2016年 第30回青島太平洋マラソン 

今年も宮崎で走ってきました*\(^o^)/*
去年は41km地点過ぎでローカル放送の「故郷」を12時に聞いてサブ3を達成出来ずという寂しげな記憶の大会である青島太平洋マラソンでした。
今年はぼくの恩人と走ってきました。
始まりはその方(これからTさんと呼びます)をサブ4するという目標のもとで7月から練習してきたのですが、練習不足であったり、ぼくの不手際であったり、アクシデント発生やらで結局目標を「給水所以外走る」という目標に変わりました。
ですので今年はタイムは気にせずナビゲーターの仕事に徹することにしました。
こんなに楽しいマラソンは初めてだったと言い切れるほど楽しかったです。
笑いすぎて顔の筋肉が筋肉痛になりました。
では、どんな内容だったのか書いていきま〜す( ^ω^ )
敬語省略します!
 
 
夜中の2時30分に目覚ましが鳴り起床。
前日に98%の準備をしていたので、着替えてトイレを済ませてバナナを食べ携行食品をポケットに入れ、いざ出発。
靴の中にサングラスも入れていたので忘れることはない。
リュックを背負い靴を持ちマンションの外に出た時に帽子を忘れたことに気付き取りに帰る。
靴を玄関の鍵置き場に置いて帽子を取ってこれで忘れ物はないと外に出ていざ出発。
最近ドーピングについて勉強していて、カフェインがどうやらドーピングに指定されていた時期もあり、今でも摂取しすぎるといけない注意物になっていると知ったため、コーヒーを2杯買い車の中で飲む(効果の有無はよくわからない)。
(ドーピングは奥が深く勉強していて非常に面白いので、そのうちブログで書きます!)
会場に着き、会場を少し歩いて車に帰り寝ることに。
マスクして目にネックウォーマー巻いて車内音楽を雰囲気の良いジャズにして寝た。
2分後、あることが頭をよぎった。
『あれ?靴持ってきたっけ???』
ぼくはすぐには起きず頭の中で車のどこに置いたのかを考えた。
しかし、思い当たらない。
すぐにネックウォーマーを剥ぎ取り車内を確認するも、ない!
妻にLINEをして靴がないか確認してもらうと、鍵置き場にあると言っているではないか!!!
そう、ぼくはマラソン大会に靴を忘れてしまったのだ。
例えるなら、料理人が料理の大会に包丁を忘れるようなものだ。
人間どうしようもない状況に陥ると笑いが込み上げてしまうことがわかった。
車内で
『靴忘れた!!!』
と頭を抱えながら叫んだ後、爆笑した。
「いや〜、我ながら体張ってネタ作るわ〜」とつぶやいた。
ふと足元を見るとなんとも心もとない足がそこにはあった。
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上級者ぶってサンダルで会場入りした結果がこれなので、皆さんは気をつけよう。
 
爆笑後すぐに会場に行き、靴を売ってないか確認。
あった!
普段患者さんにもアシックスを勧めるくらいアシックス推しなのですが、そこにあったのは「MIZUNO」の文字オンリー。
販売していたおじさんに
『靴忘れたんで買いたいです!一番軽くて一番高いやつください!』
と伝えると爆笑された。
自分への戒めとして高いやつを買おうと思ったんだ。
話をすると、「初心者の方が忘れことはたま〜にあるけど中々3時間前後で忘れる人はいないですよ〜。」とのこと。
そりゃそうだ、間違いない。
一番軽いやつを試し履きすると確かに軽いし走りやすかった。
結局おじさんにフィッティングしてもらいながら会話の中で、
『この靴は良い皮を使ってるから走れば走るだけ足に馴染んでくるから!』
と言われ、もうそんなことどうでも良いと思いながらも購入。
しかも、いつも26,5cmを買ってるのにおじさんに勧められるがままに26,0cmを買うことに。
お値段、なんと定価の17000円!!!!!
これまで10000円以下の靴しか買ったことないぼくが、突然の大台突破!!!
次の日アマゾンで価格を確認したところ、なんと、12000円!!!
5000円の勉強代と思うしかない。
ぼくは大会当日に購入した履いたこともないメーカーのワンサイズ小さい靴で走ることになった。
↓これが噂の17000円のシューズ!
IMG_20161211_065257
↓購入の際メーカーのおじさんが日本推ししていたが、シューズボックスにも日本推しが刻印されていた。
IMG_20161211_065156
 
その後Tさんと合流し、車の中で談笑。
あっという間にスタートが近付いてきたため準備をして車を出た。
↓こんな感じのスタート地点。
DSC_0452
スタート地点に並び、周りのランナーの足元を見ながら、
『俺の靴が誰よりも最新なんだぞ!何て言ったって、走行距離0kmだからな!』
とわけのわからない見栄を心の中で張る。
そんなこんなでスタート。
今回動画を撮りまくってDVDにしてお渡ししようと思っていたが、初っ端から動画を撮ることを忘れてしまい、スタート直後に思い出し慌てて撮り出す。
↓慌てて撮った為、なぜか自分をメインに撮ってしまう。
DSC_0453
スタートして1kmくらいから人もまばらになり、会話をしながら走れるようになった。
そこから基本的にゴールまで二人でギャグを言い合って終始笑っていた。
最初の給水所を通り過ぎての会話。
ぼく『いや〜、もうアクエリアスがぼくの最新の靴にかかりましたよ!』
Tさん『もう返品できないね。』
ぼく『ばれないんじゃないですか?』
Tさん『いや〜、その甘い香りは隠せないでしょ〜。』
こんな感じのやり取りを結局42km最後までやり続けた。
10kmくらい走るとトップランナーとすれ違う場所があり、ぼくは精一杯の応援をした。
ぼくらが競技場から10km走ったということはあと10kmでゴールだと思い、
『頑張って!残り10kmです!』
トップ10くらいまで応援した。
『頑張って〜!残り11kmですよ〜!』
向こうからしたら、お前の方が頑張れよって思ったかもしれませんが、とにかく応援しました。
そして、去年はそこでぼくも走っていたサブ3の集団が現れたのでぼくは力の限り声の出る限りで、
『目指せサブ3!!!!!』
と叫んだ。
まさに魂の叫びだった。
突然の声にビックリしただろうが、返信の声が
『おぉ!』
と聞こえた。
もしこのブログを見た方でサブ3周辺にいた方、
21kmくらいで叫んだのぼくだよ〜*\(^o^)/*
声援届いたかな???
恥ずかしいとか何も思わなかった。
応援するのって本当に気持ち良いんだよね。
 
しかし、少し走ってぼくは気付いた。
あと10kmって言ったけど、競技場がゴールで間違いないけど、一度競技場前を通過してそこから5kmトロピカルロードとかいう道を走って帰ってくるから競技場からプラス10kmじゃないか!!!
ぼくは間違えた情報を叫んでいた。
もしあそこで間違えて、「え?もう残り10kmなんだ!ラストスパートだ!」となって競技場に着いて力尽きたらどうしようかと思ったけど、もうどうしようもないから心の中で謝ったよ(´Д` )
まぁ大丈夫でしょう!
そのことをTさんに伝えると笑っていた。
そのあと、Tさんのナビゲーターとして色々アドバイスをしながら走った。
ある旋回ルートに入る時、伝えようと思ったけどやめたことがあった。
『ここに入ったら400mくらい走って折り返しです。』
と伝えるつもりだったのだが、実際は約700mくらい走ってから折り返しだった。
Tさんに心の中の経緯を説明すると、
Tさん『さっきの応援の際の距離といい、もうぼくの手くんのことは話半分で聞くから!』
ぼく『そうですね、ぼくが伝えた距離の大体1,5倍くらいを想定していてください!』
ナビゲーターとして全く機能していないぼくだった。
大体20kmまで順調に走っていたが、Tさんの膝に異変が生じ始めた。
元から膝が痛くなりやすいということだったのだが、走る前からぼくが
『大丈夫です!走り方を注意すれば痛くなりません!その時はぼくが走り方を注意しながら走るので痛みは絶対に出ません!』
と豪語していたので、走り方を注意した。
しかし、痛みは酷くなっていった。
途中で他人の応援をし出すは、距離は間違えるは、膝は痛くなるは、こいつは何の役にも立たんぞ!と思ったことだろう。
その通り、ぼくは横からチャチャを入れるだけの迷惑なナビゲーターだったのだ。
ずっと痛そうにきつそうに走ってはいたが、決して歩いていなかった。
確かにスピードは遅くなりながらも、Tさんは30kmまで膝の痛みに堪えながら走り続けていた。
↓必死に耐えて走るTさん
DSC_0470
ぼくはというと、勝手に前に行ったり知らないランナーと話したりしてナビゲーターを放棄しだしていた。
航空学生のTシャツを着ている人がいて、声をかけると61期生とのことだった(62期だったかな?)。
少し会話したが、どうやら辛そうだったので離れた。
ぼくが近くにいなくてもTさんは歩くことはせず必死に走っていた。
『このカーブが終わったら競技場が見えてきますからね!』
しかし、見えず。
『あの高架橋を越えたら競技場が見えてきますからね!』
しかし、見えず。
『今度こそあのカーブが終わったら競技場が見えますよ!』
しかし、見えず。
ぼく『中々競技場見えてこないですね・・・。』
Tさん『話半分で聞いてるけど、全然見えないね・・・。』
苦しそうにしているTさんをあざ笑うかの如くぼくは嘘をつき続けた。
しかし、やっとで遠くに競技場が見えてきて、
『ついに見えてきましたよ!大体距離は3kmくらいです!』
しかし、実際は5kmくらいあった。
26km地点を過ぎると、係りの人が
『あと8分で関門で〜す!』
と言っていた。
ぼくは突然焦り出した。
関門ギリギリで走っていたとは思いもしなかったのだ。
ナビゲーターのくせに関門時間を調べてもいなかったのだ。
ぼく『このあとまだ関門あるんですか?!』
係員『ありますよ〜。』
これはやばいと思いながら計算しだした。
次の関門が31km過ぎにあるということだったが、どうやらなんとか間に合いそうだと安心した。
↓スタジアム前での激走シーン
DSC_0476
 
31km過ぎの関門を通る時、
『あと3分で関門で〜す!』
と言っていた。
かなりギリギリだった。
競技場前に着くとなぜかぼくの家族が応援に来ていた。
そのあたりからTさんも元気になってきたみたいで、少しペースもテンションも上がってきた。
33km地点くらいに給水所があったのだが、そこで念を押して
『ここで最後の給水にしてください。完走後のコーラの味に影響してきます。』
と完全に私情を挟んだアドバイスをした。
その給水所を過ぎるとトロピカルロードという名の道を走るのだが、ここがまた長いんだ。
普段の半分ほどのスピードで走り続けていたぼくの脚もこの辺から少しきつくなってきたが、体力はかなり余っていた。
ちょっと試しにどれくらい走れるか試してみたら、普通に4:00/kmで走れたので少し安心した。
そんなこんなしていたら、ぼくの時計が電池切れを知らせる音が鳴り出した。
ぼく『Tさん、ぼくの時計があと20分で電池切れになりそうです。昨日マックスで充電したのですが、どうやらこの時計は5時間半しかもたないようです。』
Tさん『どんだけ追い込む時計だよ!』
ぼく『もう少しもちますので、5時間半以内にゴールしましょう。』
(その時すでに5時間10分で、35kmくらいのため、3:00/kmで走らないと間に合わない計算。)
Tさん『(失笑)』
 
このトロピカルロードは海岸沿いにあるため海が綺麗に見える。
海を見ていたらかなりの魚が海面から飛び上がっていた。
ぼく『すっごい魚が飛び出してきてますよ!』
Tさん『・・・。』
もう相手をするのも嫌そうにチラッと海を見て前を見直していた。
↓トロピカルロードでのピントが合ってない写真
DSC_0479
 
なんだかんだ冗談を言い合いながらも、なんとかトロピカルロードを往復し終わり、残り4kmになった。
その辺からTさんも元気になっていたし、スピードも20〜30kmからすると上がっていた。
そして、そこでぼくの時計の電池が切れた。
ぼく『ここからぼくの感覚で走っていきますので、安心してください!』
Tさん『全く信用できないなぁ〜。』
ぼく『任せてください!』
Tさん『そもそもぼくの手くんの靴が新しいせいでこんなに遅くなったんだよ!それがなかったら4時間きって走れたのに!』
ぼく『申し訳ございません。全てはこの靴のせいです!』
Tさん『もしその靴が喋れたら怒ってるよ!俺はお前を助けてやったんだぞ!って』
ぼく『間違いないですね!ごめんね、17000円の靴くんよ!』
 
そんなこんなで41kmの看板が見えてきた。
ついにゴールがすぐそこに!
ゴール400m手前くらいでまた家族が応援していたが、興奮していたぼくは見向きもせずゴールに向かって一人で猛ダッシュ。
多分そこで100人は抜いたと思う。
しかし、ゴール前で我に返りTさんを待つことに。
イーグルアイの目を持つぼくはTさんをいち早く発見し、動画を撮りながらゴールした。
Tさんは給水所と急な下り坂以外全て走りきったのだ!(下り坂は歩くようぼくが指示したため。)
これは大きな一歩であり、これからの自信になることだ。
フルマラソンをしたことがある人ならわかると思うが、歩かずに走り続けることって本当に大変なんだ。
それをやりきれたことは本当にぼくのおかげである。(←え!?急にそこ!?)
ぼくというより、17000円もした靴のおかげだろう。
↓30km以降速くなってることはすごく良いことである
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そして待ちに待ったコーラの時間!
と思いきや、ゴール地点にアクエリアスしかない。
どうやら他のランナーが飲み切ったらしい。
我々はそこで引き下がるわけにもいかず、完走証をもらい、カレーを買って、車に移動し、着替えることもせず、車を発進させた。
どこでもいいからコーラを探し求めた。
少しすると自販機を発見し、裏路地に車を停め、コーラを買い、二人で乾杯をして飲んだ。
やっぱうめぇ〜〜〜〜!!!!!!
フルマラソンの後のコーラは格別だ。
ぼくの手ブログでは何度も紹介しているが、フルマラソンを走った後は絶対コーラを飲むべきだ。
あの美味しさは何物にも変えられない超絶なる何かがある。
そして、先ほど買ったカレーを食べるとそれもまた美味しいんだ!
カレーコーラカレーコーラカレー、・・・あれ、コーラがなくなった!
 
そして二人は別れ帰宅の途についた。
家に帰り着くと、綺麗にディスプレイされたかのようにぼくがこの日の為に履いたであろう靴とサングラスが光り輝いていた。
↓家に帰り着いてすぐに撮った証拠写真
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いつもはフルマラソンの後ものすごくお腹が空くのだが、最近土日の練習は二日で6500Kcalほど消費してるので、フルマラソンの消費(ぼくの場合約2800Kcal)くらいではお腹が空かなくなってきたため普通の食事量だった。
 
 
これが2016年の青島太平洋マラソンの全容でした!
本当は動画もアップしようかと思ったのですが、意外とこの記事自体で時間がかかってしまったためアップはやめておきます。
長文失礼しました!

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