボールなどを使って押すには少し難しいかもしれません。
しかし、押さえれないことはありませんのでトライしてみましょう。
上で説明した通り、梨状筋は座骨神経を圧迫しやすいので、股関節の痛みなのか座骨神経痛なのか判断し辛いです。
気になるようでしたら一度専門的に診てもらっても良いと思います。
上で紹介した梨状筋と同じ働きをする筋肉を5つ紹介します。
梨状筋と残りの5つを合わせて股関節の外旋六筋と言われてます。
股関節のインナーマッスルです。

・大腿方形筋(脚を外側に回す)

大腿方形筋

・内閉鎖筋(脚を外側に回す)

内閉鎖筋

・外閉鎖筋(脚を外側に回す)

前外下側からの外閉鎖筋
外閉鎖筋1
斜め後ろからの外閉鎖筋
外閉鎖筋2

・上双子筋、下双子筋(脚を外側に回す)

上下双子筋
これら外旋六筋は股関節でも最深部にあります。
そのため、ストレッチやセルフケアでの筋刺激が非常に難しいものでもあります。
まずは臀部の浅い筋肉(いわゆるアウターマッスル)をほぐす必要があります。
その後この深部筋をほぐす必要があり、時間とテクニックがかなり必要になります。
この外旋六筋は男女ともに凝り固まりやすいです。
気付いたらガニ股で歩いてる方やO脚と自覚がある方はこの筋肉が原因であることが多いです。
そして、この最深部の筋肉が原因で股関節になんらかの影響が出る方が多いとぼくは感じます。 
股関節痛と言っても、臀部だけでこれだけの筋肉が関係してきます。
これを自分で特定してセルフケアするのは中々難しいです。
ですので、自分で探すよりも専門家に任せるのが一番だと思います。
家の壁紙を貼り直すことを自分でするとグチャグチャになってしまい、結局壁紙の専門家に任せるのと一緒で、股関節に異変を感じたら専門家に任せるのが一番です。
一つ違うのは、壁紙と違って人の体ですので相性があります。
押し方、喋り方、施術家の雰囲気、院の雰囲気、納得できる説明等様々なことが折り重なっての相性ですのですぐに自分に合った専門家を探すのは難しいかもしれません。
今はインターネットがあり、色んな情報を探すことができますが、情報がありすぎて見つけることが難しいというのも現状です。
インターネットで検索して、自分に合ってそうな院を探し、実際に足を運んでください。
もしくは、電話して聞いてみるのも良いと思います。
インターネットでは良いこと書いてるけど、電話で相談するとイマイチだったという方も結構いらっしゃいます。
電話することで料金が発生することはまずありませんので、電話で確認することが良いかもしれませんね。
もう一度言います。
どんなに評判が良くても、全ては個人との相性ですのでご自分に合った専門家を探してください。
これにつきると思います。
少しだけぼくの話を書いて終わります。
ぼくも人間ですので、患者さんとの相性があります。
直感的に初診の方でこの人とは「気が合わない」ということがあります。
当然ですがそれをぼくはなるべく表に出さないようにしますが、単純で嘘がつけない性格のため表に出てしまっているようです。
「気が合わない」と感じた患者さんはほとんどの方が来なくなってしまいます。
経営的にはいけないとわかっていてもどうしても気が合わないんです。
しかし、ごく稀に何度か接するうちに合う方がいらっしゃいます。
5年やってきて、一人だけですけど・・・。 
何が言いたいかって、それだけインスピレーションが大事ってことです!
直感で「ここだ!」と思ったところに行ってみてください。
そして、施術をうけてみて「これだ!」と感じた所に通ってみてください。
大体その直感があってます。
インスピレーションとフィーリングを大事に探してみてください!
次の股関節に関する記事をお楽しみに*\(^o^)/*
 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • >>植竹尚美さん
    はじめまして、こんにちは。
    少し長くなることが予想されますので、ブログにて回答させていただきます。
    いくつか書いている途中の記事がありますので、少々お時間ください。

  • お世話になります。
    ご相談ですが。
    10年前に腰椎椎間板ヘルニアで2回手術を受けています。9年前より線維筋痛症を患い、8年前頃より股関節の後ろの痛み、前の痛み、大腿部、時にはひざの上あたりが痛みます。(右のみ)MRIでは股関節の異常はなし。半年前より仙腸関節障害といわれ仙腸関節ブロックやAKA療法など受けていますが一向に良くなりません。麻薬鎮痛剤を使っていますが、やはり痛みは残ります。
    筋肉の痛みだと思うのですが、痛みをとる何か良い方法はないでしょうか?

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