鹿児島はとても暖かい日々が続いております( ^ω^ )
桜の木の近くを通ると、桜の香りがほのかにして春も真っ盛りです( ^ω^ )
実に気持ちの良い、公園でピクニックをしたくなる日々が続いております。
さて、本題です。
今回は股関節痛に関する質問コーナーにお答えします。
先に書いておきますが、これから書くことが全てではありませんし、人それぞれの状態がありますので参考程度にしてください。
身体の痛みに関する事はどうしても触ってみないと正確な判断が出来ません。
間違いなくかなりの長文になりますので、股関節痛で悩んでる方やご興味ある方以外は読まない方が良いと思います。
そして、これは毎回書くことにしてますが、返信がない質問者さんがとにかく多いです。
ランニングに関する質問は大概返信があるのですが、股関節に関する質問に答えると今まで一回も返信がありません。
実に虚しくなります。
恩着せがましくなりますが、こちらは無料で質問に答えているし自分の時間を数時間も潰して書いているのも関わらず自分の要件が済んだら何の音沙汰もない方ばかりです。
その後その方がどうなったのか非常に気になることばかりです。
ですので、基本的に股関節に関する質問は断るようにしております。
しかし、今回の質問者さんのように切実に悩まれている方の場合はなるべくお答えするようにしております。
中には質問しているにも関わらず、ふざけた態度で質問してくる人もいますからね。
多分同業者からの質問なんだと思います。
まぁ愚痴はそれくらいにして、質問内容がこちらです。
”75歳の女性です。
約50年事務職として働き69歳で退職しました。
65歳からヨガをはじめて10年、最初の2、3年は週3回ペースくらいで通っていましたが、その後はほぼ毎日、1日2本ベースで元気そのものでした。
昨年、6月ころから右足の付け根前面に痛みが出て、歩く、開脚、前後開脚など大きな動きで無くても常に痛いという此の頃です。また膝の上の方まで痛みが走る感じです。
整形外科に行っても、股関節のMRIでも特に痛みが出るほどではないとのこと。
膝も同じ結果です。何科に行けばいいのか・・・・と思っているうちに、直腸癌が見つかり、ストマがついてストマ除去手術が終了するまで、2回の手術終了まで半年かかり、2回の入院で約一ヶ月かかったため、足の付け根の痛みに加え両足まで全体的に痛みが出て、朝ベットから離れる時 膝と腰が生まれて初めて立ち上がる子馬のように不安定、また椅子から立ち上がる時でも同じ状態がずーっと続いています。
普通の歩行にも困難がでています。
いろんな整形外科、整骨院など行きましたが電気をかけるか、痛み止めをいただくかしか処方がでなくて、一人住まいなのでこれからも元気で歩きたいと実感しています。
4月からスポーツジムで水中歩行を始める計画です。少しでも筋肉をつけた方がいいのかと考えた結果です。
横浜からですが、鹿児島まで行って診ていただきたいと考えるほどになりました。
情報を教えていただきと思ってますが、よろしくお願いいたします。
整形外科、整骨院、鍼灸院、ペインクリニックと渡り続け、
テレビの医薬品もたくさん試しましたが結果無しです。
自分の身体にどこが悪くて何をすればいいのか・・・記事楽しみです。
先生の記事の中にあぐらは絶対ダメと書いておられたので、ヨガはあきらめています。”
質問に一つ一つお答えいたします。
>昨年、6月ころから右足の付け根前面に痛みが出て、歩く、開脚、前後開脚など大きな動きで無くても常に痛いという此の頃です。また膝の上の方まで痛みが走る感じです。
大元の悩みはこれですね。
まさに股関節の典型的痛みです。
股関節周りの筋肉は膝周りまで付くものが多いです。
その影響で膝が痛いと思ってたけど、実は股関節痛の前触れだった方が大勢いらっしゃいます。
また、ヨガをされているとのことです。
ヨガで注意すべき事があります。
開脚や前後開脚は股関節に実に悪いです。
人間には関節の適切な可動域というものがあります。
身体が柔らかければ良いという問題ではなく、適切な可動域の範囲で柔らかくあるべきなのです。
最近180°開脚が流行っているようですが、あれは股関節が悪い人にとって最悪の動きです。
それが前後開脚ともなると最上級の悪です。
絶対にやめてください。
適切に伸ばせば開脚せずとも目的の筋肉を伸ばす事は出来ます。
なぜ開脚をするのか、それが必要であるのならしても良いと思いますが、必要もないのに「柔らかい方が身体に良い」という情報だけが先行しています。
股関節が悪い方は是非やめてください。
「お相撲さんは柔らかいじゃないか!怪我をしないように柔らかくしてるじゃないか!」
という声が聞こえてきますが、あれは相撲という競技の特性上股関節が柔らかくないといけないから柔らかくしているだけです。
再度書きますが、必要があれば柔らかくする必要がありますが、不必要に柔らかくしても特に意味はないです。
股関節が悪い人は間違いなくしないことをお勧めいたします。
>整形外科に行っても、股関節のMRIでも特に痛みが出るほどではないとのこと。
膝も同じ結果です。
ほとんどの病院に行くとこのセリフを言われます。
何もないのに、痛みが出るはずがありません。
MRIやレントゲンでは判断出来ない「筋肉」に原因があるからです。
その後直腸癌を患ってしまわれたとのことです。
手術や入院生活で動けなかったため、筋力が著しく低下したことが原因です。
”ぼくの手”にみえる患者さんでも同じような方がいらっしゃいました。
その方は40代ですが、交通事故に合い2ヶ月ほど入院生活をしました。
元々股関節痛はあったとのことですが、入院により著しく筋力が低下し股関節痛が酷くなりました。
そして変形はまだしていなかったにも関わらず、入院中から急激に変形が進み退院してしばらくすると完全に変形していたそうです。
これは確実に筋力減少が原因でした。
今回の質問者さんも同じような状態です。
ベッドから立つ時や椅子から立ち上がる際、不安定感や痛みが出ています。
これも急激な筋力低下によるものです。
>4月からスポーツジムで水中歩行を始める計画です。少しでも筋肉をつけた方がいいのかと考えた結果です。
質問者さんは不安定感を筋力低下によるものとご自身でも理解し、プールでの水中歩行をしようと考えていらっしゃいます。
今の状態がどれくらいなのかわかりませんので、アドバイスが非常に難しいですが、まだ立ち上がる時や歩く際の不安定感があるのであれば水中歩行をされても良いと思います。
水中歩行での歩き方も大事になりますので、適当に歩くのだけはやめてください。
水中歩行というのは実は”筋肉を鍛える”という面では効果が薄いです。
どこの筋肉が弱っているのか、どのように鍛えるかが非常に大事になります。
(このアドバイスはさすがに実際診てみないと不可能です。)
また、まだ股関節に痛みがある場合、水中歩行をする前(筋肉を鍛える前)に筋肉をほぐす必要があります。
筋肉を十分にほぐしてから筋肉を動かさないと関節の可動域が正常に動けません。
どの筋肉をどのようにほぐすかが非常に大事になります。
(これも当然ながら診てみないとアドバイスが出来ません。)
>整形外科、整骨院、鍼灸院、ペインクリニックと渡り続け、テレビの医薬品もたくさん試しましたが結果無しです。
残念ながら全国的にみても股関節痛に関して本当に理解している治療院は非常に少ないのが現状です。
ですが、必ず筋肉を診てくれる治療院があります。
東京の銀座にありますので最後に紹介します。
>自分の身体にどこが悪くて何をすればいいのか・・・記事楽しみです。
先生の記事の中にあぐらは絶対ダメと書いておられたので、ヨガはあきらめています。
今回の質問にお答えした趣旨は、質問者さんの「身体のどこが悪く何をすれば良いのか」に答えることではなく、治療の方向性を少しでも示せたらと考えておりました。
少し冷たい言い方かもしれませんが、この「身体のどこが悪く何をすれば良いのか」というのは診ない限り到底不可能です。
こればかりはどうしようもありませんので、ご了承ください。
ヨガを諦めるとのことですが、決して諦める必要はないと思います。
ヨガにも様々種類があります。
(関係ありませんが、ぼくは来年の1月にインドへ行き、ヨガを体験しようと思ってます。)
ヨガは身体を柔らかくすることが本来の趣旨ではなく、一種の瞑想です。
その時に様々なポーズをとり、自然と一体化することで自然からのエネルギーを取り込むというのがヨガ本来の役割だとぼくは認識しております。
ということは、股関節が悪いからヨガを出来ないというのは本来の趣旨から離れてますよね。
決して諦める必要はないと思いますよ( ^ω^ )
股関節の動きが制限されるのであれば、出来る範囲で出来ることをすれば良いとぼくは思います。
せっかく10年もハマってることですから、決して諦めないでくださいね( ^ω^ )
必ず解決策はあるはずですから。
最初の方にも書きましたが、してはいけない動きや姿勢はあります。
しかし、それさえしなければ問題はありません。
股関節が悪い方にあぐらや開脚はまずお勧めはしませんけども。
とりあえず一つ一つのお悩みに回答してみました。
では、横浜から鹿児島までお越し下さい!なんて言えるわけありません。
九州管内であればまだ実際お越し頂いてるので言えなくもないですが、さすがに横浜からは難しいです。
ぼくが股関節治療を教わった先生が東京の銀座で股関節専門の治療をされてます。
ホームページはこちら。
松本新圧院ル・サロン銀座
ぼくもその先生から1〜10まできっちり教わったわけではありませんが、出来る限りはご教授頂きました。
また、ぼくはぼくで股関節治療に関して別で勉強しておりますので、銀座の先生と違うことを書いていたりしているかもしれません。
ぼくの場合は自分の股関節が悪いので自分の身体を実験にして股関節治療にあたっています。
右股関節が悪いのですが、フルマラソンを走れたりトライアスロンをしたり出来ています。
痛いながらも試行錯誤してやれば股関節に痛みなく競技をすることが出来ています。
ということは、質問者さんも試行錯誤すればヨガは出来ると思います。
是非一度だけでも松本先生の治療院に行かれてみてはいかがでしょうか。
以上で今回の回答を終わります。
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