ミーシャ Candle Night IN仙巌園

先日ミーシャのライブに行ってきました!
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、仙巌園で行われました。
これに関して書くつもりはなかったのですが、どうしても書きたいことが思い浮かんだので書かさせていただきます!
どうせ長くなりますので、興味ない方はスルーしてください!
以後敬語略します!
 
 
ミーシャのライブが鹿児島で、しかも仙巌園であるとFacebookで「お友達」経由で知り、調べるとどうやら本当にあることを知った。
何となく応募してみようと思い妻と二人分応募したら普通に当たった。
倍率はよくわからないし、何席用意されているのかも全くわからなかったがとにかく当たってラッキーくらいにしか思ってなかった。
3月公演予定だったが、ミーシャの体調が悪くなったらしく5月に変更になった。
ぶっちゃけた話、特にミーシャに興味があったわけではなかったので先延ばしになっても然程気にならなかったし、失礼ながらミーシャの体調の心配もしなかった。
特に楽しみにしていなかったので、いつの間にライブが行われる週を迎えた。
前日になっても別に楽しみというわけでもなく、当日になって少しワクワクしたくらいだ。
家から仙巌園まで3kmだったので、バスがどこから出るのかもよくわからないし、時刻表もよくわからないし、タクシーで行こうものなら渋滞でとんでもない金額を請求されると思い歩いた。
トライアスロンをしているぼくにとって3kmは近所だからね。
妻はどうだか知らないが、久しぶりに二人で話をしながら歩いたらすぐ着くと思った。
二人の会話はミーシャの話ではなく、整骨院の話だった。
それほど二人はミーシャに興味がそこまでなかったのだ。
仙巌園に着くと神社が横にあるのでお参りをして、会場に入った。
中に入り、チケットを見て自分の席を確認すると何だかかなり前に進んでいった。
何と、前から3列目だったのだ*\(^o^)/*
ぼくは席に書かれてる番号とチケットの番号を何度もチェックした。
席のブロックが真ん中と左右に別れていて、ぼくらは左側のブロックの前から3列目で見れることとなった。
どうやら真ん中のブロックはファンクラブの人たちで埋め尽くされているようだった。
申し訳なさそうに座ってスタンバイしていると、どうやら始まったようで演奏者たちが入場してきた。
ファンの常連に手を振って登場し、各自自分の場所にスタンバイ完了。
ついにミーシャが現れた!
『おぉ、ミーシャだ!』
とテンションが上がった。
まさに目の前にテレビやインターネットでしか見たことがないミーシャがいたのだ!
目と目が合うほどの距離だ。
そして早速ミーシャが唄い始めた。
すると真ん中のブロックの熱烈なファンたちが立って盛り上がり出した。
しかし、左のブロックは盛り上がり方のわからないニワカで固められていたのだろうか、座っている人がほとんどだった。
当然、ぼくも座っていた。
というより、立つタイミングを逃してしまったのだ。
ライブってやっぱ盛り上がってナンボだと思うのですが、完全にぼくはタイミングを逃してしまったのだ。
ぼくは方針を変えた。
すごいファンなんだけど立ったりせず静かに目を閉じてミーシャの歌声を純粋に聞くコアなファンになりきりだしたのだ。
目を閉じてリズムに軽くノリながらたまに目を開いてミーシャと目が合うと(目が合ったというか、合ったと思い込んでいる)微笑んだりした。
気持ちの悪いやつがいるなぁ、と思ったことだろう。
落武者でいけば、禿げてる部分にサインをもらえたかもしれなかったなぁと今頃になって後悔している。
数曲テンポの良い歌を唄い、MCが入りみんな座りだした。
そこからバラードが何曲か続き、とても心地良かった。
というより、ミーシャの歌声はマジで凄かった。
何というか、体全体に歌声が響くという感じかな。
航空自衛隊の航空ショーに行った時、戦闘機が目の前を飛ぶと「バリバリバリバリ」と物凄い音で体全体が震えるのだが、それに似た衝撃が体に響くようだった。
最初の歌い出し何曲かはまだエンジンがかかってなかったからか、声量が足りなく感じたが徐々にギアを上げてきた。
「一人一人に自分の歌声を届けたい」という気持ちが本当に込もった歌声だった。
1曲唄うことに全力を注いでいた。
マラソンの練習でいうなら、毎曲1kmインターバルしてる感じだ。
それくらい全力で唄っていた。
マラソンの練習をマジでしている人ならわかると思うが、あの1kmインターバルを12回ほどやることを想像してほしい。
ぼくにはそんな勇気と根性と体力はない。
 
バラードが終わるとまた盛り上がる歌が始まったので今度はチャンスを逃さず立てた。
このライブの名前に「Candle Night」とつくのは、みんな手元にキャンドルを持ってそれで幻想的な雰囲気を作るからだ。
もっとちゃんとした理由もあるんだけど、とにかく幻想的だった。
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こんな感じのジョッキ型のキャンドルが全員に配られている。
キャンドルに願いを込めてみんなで最後に吹き消して願いを叶えようね、という趣向のものだ。
仙巌園は海岸沿いにあるため風が強いので、消えている人もいた。
スタッフの方に頼んで火をつけてもらっていた。
しかし、風もやみ、ライブ会場が暗くなってくると本当に幻想的で温かみのある見たこともない世界が目の前に拡がっていた。
ぼくは昔からロウソクの火が好きだったので尚更感動した。
 
ステージではミーシャのギアがどんどん上がって、声がなおさら体全体に響いてきた。
唄い終わるとぼくは指笛をした。
ぼくの指笛は物凄く大きく響く。
なぜなら走り回ってるから肺活量が物凄いのだ。
ミーシャがあれだけ力強く唄うもんだから、ぼくも精一杯指笛をした。
『ピュ〜ィ!ピュ〜〜ィ!!』
なんと!
なんと!!
なんと!!!
前の人のキャンドルの灯火を消してしまったではないか!!!!!
ぼくは知らないふりをしたが、リズムに合わせて小刻みに笑ってしまった。
悪い人だ。
その人はスタッフに頼んで火をつけていたが、その人の不幸はまだ続いた。
なんとキャンドルを落としてしまい、また消えたのだ。
またスタッフに頼んでつけてもらいに行ったが、火はついていなかった。
多分、ロウが芯についてしまい火がつかなくなったんだと思う。
しかもその人の隣に席があったのだが、空席だった。
『きっと好きな人のためにライブのチケットを取ったけど、フラれて一人で来たんだろうな。』
など、余計な妄想が頭で展開された。
 
そんなこんなでミーシャのライブが終わりを迎えみんなで願いを込めてキャンドルの灯火を消すことになった。
心優しい妻は前の人に自分のキャンドルを渡していた。
そして、ミーシャの合図と共に火を消した。
無事に前の人も消すことが出来たようだった。
そしてライブも終わり、ミーシャがいなくなった。
強烈な余韻だけが残り、一時呆然と座っていた。
今まで目の前でミーシャが唄っていたことが現実ではないように思えた。
しかし、確かに自分の耳と体にミーシャの歌声が残っていた。
↓そんなライブ終了後の放心状態の左翼。
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結構前でしょ!?
マジで目の前だったからね。
↓こんな感じのキャンドルが会場のあちこちに散りばめられていた。
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実に最高のライブだった。
そして一発でミーシャのファンになってしまった。
それからというもの、整骨院でも車の中でもミーシャばかり聴いている。
 
最後になったけど、ぼくが書きたかったことをやっとで書く。
「逢いたくていま」という歌がある。
この歌は鹿児島で作った歌ということをMCで話していた。
知覧の平和特攻記念館を見に行き、そのあと書いた歌とのことだった。
当然ぼくも何度も行ったことがあるので、ミーシャが言わんとする気持ちがわかった。
そのMCの後にこの歌を聴いたら、すごく感情移入した。
歌を聴いて初めて涙した。
ぼくはほとんど歌というものをフィーリングでしか聞かない習性がある。
しかし、この歌だけはしっかり耳と心で聴けた。
海外に行ったり知らない土地に行くとぼくは美術館や博物館に行ったりする。
美術のことなんて全くわからないけど、美術品を観ることは自分を高める手段の一つと思っているので極力行くようにしている。
「美術」や「芸術」をより楽しむには、美術品の歴史の知識があるのとないのとでは全然違ってくる。
ミーシャの歌を聴いて、その感覚に襲われた。
歌の歴史を知らなくても十分心から聴けたが、経緯を知ると聴き方が全く変わったのだ。
ミーシャの歌は「芸術」の域に達していると感じた。
席が前の方だったからというのもあるだろう。
以前長渕剛のライブも前から5列目で長渕剛本人が投げたハーモニカをゲットしたこともあった。(ちなみにこのハーモニカは今、子どもたちが元気いっぱいに吹いている。)
もちろん、良いライブだったし最高の気持ちになったが今回のミーシャのような気持ちになることはなかった。
だから席の加減ではないと思う。
 
ぼくがミーシャに美術的感覚を覚えたのは確かだ。
他人に自分の情熱を伝えるには全力じゃないと中々伝わらない。
何事も全力でないことは人に伝わってしまう。
だからこそ、全力の情熱で歌うミーシャの声は今だにぼくの耳と体に染みついているんだろうと思う。
 
皆さんは情熱を灯しているだろうか。
仕事・家事・子育て・趣味なんでもいいと思う。
情熱の強弱はもちろん必要だし、自分一人では中々コントロール出来るものでもない。
「常に全力で」なんていう人は嘘だよ。
人は常に全力で生きることなんてできない。
けど、全力の姿はどんな形であれ美しい。
 
人生は長いようで短い。
いつ自分が死ぬかわからないのに、立ち止まっている暇なんてないんじゃないか?
そりゃたまには立ち止まって周りを見渡す時も必要だろう。
しかし、立ち止まり続けてはいけない。
自分がどうなりたいのか、どうしたいのか、どうありたいのか。
そう再認識させてくれた史上最高のライブだった。
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コメント

コメント一覧 (2件)

    • >>アニメ師匠さん
      プロレス大好きですもんね♪( ´▽`)
      鹿児島にプロレスが来た時は行ってみようと思います!

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