2日目を書いていきます。
2/6(火)
疲れて熟睡しているはずが2~3時間ごとに目が覚め4:00になるとまたもやトラックがたくさん通って完全に目がさめてしまった。
しかし隣からハカセのいびきが聞こえてくる。
この人のレベルになるとこんな環境なんともないのだと驚かされる
だがここで嬉しいことがあった。
僕はこのリヤカー旅をTwitterで呟いていたがそのアカウントに沢山のフォロワーさんがいてコメント、いいねがとても有難かった。
再び目を閉じて6:30に支度する。
寝袋を2つ重ねたおかげで寒さでおきる事はなかった。
案外寒い中でも寝られるのだと実証された。
テント内は結露がありタオルでしっかりと拭いた。
シュラフカバーをして寝ていなかった為、明日から着けて寝袋を濡らさないようにしようと思う。
身の回りを整理していざ外に出てみると昨晩の雪でテントが覆われていた。
9:00ごろ出発してまずお昼休憩ができそうな道の駅木古内を目指す。
今日はリヤカーを押す体形から体にハーネスをつけてリヤカーを引っ張るがコツがつかめずペースが上がらない。
おまけに道路も凍っていて何度も転びそうになった。
本日も景色を楽しむことなく前にひたすら進む。
まず自分が歩いている道が海岸沿いであることすらわかっていなかった。
そのくらい必死に前に進もうとしていた。
だがこれは別の視点からみるととても危ないことでもあって周りに注意が行き渡っていない証拠なのだ。
その分ハカセはかなり周りに気をつかっていたと思う。
そんなことなど全くわかっていない僕の前に一人の歩行者が現れる。
普通の男性が僕たちの前を平然と歩いているのをみてこの人を追い越そうと思った。
だがいくら歩いても追いつくことすら出来ない。
むしろ離されていく。
そして歩行者のスピードが普通であることに無性に苛立つ。
スピードが速ければあきらめがつくのだが、普通であるため自分たちがいかに遅いのかが直にわかる。
この苛立ちをパワーに変えて引っ張るが追いつけずに撃沈した(笑)
14:00に道の駅木古内に着く。
12:00につく予定が2時間も遅れてしまった。
そこで3人組の若者がジュースをおごってくれた。(一応僕も若者だが・・・)
お昼休憩をしていると函館新聞の方々から取材を受ける。
さっきまでクタクタだったが意気揚々と質問に応える。
「南国鹿児島からはるばる来てやったぜ!」
とまでは言えなかったが余裕がある感は出していた。
15:00すぎに17km先にある茂辺地を目指し歩く。
だが僕のペースが上がらず、これからのことを考えてスタートして17km地点でこの日は終了となった。
テントを設営する場所に日帰り温泉の“木古内のとや”さんの店先をお借りしようとするとたまたま話かけて来た方がここのお店の人だった。
怒られるのかと覚悟したが「寒いから中に泊まっていけ!」と座敷をお借りすることができた。
今までテント泊だったがこんな早くに室内にありつけるとは神様のご褒美かとおもった。
と同時に笑みがこぼれた。
室内に泊まれて温泉、食事にもありつける。
普通だったらこれが当たり前なのだが、頭がバカになってきていたのか布団はなくとも座布団があるだけでこんなに快適なのだと感じていた。
夜のミーティングでは荷物の積み方、リヤカーの引っ張り方など確認して今日進めなかった13kmをどのように取り戻すか考えた。
早くも足にマメが4つでき、親指が血豆になりかけていたが歩いている以上仕方がない。
暖かい部屋でゆっくり休むことができた。
2日目にしてはやくも借金ができたこれからどうなるかたのしみだ!
厳冬期北海道リヤカー隊を終えて~2日目~
目次
コメント
コメント一覧 (2件)
アニメ師匠さん
何もかもが初めての経験でした。
いきなりの雪になめてかかっていました。
でも自然の厳しさを肌で感じられてよかったです。
足に踏ん張りが効くスパイクシューズと
手指に力が入るようにリヤカーのグリップを加工したり
すれば、もう少しなんとかなったかも知れませんね。
これも経験。