私はぼくの手整骨院院長の妻です。
久しぶりにブログを書かさせて頂きます。
約2年前から流行し始めた新型コロナウイルスのワクチンにまつわるエピソードです。
夫のワクチン副反応の数々をご紹介したいと思います。
夫は先週の土曜日に2回目のワクチンを打ちました。
1回目は打ってから2時間後に微熱(37.2°)が出たようです。
さすがのレスポンスの速さだなと夫の免疫力に脱帽です。
微熱が出てから急いでビタミンCを飲んだらすぐに熱は引いてました。
以前からプロテインとビタミンCを宗教のように信じている夫なのですが、この経験からより一層ビタミンC教への信仰は強くなりました。
『ワクチンの副反応にも勝ったビタミンCは最高だ!』
『世の中ビタミンCさえ飲んどけば大丈夫だよ!』
『これで2回目も余裕っしょ!』
このようなことを家族に豪語しておりました。
もしかしたら整骨院で患者さんにも言っていたかもしれませんね。
毎日欠かさずお酒を飲む夫ですが、接種前日と当日は飲みませんでした。
1回目を打った次の日は「3日分飲むんだ!それでこそアル中の鑑ってもんだ!」と、副反応か?と思わせる言動が出てきました。
飲み過ぎて二日酔いになり、月曜日の朝から吐いてました。
「ビタミンCでも飲んどけば?」と言い放ちたいところでしたが、ブッダの心境で全てをスルーしました。
そして問題の2回目です。
1回目と同じように接種前日と当日はお酒を飲みませんでした。
1回目はすぐに熱が出たり、少しの怠さが出たとのことだったので気を使って夜ご飯はうどんにしました。
少しでも体への負担がないようにと思い、ほぼ素うどんの予定でした。
しかし、夫はテーブルに座るなり「お腹が空いた!」と言い、ポテチを2袋同時に漫画のように食べ始めました。
また巷では聞いたことのない副反応が出始めたと思いました。
そしてこのまま素うどんを出したら何を言われるかわからないと思い、サツマイモを揚げて夫に出しました。
案の定イモ天をバクバクと食べ終わり「他にないの?」と言ってきました。
ものすごい食欲でうどんも2玉食べて揚げ物を数種類食べました。
食べ終わっての一言が酷いものでした。
『まだ病気になったわけでもないのに、なんか病人食みたいで味気なかったなぁ。』
天かすを投げ付けようかと思いましたがなんとか思い留めました。
接種したその日は一般的な副反応が出ることなく、体温を頻繁に測りいつでも病人になる準備はしていましたが平熱のまま眠りにつきました。
接種した次の日に一般的な副反応や聞いたことのない副反応(奇行)が様々出始めました。
夫は極度の貧乏性で「勿体無い」が口癖です。
この日も朝から活発に動き始めました。
体調を聞いてみると「少し怠いけど熱もないし大丈夫」とのことでした。
トイレの全面掃除、リビングのエアコン掃除、ダイニングテーブルのちょっとしたDIYをすると朝から家族に厳命が出ました。
子どもたちには部屋の掃除をするように言い、私には犬の毛の処理をするように言われました。
朝ご飯を出すといつもの量の3分の1しか食べませんでした。
どうやら食欲がないとのことでした。
熱を測るも、平熱だったので食べ終わると活発に動き始めました。
まずはトイレ掃除です。
「油職人」という素晴らしい商品があるのですが、それを壁のタイルに吹きかけて拭き掃除が始まりました。
作業をしながら「腰が痛い、腰が痛い」と呪文のように言い始めました。
最初はいつもの病人アピールなのかと思いましたが、どうやら本当に痛そうでした。
正常な副反応に関節痛があるみたいなので、副反応なのかと思いきや、実は数日前に鍛えた腰の筋肉痛が強く出ていたようです。
どうやらそれに耐え切れなくなり、残り3分の1を私にするようお願いしてきました。
犬の毛の処理が終わっておりませんでしたが、仕方なく壁を拭きました。
夫は何かする毎に体温を測ってました。
『あぁ〜熱っぽくなってきた。これはさすがに熱があるわ。そうだ!ぼくの体温を当てた人にはアイスを買ってあげよう!』
そう言うのでみんなは37°台を予想しました。
測ってみると普通に平熱でした。
なんて人騒がせな人なのでしょうか。
どうにかして自分を病人にしたくて仕方ないのですが、自分の免疫力とビタミンCの力によって熱は一向に上がりません。
トイレ掃除後、少し休んだら夫は急に外に出て作業を始めました。
「次はエアコン掃除と言っていたのに、なんで外作業なんだろう?」と考えました。
ベランダから夫を見てみると一生懸命太陽に当たりながら外の鉢の土をひっくり返し何かをしていました。
そこで私はピンと来ました。
夫は直射日光に当たることで無理矢理体温を上げようとしていたのです。
ついに普通ではない見られない副反応が出始めたと思いました。
普通の人だったら熱が出ないように安静にするし、熱を出そうなんてするはずがありません。
常識では計り知れない夫の奇行が、副反応という形で表に出て来ました。
外作業が終わるとお昼になったのでご飯を食べました。
唐揚げ弁当をモリモリ食べている夫の腋には体温計が刺さっていましたが、表示を見るなり特に何を言うこともなくスッと体温計を元の位置に戻してました。
昼ご飯を食べ終わって少ししたら眠くなったらしく、眠りにつきました。
私たちはやっとで解放されたと3人で楽しい団欒が始まりました。
夫が寝てから30分後のことです。
『おぉ〜〜!熱が、熱がある!』
との声が遠くから聞こえてきました。
子どもたちが心配しながら夫の元へ行くと37.8°の微熱を少し超えたくらいの熱が出たようでした。
夫はなぜか誇らしげに熱が出たと言ってました。
もう一度眠りにつき、10分後には38.2°まで上がったようです。
太陽の力が夫に宿ったようです。
そこから夫のさらなる副反応(奇行)が始まりました。
熱が出たので大人しく寝るのかと思ったら逆で、起きて一生懸命エアコン掃除を始めました。
横になっていたら良い掃除方法を思い付いたらしく、居ても立っても居られなくなったそうです。
リビングのエアコンはキッチンの影響でファンの部分が非常に汚れます。
カビだけでなく、油もつきやすいようです。
そのファンに油職人を吹きかけ一生懸命ブラシでこすって汚れを落としてました。
私たちはその汚れを拭き取った雑巾を洗う係になりました。
物凄い汚れがついた雑巾が次々にやって来ます。
洗っても洗っても延々と続くその作業をするうちに、なぜこの人と結婚をしたのだろうかと自問自答が始まりました。
油職人は綺麗に洗い流さないとその強力さ故に金属を腐食してしまうそうです。
そこで蓄圧式噴霧器を倉庫から持ってきてビシャビシャとファンにかけ始めました。
いらないバスタオルでその汚い水を受け止め、それを私に渡して洗い流し強く絞れとの指令が出ました。
普段から雑巾も強く絞れないことを知っている夫なのに、絞り切れてないバスタオルを渡された夫は「もっと絞って!」と言い始めました。
娘と一緒になってバスタオルを絞り、なんとか任務を果たしました。
エアコンの掃除をしている間も「腰が痛い」だの「熱っぽい」だのずっと言ってました。
だったら休めば良いのに、貧乏性の夫は「せっかくの日曜日をワクチンの副反応ごときで潰したくない」とのことで動き続けました。
熱の原因がわかってるし、どうせ下がるとわかってる熱なんだから動き回っても問題ない、との報告を受け、「あぁこれも副反応なんだな」と自分に言い聞かせるとなんだか気持ちが楽になりました。
エアコン掃除が終わるとテーブルのプチDIYをするのかと思いきや、それをする元気がないのか虚ろな瞳で買い物に行くとのことでした。
二日間お酒を飲んでいないのでどうしてもお酒を飲まないと気が済まないらしく、そのためのツマミとして鳥刺しを買いに行くとのことでした。
さすがにこれだけ体が弱ってる時に鳥刺しは良くないと伝えると虚ろな瞳が「カッ!」と見開き、「俺を舐めるなよ」と訳のわからない捨て台詞を吐いて鳥刺しを買いに行きました。
私は「これも副反応だよね♪」と心の中で広瀬香美さんのように歌いながら無視しました。
鳥刺しやいろんなお肉を購入し帰宅後、メインのお酒を買いに行くとのことでまた出かけました。
近くにあるいつもよくして頂いてる酒屋さんに行くとのことでした。
(「たにもと屋」さんというとても良いお店です。)
そこでワインとビールを買ってきたようです。
夫はワインなら1本普通に飲みます。
どうやらそれが適量らしく、次の日に残らず、ちょうど気持ち良く寝れる量らしいです。
帰ってきて風呂に入るなり風呂掃除が始まりました。
「まだ掃除をするのか?」と思いましたが、掃除をする副反応なので仕方ないと思いました。
風呂から上がって来るなり、「腰が痛い、頭がボーッとする、熱っぽい」とずっと普通の副反応を訴えてました。
それにも関わらず、お酒だけは飲むようなので一応心配しました。
私『無理にお酒飲まない方が良いんじゃない?』
夫『アル中の鑑としてはここで引き下がったら男が廃る!』
私『(あ、副反応ね♪)は〜い』
夫『うむ!』
さすがに鳥刺しを生で食べるのは危ないと感じたのか、トースターで少し焼いてくれとのことでした。
ここにきてついに副反応が治ってきたのかと思いましたが、まだ副反応は続きます。
ワインも残り3分の1になって、普通の副反応のこともあるので飲まない方が良いと伝えると「これしきの量を飲んだところで何も変わらないから大丈夫」と言われ全部飲み干してました。
娘に算数の通分を教え始めたと思ったら、いきなりインスタライブで自分が教えてるところをライブ配信し始めました。
ここにきて良い父親を世界配信したかったのでしょうが、夫は貧弱インスタグラマーなので2人くらいしか観てなかったそうです。
次の日の朝、夫がワクチン2回目を打って、さらなる奇行種へと進化したのではないかと心配しましたが、どうやら普通の奇行種に戻っていました。
起きて来るなり、「弱めの二日酔いなのか、副反応なのかわからないけど頭が痛い」と言い始めたので無視しました。
「ビタミンCでも頭にふりかけたら治るんじゃない?」と言いそうになりましたが、それは心の中で留めました。
夫の普通では見られない副反応を紹介してきました。
皆さまは大丈夫でしたか?
いつまで続くのかわからないコロナ騒動ですが、今回紹介させて頂いたような奇行種中の奇行種が居ると思えば少しは笑って頂けたのではないでしょうか。
私は笑えませんが、皆さまが少しでも笑顔になって頂けたら幸いです。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4件)
昔は、吐くのがもったいない!と言って 吐かずに口の中に一旦溜めて、
少しずつ飲み込んでいましたよ
副反応というよりは正常の範囲内の気がしました
νアニメ師匠さん
お久しぶりです、由美です。
夫はそんなことをしていたのですか。。。
気持ち悪いの一言です。。。
私は留学先のクラスで、隣の方が強烈に臭く、毎朝吐いて、皆さんに迷惑かけてました。
νアニメ師匠さん
確かハワイに留学されていたのですよね?
ハワイの爽やかなイメージが一気に逆方向へベクトルが向かいました…