前置きは書かず早々に後編へ突入します!
前編をご覧になられていない方の為にリンク先です!
第32回 天草宝島国際トライアスロン大会 〜前編〜
では、後編です!
パンパンマンになったぼくだが、とにかく一連のトラブルが終わり一息ついていた。
会場には多くのトライアスリートが各々楽しんでいるように思えた。
ぼくは自分の脚の疲労をどうにかしたくて、常に脚をマッサージしたり叩いたりしていた。
声を大にして叫びたかった。
『俺は今さっきまでダッシュを繰り返してきたんだぞ!』
『どれだけ疲れてると思ってるんだ!』
『同じ土台に立っての勝負と思うなよ!』
とにかく、悪なる自分全開だった。
そんなぼくに次なる指令(トラブル)が始まるとはまっっっっったく考えていなかった。
会場を歩いていると男女の知り合いが遭遇したらしく、キャッキャとテンション上がって話をしていた。
その女性を見ると多分30代だと思われる綺麗な方だった。
ぼくもその女性とキャッキャしたかった。
しかし、なんとその女性がぼくに話しかけてきたではないか!!!
綺麗女子『すみませ〜ん』
ぼく『はい*\(^o^)/*』
綺麗女子『写真撮ってもらえませんか〜♪( ´▽`)』
ぼく『(なんだよそれ!)はい(=´∀`)人(´∀`=)』
3枚ほど写真を撮ったが、何とも写真映えする綺麗な女性だった。
こんなどうでもいい話は置いておこう。
その後砂浜を歩いて、ふと自転車の方を見た。
たくさんの自転車が並べられており中々の壮観だった。
↓この写真は大会が終わった後のものだが、こんな感じで自転車がいっぱいある。
視線を海に戻し、ため息を付いた瞬間頭にあることがよぎった。
『自転車の靴どうしたっけ?』
頭の中のエンジンがまたフル回転で作動開始した。
『え〜と、自転車の下に置いた袋の中には、サングラスとランニングシューズとグローブと捕食と、・・・・・うわ〜〜〜〜〜!!!!!!自転車用の靴入れてねぇ!!!!!!』
なんとぼくは自転車用の靴を先ほど預けたバックの中に入れたままにしていたのだ!
ここで少し説明をしなければならない。
ロードバイクは専用の「靴」が必要なのだ。
自転車ってただ漕ぐだけじゃなくて漕ぎ方がある。
押してペダルを回すだけではなく、引いて漕いだりする。
イメージ出来ないと思うが、とにかく漕ぎ方がある。
そのため、特殊な靴を履き自転車のペダル部分とくっつけないといけないのだ。
その特殊な靴をバックの中に入れたままにしてしまったのだ!
砂浜にいたぼくは、今度はランでのダッシュをするはめになった。
荷物を預けたトラックに向かって壮絶なるダッシュをした。
トラックの両サイドが上に開くタイプのものだったが、すでに両サイドは閉まっていた。
運転席を見たらまだ運転手は乗っていなかったので、急いで後ろにまわるとまさに今後ろの扉を閉める寸前だった。
『待ってください!!!リュックの中にバイク用の靴を忘れてしまいました!!!どうかお願いします!リュックを取ってください!!!』
あの時のぼくはこれまでかつてないほど獰猛かつ謙虚だったと思う。
こんなこと初めてだが、人にお願いするときに頭が膝に付くほど頭を下げた。
しかも何度も。
『お願いします!それがないとぼく自転車乗れないんです!どうかお願いします!ペコリ!!!』
ここで前編の後半に出てきたキーパーソンが登場。
この方がなんと取り持ってくれたのだ!!!
トラックの人や運営の人たちに話をしてくれて何とか取り出してくれそうになった。
しかし、どこにあるかわからないほど奥にあるため中々リュックが出てこない。
ぼくの心が折れそうになったときに、そのキーパーソンがぼくの耳元で呟いた。
『大丈夫ですよ。ぼくが何とかしますから。』
惚れた。
ぼくは一発で惚れてしまった。
もしこの方が女性でぼくが結婚してなかったら間違いなく求婚しただろう。
中々出てこないぼくの荷物だったが、キーパーソンがぼくにまた話した。
『ぼくがリュックから靴を取り出してバイクの横に置いときますから、もう会場に行ってください。ぼくが何とかしますから。』
この人は神様かと思った。
もう自分でもどうしたら良いのかわからない状況に追い込まれている為、かなりアタフタしていると、トラックの両サイドが「パッカーン」と開きだした。
この開いた時の感動を説明することは難しい。
後光がさしていた。
そしてぼくのリュックが見つかり、ぼくの手元に自分のリュックが届いたのだ!
すぐにリュックを開けると、そこには間違いなくぼくの自転車用の靴があった。
靴を抱きしめてしまった。
生まれて初めて靴を抱きしめた。
ハリウッド映画なら感動のラストに使われるであろうシーンだった。
しかし、感傷に浸っている時間はない。
その靴をキーパーソンに渡し、ぼくは再度深々とお礼をして走ってスタート地点へ向かった。
そしてなんだかんだで、やっとでぼくの初めてのトライアスロン大会が始まった。
一体どれくらいを目指したら良いのか、どれくらいのタイムだとどれくらいの順位なのかなど一切わからなかったのだが、とりあえずやれるだけやろうと思った。
長々とレース自体のことを書かず、端的に3種目それぞれのことを書く。
・スイム
前日が大雨で水中がかなり濁っていて視界は1mくらい。
真っ直ぐ泳いでいるつもりが全く違う方向に泳いでおり、かなりジグザグで泳いでいた。
人もたくさんいる為、ぶつかるぶつかる!
とにかく、ツン女子(以前のブログを参照)の言いつけを守り、真っ直ぐ泳ぐことを意識して泳いだ。
31分くらいを予想していたのだが、ウェットスーツのおかげでかなり速く泳げたようだ。
もしくは、超絶アップのおかげだったのか・・・。
タイム 「28:29」
・バイク
スイムからバイクに移行する時に3分30秒くらいの時間を要した。
その練習は全くしていなかったので、最初から何も考えず焦らないことを意識した。
先ほど抱きしめたマイシューズがあって死ぬほど安心した。
他にバイクで特筆すべき点はないかな。
35km地点くらいで抜いた人の自転車のタイヤがパンクしていた。
自分もいつパンクするかわからないので、怖くなった。
そういえば、自転車の手袋をしていたのだが、周りは全くしていなかった。
どうやらトライアスロンの時は手袋もしないらしい。
若干恥ずかしかった。
タイム 「1:14:05」
・ラン
得意分野だが、スイム・バイクをした直後に走ったこともなかったのでどうなるかと思いながらだった。
「最初の2〜3kmがきついけどそこを乗り越えたら楽になる」とある患者さんから聞いていたので我慢して走ったら確かに楽になった。
周回コースなので、抜かれることもなくガンガン追い越していけるので気持ち良く走れた。
ラスト1,5kmからラストスパートをして残り500mくらいで速そうな人がいたのでターゲットにした。
真後ろにつくと、その人もスパートをかけだし、二人のデットヒートが始まった。
ラスト100mくらいは二人とも全力疾走だった。
1,5km泳いで、40km自転車を漕いで、9,9km走ってきてからの全力疾走はさすがにきつかったが、これまでの人生の中でもトップ3に入るくらいのマックスダッシュだった。
(もちろんナンバーワンのダッシュは本大会スタート前の砂浜ダッシュであることは言うまでもない。)
タイム 「39:40」
これで合計タイムが2:22:14だった。
初めてにしてはかなり満足いくタイムだった。
↓気になる順位はこちら!
なんと33位!
一般参加は約500人ほどが参加してるので結構上位に入れた!
しかし、別に謙虚だとか謙遜だとかそんな気持ちサラサラないが書かせてもらう。
今回はタイムや順位はどうでもよかった。
もうそれ以前の問題で頭がいっぱいになったのと、脚がパンパンになったことで大会に対する緊張感がほとんどない状態で挑むことが出来た。
逆にそれが良かったのかもしれないが、あんなことはもう二度としたくない。
本当は色々書きたいことがあるが、これ以上長くなるのは避けようと思う。
聞きたいことがあればコメントに書くか、整骨院で直接聞いてほしい。
これがぼくの初めてのトライアスロン大会の全容だ。
もっとレース中のことを書こうと思ってたんだ。
レースのことも詳しく書けるんだ。
しかし、レースのことより迷子や靴ど忘れの件が強すぎてレースのことを書いても面白くないんだよ。
あのネタに勝てるネタなんてまずないって。
決して作ろうと思って作ったわけではない。
繰り返しになるが、嘘偽りはなく話を盛ってもいない。
全て真実の物語だ。
もう二度とこんな過ちを繰り返さないよう、今後の人生を用心して生きていこうと思う。
以上で終わります!
長文にお付き合い頂きありがとうございました*\(^o^)/*
コメント
コメント一覧 (16件)
初めましてコメントさせて頂きます!
私も出場しておりました。たくさんのアクシデントがあったのですね~・・・
それでも初出場にしてすごい記録です!!私はNo458で見てもらえばわかりますが3時間切りやっとでした。あと、マラソンサブ3.5を目指してますので記事もとても参考になります。これからも拝見させて頂きます。
>>catseyeblueさん
はじめまして!
コメントありがとうございます*\(^o^)/*
とてもくだらないアクシデントでしたが、ぼくにとっては今後のトライアスロン人生の帰路に立たされたものでした>_< 二度とあんなことはしたくありません! サブ3,5はしっかり練習時間を確保できたら達成可能なタイムですので頑張ってください*\(^o^)/* 「キャッツアイブルー」ということは、瞳推しということでしょうか( ^ω^ ) いつか必ず瞳のような美女が大会に出場してきて、一緒に写真を撮れるよう共に頑張りましょう*\(^o^)/*(←何を頑張るんだ!?)
たぶんそうじゃないかな〜と思いながら、読んでましたが、
神スタッフは、同郷の知人でした(*_*;
>>catseyeblueさん
そうでしたか!!
世の中はなんとも狭いものですね>_< よろしくお伝えください!
後編も面白かったです(^o^)
特に美女との写真やり取りは、個人的に大好きですね。
神スタッフ素晴らしい方がいるものだ!心が洗われる感じがします。
ところで、前編で伺ったウェットスーツはレンタルがあるとは知りませんでした。速攻で依頼しちゃいました。アドバイスありがとうございました‼
ぼくの手さんに負けないように、青島アクアスロン頑張りますp(^^)q
>>きなこスライムさん
長文ご拝読ありがとうございました!
ぼくも美女のくだりは個人的に好きだったので、くだらないけど書きました!
神スタッフさんとフィニッシュの後お会いできて写真も撮ったり連絡交換したりできました!
ウェットスーツの件御役に立てて良かったです( ^ω^ )
知らなくてもとりあえず書いてみるものですね(^_^;)
アクアスロンの結果を心よりお待ちしております!
きっとスイムキャップはスライムを被ってるのでわかりやすいですね!
色んな意味で期待してます*\(^o^)/*
はじめまして。
いやー、前編・後編とも爆笑しながら読ませていただきました。
(結果が出てるから、面白さ倍増ってとこですかね 笑)
サブ3.5関連をネットで探してたら、このブログに辿り着きました。
過去ログも拝見しましたが、同じ高校みたいですね。
当方、高校時代は死ぬほど「強歩会」が嫌でしたが、
なぜか今はマラソンにはまってる、19期のオッサンランナーです。
(走り始めて7年目ですが、やっとこさサブ4のレベルです)
これからも面白い記事、参考になる記事を楽しみにしております。
>>K崎先輩!
初めまして!
まさかこのような形で「先輩」と出会うとは思いもしませんでした!
ぼくも強步大会は大ッッッ嫌いでした(´Д` )
しかし、なぜか今は走り続けているという意味不明な状態です(^_^;)
ほとんど同じ境遇ですね!
コメントいただきありがとうございました!
これからも皆さまに笑われるよう頑張ってネタを作ってまいります!(今回のようなネタはもう散々ですけど(^_^;))
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
トライアスロンコント33位おめでとうございます!!
後編、何が起きるのだろうか?とワクワクしておりましたが、まさかシューズコントになるとは、、大爆笑しちゃいました。すみません^m^ それでも、結果を残すところ、やっぱり落武者で走る方は何かが違うなと思い方です。
大会前日の眠れなかった原因の「あること」について、直接整骨院に行ってお聞きしたいところですが、健康体で異常箇所が見つからない為にお伺い出来ません(笑)
これからも応援してますね、頑張って下さい!(^^)!
>>かこ。さん
前編ほどの面白さはなかったと思いますが、それなりのことがありました(^_^;)
結果がついてきていなかったら今後トライアスロンを続けれるか怪しいところでした(´Д` )
「あること」は秘密です( ^ω^ )
別に大したことではないのですが、一応秘密です(´・_・`)
いつも応援ありがとうございます!
励みになります*\(^o^)/*
まずはお疲れさまでございますm(__)m面白さが先にたって、やってる事の凄さに結果を見て気づきました(>_<)もう鹿児島1の面白アスリート整体師ですね。
>>きむさん
これは経験したからこそ確信を持って言えますが、フルマラソンの方が絶対キツイです!
間違いありません!
そして、面白くしようとしているわけではありません!
勝手にこうなるんです( ゚д゚)
落武者先生、この度は本当にお疲れ様でした!そして、33位おめでとうございます٩(^‿^)۶
初出場でこの順位は素晴らしいと思います。しかも度重なる負の連鎖に打ち勝ってのゴール!さすがです!
神様キーパーソン様も素晴らしい方ですね( ´ ▽ ` )まだまだこの国も捨てたもんじゃないな〜
お疲れ様でした!
>>志武士ししまるさん
ありがとうございます!
この日の本はまだまだ熱を溜め込んでいるようです!
どこに溜まってるかは自分で発掘する必要がありますが、その熱源を見つけた時は自分も一緒に発熱します\(^o^)/
ししまるさんも熱源発掘しましょう\(^o^)/
真面目な記事を書いたときより
こういう記事のほうがコメントが圧倒的に多いのはなぜだろう~
>>アニメ師匠さん
真面目な記事だとコメントし辛いのかもしれませんね(^_^;)
今回は特にギャグのようなものですし、コメントいっぱい欲しいところです(´Д` )