厳冬期北海道リヤカー隊を終えて~3日目~

2/7(水)
朝7:00から出発。
 
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天候は晴れで雪が振らないことがこんなにも嬉しいことなのかと実感する。
だがこの日は路面に問題があった。
昨日よりも歩きにくい。
雪が凍ってスケートリンクみたいになっているのだ。(実際のスケートリンクは見たことはないのだが・・・)
足に力を入れるたびにツルツルと滑る。
全く踏ん張りが効かないことから足底にビスを打ち込むがかなり効果があるほどではなかった。
お昼ごろがかなり肉体的にキツイ時間になった。
休憩では自分でもビックリするほどのうなだれ方に思わず笑ってしまう。
 
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この時パンを食べると少し回復した。
パンを買ったお店のおじさんの話では少し歩くと飲食店があるとのことで、あと少しなら頑張れると立ち上がり再び出発した。
だが進むと道路は海沿いになり飲食店がある雰囲気は全く感じられない。
「あと少しがどんだけ長いんだよ」
海に向かって叫びたかったがその体力を使うのもためらった。
海沿いの平坦な道を歩き続ける。
平坦のおかげでいつもより小休憩までの距離が長く歩けた。
しかし歩いても飲食店が見つからず結局コンビニで買うことにした。
この日は寒いのにあっさりとしたものが食べたくなって”ざるそば”を食べた。
リヤカーのそばにいると、やはり珍しいのかコンビニに来る人たちが見ていく。
なかには差し入れをしてくれる方もいてお腹いっぱいになった。
そこで皆さんに言われたのが「今年の道南は雪が多いでしょう。」というフレーズだ。(道南=北海道の南を示す)
北海道に始めてきた僕にとっては雪が多いのか少ないのかも全くわからない。
だが今年の北海道は雪が多いらしくJRも運休になったほど降っているらしい。
そんな中をリヤカーを引いて歩いているのだから僕たちはかなりバカなんだな~と思った。
 
バカであることを再認識した僕はハカセと歩きだす。
昨日の分を少しでも取り返せるように行ける所まで歩く。
この日は一瞬だけだが景色を楽しむことができた。
 
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辺り一面に積もった雪。
足跡ひとつない綺麗な雪の大地が広がっていた。
暗くなり始め今晩の野宿先を探す。
はじめに交渉したのがコンビニ。
ハカセが交渉している間一人駐車場に待つ僕。
なんとか成功してくれ!
これ以上は歩きたくない!
だが上手くいかなかったことも想定して体にハーネスを着用したままにした。
笑顔でコンビニから出てくるハカセ。
これは成功だなと思われた瞬間、「オーナーが居なかったから判断できないってさ。」
と言うことで一つ目は失敗。
次に泊まる場所を温泉施設に定め再び出発。
歩きながら次がダメだったらどうしよう。
寝ないで歩き続けるのか?
など不安が襲ってきた。
コンビニからすぐの温泉施設に着くと僕の体力は限界が来ていた。
ここでダメだったらコンビニのトイレに閉じこもろうとまで考えていた。(とても迷惑なやつだ)
温泉施設は市の持ち物のため安全面から交渉が成功する確率はかなり低かった。
だがここでまさかのOKがでる。
安心したせいかその場に座り込む。
しかし寒くてすぐに立ち上がりテント設営にとりかかるのだが今回の場所は少し特殊だった。
場所は駐輪場で屋根もついていて最高の条件だったが除雪された雪が積もりすぐに設営が出来ない。
 
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そんなときはスコップで整える。
歩き疲れて今すぐ横になりたい。
ましてや温泉が目の前に有るのにしなければならない。
しかもふかふかの雪だったらよかったのにガチガチに固まった雪なので結構疲れる。
なんとか整地してテントができた。
 
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この後2日連続の温泉に入り施設内の食堂でたらふく食べて就寝した。
3日目の歩行距離は34km、平坦な道のおかげで長い距離進めることができた。
だが足裏に出来たマメが4日目僕を苦しめることをまだこの時は知る由もない。
4日目に続く・・・
 
 

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • 9618さん
      ただいまです。
      それが顔が気持ち黒くなっただけで体重の変化はありませんでした!
      たった1週間では痩せないですね(笑)

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