航空学生質問コーナー　〜不整脈編〜

以前のブログに航空学生に関する質問がありましたので、こちらで書きます。
前置きは書きません。
 
 
”参考にさせて頂いてます。
去年、残念ながら息子は航空学生に落ちました。
現在は海上自衛隊の一般曹候補生です。
そして、教育期間中に進路？を決める「航空部隊希望」にも落ちてしまったようです。
思うんですけど、不整脈って不利でしょうか？
生まれつき（たぶん、お産の時に難産だったのが原因です）の不整脈ですが、体格も良くスポーツも各種平均以上にこなせるけど不整脈がバッチリあります。
この不整脈は治せるものではないので不利であれば自覚も必要かと思いまして…
それと現状で航空部隊の適正に落ちたのであれば、もうあきらめる方が良いのか迷っています。
私も息子も航空学生には憧れと熱望の想いがあるので、去年ダメでも今年、またダメなら来年も若いうちの惜しみない努力は必要と思っています。
不整脈がどれほど不利になるのかを、ご存知であれば教えてくださいませ。”
 
 
不整脈が航空学生にとって不利かどうかということです。
はっきりと書かないといけませんので、気を悪くされたら申し訳ございません。
当然ぼくは航空学生の試験管や自衛隊の合否に関わる人間ではありませんので、１００％とは言い切れませんが、不整脈は不利と考えられます。
きっと色々調べられてご存知とは思います。
不整脈にも様々な種類があるので一概に言えませんが、症状の一つとして意識混濁や意識喪失があります。
「これまでその症状が一度も出たことがないのであれば良いのでは？」
と思われるかもしれませんが、もし飛行機を操縦している際その症状が初めて出てしまったらどうなるでしょうか。
ここ最近でも自衛隊の飛行機が墜落し搭乗者数名が亡くなったという事故があります。
あの事故でぼくの同期が亡くなりました。
その時の事故原因はわかりませんが、パイロットとは常に命と隣り合わせの職務です。
血税によって購入された飛行機が大破するということもありますが、何より優先されるのは隊員の命です。（戦場となると話は変わります。）
その隊員の命を守るためにも、少しでもその可能性があれば落とさざるを得ないのが現状かと思われます。
 
ここまで書いといてなんですが、ぼくはそれでも諦めず試験を受けれる限り受け続けて頂きたいと考えております。
なぜなら、将来後悔してほしくないからです。
「もしかしたらあの時諦めずに受けていたら受かっていたんじゃないか」という後悔の念だけは残してほしくありません。
もしかしたら、何か道があるかもしれません。
今はとにかく無理と言われようが、何がなんでも受かるんだという強い気持ちを持って再受験されてください。
やれることをやり尽くして不合格になるのと、諦めて不合格になるのとでは、将来絶対違ってきます。
ぼくは今でも航空学生を辞めたことを後悔してます。
昔ほどではありませんが、「もしあの時続けていたら」という気持ちは一生持ち続けると思います。
この後悔の念があるからこそ、息子さんには諦めてほしくありません。
やり尽くしてほしいです。
それでも無理だったら、その時考えましょう。
周りの声に戸惑いや不安を感じることも多々あるでしょうが、頑張ってください。
息子さんだけでなく、あなたも親として精一杯お子さんを支えてあげてください。
同じ「子」を持つ親として、子どもの願いは叶えてあげたいと願うのが親というものではないでしょうか。
 
 

上の写真は苦悩と苦労を重ねてファイター（戦闘機のパイロット）になられた本人のものです。
諦めず頑張り続けた結果手にすることが出来ました。
親御さんの陰ながらの支えもあってのことでした。
これに関する記事を以前書きましたので、ここにリンク先を貼っておきますので是非ご覧になってください。
やる気！元気！負けん気！〜前編〜
やる気！元気！負けん気！〜後編〜
 
月並みな言葉しか書けませんが、あなた方の武運長久を祈っております。