産後の骨盤がどうなってるか

産後の骨盤を気にされる方が数多くいらっしゃいます。
骨盤ベルトを巻いたり、骨盤矯正に通われたり、放置したり・・・。
けど、そもそも
骨盤の何がどうなってなぜ元に戻さないといけないのかわからないですよね。
女性が骨盤を妊娠前の状態に戻す最大の理由は、
『体型』

でしょう。
いつまでも美しくありたいのが女性なのです。
一般的に産後は体型が戻りにくいと言われています。
なぜ戻りにくいのか、それさえもよくわからないと思いますので少し長くなりますが専門家として皆さまにわかりやすく絵を交えながら説明していきます。
 
まず、絵で説明します。
 
・女性の骨盤
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男性の骨盤と比べると①の角度が広いのが女性の特徴です。
子宮があるため広くなってます。
①の角度が広くなると骨盤が横に広がってお尻が大きく見えます。
妊娠すると関節を柔らかくする
『リラキシン』
というホルモンが卵巣からでます。
このホルモンの影響でどんどん全身の関節が緩くなります。
このホルモンの目的は、出産の際骨盤に動きをつけさせて産まれやすくするものです。
骨盤だけが緩くなるのではなく、全身の関節が緩くなるため足首を捻りやすくなったりします。
僕が産前の方の施術をしているときに、リラキシンの話がわかりやすいように足首の緩さで説明します。
『この足首が出産が近づくにつれてどんどん緩くなりますからねぇ〜。』
みたいな感じです。
面白いくらいどんどん緩くなりますから妊婦さんにもわかりやすいです。
出産前にそのホルモンの排出はピークを迎え、産後2〜3日まで出ると言われています。
余談になりますがこのリラキシンというホルモンは現在急性心不全に効果があるという実験結果がでてます
リラキシンに血管拡張作用があるためらしいです。
詳しくは色んな論文がありますので読んでみて下さい。
すんごいめんどくさいですので、一瞬で諦めると思いますけど紹介しておきます。
急性心不全に伴う呼吸困難のリラキシンによる治療
女性ホルモンのリラキシンが急性心不全の症状を著明に改善
英語の論文もありますが、途中で翻訳を諦めたため紹介する事はやめておきます。
 
とにかくリラキシンで全身の関節が柔らかくなります。
 
そして出産間近になるとお腹の赤ちゃんが大きくなってきて下の絵のように骨盤を広げ始めます。
かなり適当ですが、妊娠して赤ちゃんが骨盤の上にいる時の写真。
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赤ちゃんがドンドン大きくなり骨盤を押し広げます。
そして出産して2〜3日後、リラキシンの分泌は少なくなり全身の関節が固まっていきます。
その期間は3ヶ月と言われてます。
なので、固まった骨盤を戻すまでの猶予は3ヶ月ということになります。
これは僕も以前勉強してわかっていた事です。
しかし、臨床経験を積み重ねてわかったことがあります。
『どうやら今のところ産後5ヶ月経った方でも骨盤は元に戻るぞ!』
ということです。
今回のブログの命題は
『産後の骨盤がどうなってるか』
なので、ここより先の骨盤の話はまた次の機会にします。
 
出産を終えた骨盤が妊娠前の元の骨盤に戻っていくかというとほとんどが戻りません
押し広げられた骨盤が開いたまま固まってしまうためです。
それを補うために骨盤ベルトなるものがありますが、あれは骨盤を元に戻す目的ではなく、産後の体の痛み(主に腰)を引き起こさないためのものです。
多くの方が勘違いされておりますが、骨盤ベルトに骨盤を元に戻す機能は全く付いておりません。

もしそれで骨盤が元に戻ったらアメリカの国策になってるはずです。
信頼のおける技術と知識と経験を持ち合わせている人に施術してもらう事が一番です。
これだけは断言しておきますが、産後の骨盤は簡単に治せるものではありません
なぜ断言できるかって???
ぼくの手は、技術と知識と経験を持ち合わせているからです。
そして持ち合わせているからこそ、骨盤のケアが簡単ではないこともわかってます。
わからないことがありましたら、コメントでも何でもいいのでコンタクトをとってください。
貴女の悩み、解消されるかもしれませんよ。

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