スポーツで最も重要なことは怪我をしないこと

朝晩がなんだか涼しくなってきた鹿児島です。
走っていても靴がグショグショになるまで濡れることもなくなってきました。
今年の夏はいつもより蒸し蒸ししていた分、例年より暑く感じました。
それもやっとで終わりに近づいているようです。
 
今回は怪我について書きます。
ランナーだけでなく、スポーツをされている方々は是非ご覧ください。
一応マラソンの話で書いていきますが、全てのスポーツで言えることです。
 
ランナーの皆さんに問いたいです。
「あなたはなぜ走っているのですか?」
それぞれ理由はあると思います。
一度だけのマラソン大会に出場したいから走っているのであれば話は別ですが、ずっと続けていこうと思っている方が多いと思います。
その中で速くなれたら良いなと思っている方がほとんどではないでしょうか。
別に速く走れなくても良いという方もいらっしゃると思います。
とにかく、想いは人それぞれです。
 
ぼくが思う最も大事なことは「怪我をしないこと」です。
どのプロスポーツ選手でも怪我をすることを一番避けたがります。
誰もがご存知のプロテニスプレーヤーであるロジャー・フェデラー選手の話を書きます。
2016年、フェデラーも怪我に苦しみ一時期の強さ・凄みというものがなくなったかのように思えましたが、2017年の彼は全く違いました。
怪我から復帰した今年、テニスの世界4大大会である全豪オープンとウィンブルドンで優勝を果たしました。
ウィンブルドンの会見で彼はこう言いました。
 
『30歳を過ぎたら、どれだけテニスをしてきたか、どれほどの休養を身体に与えたか、どれほどの練習を重ねたか・やり過ぎたか・足りなかったかと考える必要がある。常に全体を考えなければならない。自分はそれがうまくいっている。誰にでも当てはまるとは言えない。でも、時には身体も心も休養が必要。』
 
スポーツの中でもトップクラスに過酷な競技であるプロテニスの世界で36歳にして返り咲くことに成功したことは驚異的なことであり、皇帝の名を与えられるに値する素晴らしい選手です。
もう一人紹介します。
現ソフトバンクホークスの工藤公康監督の言葉です。
巨人時代の37歳の時に言いました。
 
『30歳になって失ったものは、筋肉の粘りですね。これは維持しようと思ってもできないものです。そのかわりに得たものは、経験と、知識と、研究心かな。』
『肉体というのは衰えていきますから、衰えないようにしても落ちていくんです。それにプラスして経験と知識が加わっていけば、落ちた分だけ、自分の筋肉の使い方をよくすればいいんです。そうすれば、トータルでは落ちませんからね。』
 
やはり工藤監督も何度も怪我で苦しみながら試行錯誤し、現役生活を29年間やり通しました。
この二人の言葉から紐解くと、人間の身体は30歳前後から「筋肉」が衰えていくようです。
その筋肉の衰えを悲観的に捉えることなく、まずは受け止めることから始めています。
筋肉はどうしても衰えてしまうのであれば、鍛えれば良いし、鍛えるだけでなくどの部分をどのように鍛えるか、筋肉の修復がしっかりできるか、マッサージをしっかりしているか、など考えることはいくらでもあります。
ぼくが言いたいことははっきりしています。
ぼくは身体のケアのプロです。
だからこそ言えることが「もっと自分の筋肉に目を向け耳をすます」ということです。
自分の筋肉が今どんな状態なのか、運動している時にどうなっているか、どの運動をした時にどのようになったのか、何を食べたら筋肉がどうなったのか、など考えることはいくらでもあります。
マラソンで速くなりたい気持ちはとてもよくわかりますが、怪我をしたら本当に何も意味がありません。
怪我をするために走っている人がいると思いますか???
そんなわけないと思いますよね。
けど、ぼくからみたら多くのランナー(スポーツ選手)が怪我をするために練習しています。
フォームや練習内容ももちろん大事ですが、そこばかりに目を向けるから怪我をするし思考停止してしまうのです。
怪我をして沈んでいくプロの選手を皆さんも様々な情報でご存知と思います。
それはプロの世界だけでなくアマチュアの世界だともっともっとメチャクチャいます。
怪我を予防するには何が出来るか。
怪我を乗り越えるには何が出来るか。
正しく筋肉のケアをしないといけませんし、正しく筋肉を鍛えないといけません。
情報がありすぎて何が正しく何が間違えているかわからないと思います。
 
繰り返しになりますが、もっと筋肉に目を向け耳をすませてください。
あなたの筋肉はあなたに何を語りかけてますか?
 

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コメント

コメント一覧 (12件)

  • 脛骨の突端と言っても位置がわかりにくいのですよ。骨には感覚器官がほぼないですから。私は勝手に向う脛の下端のあたりを突き当てようと思って足の力を抜いてます。解剖学的には内くるぶしの前あたり。踵の後面より約七センチも前なんですね。自分は今まで踵あたりが蝶番だと思いこんでいたんですが認識を改めました。予想外に前の方で脛骨の突端は足に突き刺さっているもんなんですね。

  • 「スポーツで最も重要なことは怪我をしないこと 」本当にその通りですね。楽しくランニングしてましたがちょっと遠くへと10km走ったらアキレス腱の後ろ側が痛くなりました。それでも「走りたい」があるのですが・・・自重してます。痛くならなくなってまだ1日目ですから、「痛くならなくなってから三日は自重」と思っています。ある方から脛骨を天秤の支柱足の前と後を天秤の皿と見てどちらの皿にも力がかからないように脛骨の先(距腿関節?)を地面に刺していくつもりで頚骨の延長線上の足裏に重心を乗せていくと着地がフォアフットだとかミッドフットだとかを気にせずにいられ、リラックスした走りになると聞きました。これだとごく低速だとかかとが触れた直後に足裏全体が着地するし、高速になると前足部が触れた直後に足裏全体が着地するし、着地位置を気にせずに走れそうです。アキレス腱の件も着地位置を気にしすぎから来たのでしょう。あとオーバーワークですね。もうちょっとランニングは休みます。ランニングで最も重要なことは怪我をしないこともしくは怪我を悪化させないことですから。

    • >>T.Yさん
      書かれてることがイメージし辛く、逆に走る時気になりそうです。
      ランニングだけでなく、スポーツ全てで言えることが怪我は避けるべき最重要課題だとぼくは考えてます。

      • 我慢できませんでした。それで、どうしても走りたく、長距離じゃなければ大丈夫なはずと思い店舗が広いランニングシューズショップなので25メートルぐらいの長さを走れるので試し走りしてきました。それで、関係あるかないかわかりませんが、書かれてることがイメージし辛くというのは「天秤のこと?」とおもい、それをテーマに試し走りです。
        膝抜きをリラックスさせると走りが楽になるのは経験情わかってたので、そのために末端の踝から先の足の意識を抜くとリラックスが促進するのではと仮説を立てたんですよ。
        となると踝から先がないと思えばいいわけですから、一番下は頸骨の下の突端ですよね。
        だから、頚骨の突端を杖の先の様に地面にふわっと突き当てていく意識で走るんです。(踝から先を意識から外す)
        股関節から脚をぶら下げて股関節直下に膝をぶら下げる。(これは重心直下に着地するための準備)
        膝より頸骨突端がお尻側に斜めに傾いてぶら下がった位置関係の状態で着地に行く。
        (この状態で支持足に乗っていく前の時系列)
        頸骨突端が天秤の支柱・前足および踵は天稟の皿だと思って頸骨で走るつもり。(言い換えれば荷重を前足に掛けるでもなく踵に掛けるでもなくグラグラする足の支点に掛ける。)
        ある一定以下の速度ではかかと接地になりますがある一定以上の速度では前足接地になるというように接地感がスピードによって変わってくるのは織り込み済み。
        ・ウォーキング域ー完全な踵接地。
        ・超スロージョグ域ー踵接地だがウォーキングより踵接地から前足接地までの時間が短い。
        ・ジョギング域ーほぼ同時。
        ・ランニング域ー踵が僅か上がっが前足(小趾球)接地の後に踵が接地。
        ・短距離スプリント域ー前足のみ接地。
        このような分類です。
        ランニング域では膝抜きがとてもリラックスしておこなえ、膝をきっかけに勝手に前に進む感覚です。
        着地位置をこうしようと意識しないでも勝手に着地位置が速度に応じて変化するのが非常に興味深かったです。
        荷重を前足に掛けると足首をコントロールするために足首に余計な力が入るし、
        荷重を踵に掛けるとこれも足首をコントロールするために足首に余計な力が入るので、力を抜く言い換えればリラックスして走るのには私の場合天秤イメージはとても役に立ったというだけの話です。
        さあ、しあさってあたりは二キロ以内限定で走るぞ!

  • ありがとうございます!
    病院で診断されました。40代、男、170cm、
    61kg、週3〜4回の運動頻度。平日夜に5km程度のランニング、ペース4′50″/km程度。時々ポイント練習でインターバル500m×6、休日は10km〜ハーフ走、100km強/月と体幹トレーニング、でヘルニア勃発しました。痛み止めを飲まなければ、夜、左脚深部に神経痛のような痛みが走り、寝返りを打てない感じです。腰自体に痛みはある時とない時があります。それ以外は、ふくらはぎ、くるぶしあたりに常に鈍痛がある感じなんです。最近は一切走っていません。再発はもうこりごりですので。

    • >>BEICUNZYさん
      すみません、もう一つありました。
      10kmとフルマラソンのタイムを教えて下さい。
      もしハーフがわかっていたらそれもお願いします。
      大会に出たことなければ、何を目標にされてるのか教えて下さい。

      • こんな感じでしょうか。
        10km 42′50″
        21km 1:41′02″
        フル 3:51′06″
        どうぞよろしくお願いします。

        • >>BEICUNZY さん
          ありがとうございます。
          今別の記事を書いているため、そちらが終わり次第書かさせていただきますので少々お待ちください。

  • こんばんは!大阪在住のBEICUNZYです。
    いつも楽しいブログをありがとうございます。
    これまでなんどかコメントさせていただいたランナーです。
    実はいま絶賛怪我治療中の身です。怪我の内容は椎間板ヘルニアです。
    しかもことし2.5回目です。3月に発症し、一旦5月に治り、調子を
    こいてランニングの強度をあげたら、7月に2回目を再発。8月に調子がよくなり、
    練習を再開したら、9月頭に軽めに再発。だから2.5回目です。走りたくても走れない、
    最後は脚の痛み止めを飲みながら走る、何をやっているかわからない始末です。
    いまの状態でどのようなケアをすることが、回復への近道になるでしょうか。
    アドバイスをいただきたくコメントしました。長々とすみません。

    • >>BEICUNZYさん
      こんにちは〜( ^ω^ )
      いつもブログ拝見いただきありがとうございます!
      病院で椎間板ヘルニアと診断されたのですね。
      年代・性別・身長・体重・運動の頻度・運動の内容を教えてください。
      ヘルニアはどれくらいのレベルでしょうか?
      画像を診てみないとどれくらいの状態のヘルニアなのかわからないので、しっかりとしたアドバイスは出来ませんのでご了承ください。

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