走ると股関節の付け根から内腿にかけて痛みが出る〜長距離をしている女子高生〜

ゴールデンウィークはいかがでしたか???
ぼくは鹿屋バラ園に行きました。
バラがあるだけでなく園庭の横に子どもたちが遊べる遊具もたくさんありファミリーにかなりお勧めです!
問題はバラが咲いてる時期があることです!
バラが咲いてないとバラの木が生い茂ってるだけらしいです。
春先と秋先が時期らしいです。
調べてから行くことを強くお勧めします!
 
 
さて、本題です。
股関節に関する質問だったのでコメント内だけで答えましたが、運動している人全員に共通して伝えれることがあったのでブログで書くことにしました。
その質問内容がこちら。
 

こんにちわ
長距離をやっている女子です。股関節の痛みで調べていて、なかなか自分の痛みと同じことをかいているサイトを見つけられなかったのですが、こちらのサイトがぴったりでした。
先々週にコンクリートで結構辛いメニューをやってから股関節がいたくなり、今は走ると股関節から内腿にかけてが痛くなります。
治すために二日間休養をとったりしたのですが治りません。
ジョグを今日しましたが今までのようなスピードでは走れなく4割くらいでしか走れません。
どうすればよいでしょうか

 
この質問に対するぼくの答えです。
 

はじめまして、こんにちは。情報が少な過ぎるので正確に伝えることが出来ませんが、この質問文だけで判断しますので参考程度にしてください。
>コンクリートで結構辛い練習をやって
走力がわからないのとどの程度の練習をしたのかわかりませんが、筋力不足が考えられます。長距離の場合、脚(部位にそれぞれ役割がある)と体幹が地面からの衝撃を吸収します。吸収する筋力がないため股関節に痛みが出たものと考えられます。
>治すために二日間休養をとったりした
この休養というのは治療をしたりケア・メンテナンスをしながらの休養か、何もせずの休養なのかで回答が変わります。治療をした場合→治療をして改善の方向に進んでいるのであれば焦らず痛みをとってから練習すべきです。治療をして改善がみられない場合残念ながらその治療方法が間違えてます。治療を何もせず安静のみの場合→どこか信頼のおける治療院を探しましょう。どの程度の走力をお持ちかわからないので何ともアドバイスが難しいですが、どのようなスポーツをしていてもいきつけの信頼出来る治療院を持っていた方が良いです。しかも、出来れば2〜3つの治療院を見つけて下さい。怪我の状況によって使い分けましょう。憶測になりますが、内転筋(内転筋といっても細かく分けると上中下の3部位ある)の筋力とケア不足と考えられます。もしかしたら股関節のどこかの問題かもしれませんが、こればかりは触ってみないとわかりません。以上です。

 
返答に書いてますが、この段階で情報がほとんどない状態だったので「経験上これかな?」と思ったことを書きました。
これに対する返答です。
 

ご返信ありがとうございます。ちなみに高校生ですが、3000m11分がベストです。辛い練習というのはロードで12kmペーランです。
私は股関節がとても柔らかくいつも柔軟をしているので陸上を四年間やってきて股関節の故障は初めてです。というより故障が初めてです。
いままでもロードで10km以上の練習は何度もやったことがありましたが痛くなったことはありませんでした。
二日間の休養というのは接骨院にもいき、ストレッチ等のケアをしました。
接骨院では直接股関節を触ってもらうのではなく、足底筋に問題があると言われました。ここの接骨院はあまり良くないと思ったのでほかの接骨院に行きました。
私は股関節から内腿にかけてを直接みてもらいたかったので他の接骨院に行ったところ直接触ってもらえたのですが、一ヶ月内に接骨院は併用ができず保険が効かないのでじっくり見ることはできないと言われてしまいました。今週大会が控えているので内転筋のケアを重視しようとおもいますありがとうございます!

 
文章能力の高さが見て取れます。
これに対するぼくの返答です。
 

文章の構成が大変上手く、わかりやすく、知的センスを感じさせる内容です。
また、自分で出来ることをしっかりと判断しやれることはやっているみたいですね。
「知」の香りが芳醇にする素敵な高校生と想像してしまいます。
それはさておき、せっかくですので今回の内容は記事にさせていただきます。そこでもう少し詳しく回答できると思います。文章から焦っている感じが見受けられ、今回は即答するためにコメントの返信でしました。今週の大会では無理をせず、怪我を悪化させないことを心掛けてください。今回が最後の大会ではないはずです。今出来ることを、今自分で判断し出来る限りを尽くしてください。最善を尽くして頑張ってください。

 
最初の文が実に気持ちの悪い返答です(・_・;
鹿屋バラ園に行く気満々だったので頭の中がバラ色だったんです(・_・;
それはさて置き、2回目の返信で少しだけ情報がわかりましたので紐解いてみましょう。
 

3000m11分がベストです。辛い練習というのはロードで12kmペーランです。

 
このタイムは大体ですが、県大会の決勝に残れるレベルです。
ロードでの12kmペース走で股関節周辺を痛めてしまったようです。
 
そのあとにも書かれてますが、10km以上の練習は何度もしているようです。
ということは、練習内容というより他に原因がありそうです。
 

私は股関節がとても柔らかくいつも柔軟をしているので陸上を四年間やってきて股関節の故障は初めてです。というより故障が初めてです。

 
これから紐解きますと、多分今高校二年生と思われます。
ここにきてなぜ怪我をしてしまったのでしょうか。
回答にも書いてますが、筋力とケア不足と考えられます。
高校生になると練習強度も強くなり、また一年生が入ってきたことで余計頑張らないといけないという気持ちになります。
長距離の場合、走ることがメインの練習になります。
体幹トレーニングや補強トレーニングをしたりすると思いますが、基本的に走っての練習がほとんどです。
しかし、この体幹トレや補強トレは非常に大事です。
練習の強度を上げると心肺機能は鍛えられますが、それについていかない筋力になった場合必ず怪我をします。
必ずです。
だから補助トレーニングをするのです。
しかも、一つ一つのトレーニングをしっかりしないとあまり効果はありません。
やらされてる感や見様見真似でやっても残念ながら効果は薄いです。
そのトレーニングが必要な理由をしっかり理解し、どのように実行するとしっかり筋肉が付くのかを見極めなければなりません。
内転筋と体幹は体のバランスをとる部位です。
この二つを鍛えることで走っている時の体のブレがかなり少なくなります。
ブレが少なくなるということはそれだけランニングコストが上がるということです。
ランコスが上がるとスピードの維持がかなり楽になります。
もし質問者さんが部活で補助トレーニングも取り入れている場合、残念ながら効果の薄いトレーニングになっていますので今一度考え直す必要があります。
内転筋を鍛える、体幹を鍛えると言っても、人それぞれ鍛えるべき部位も変わってきます。
そこの見極めも非常に大事になってきます。
そして、それを見極めれる人はかなり少ないというのが現状です。
質問者さんの近くにそのような指導者、もしくは治療院があればいいのですが質問者さんの返答を見る限りそれは難しそうです。
しかし、必ずどこかにありますので探してください。
これも回答で書きましたが、自分の行きつけの治療院を必ず持っていた方が良いです。
治療の得意な分野やアドバイス方法など人それぞれですので、出来れば2〜3つほど持っていた方が良いです。
 
返答に書かれてますが、股関節が柔らかいとのことです。
これがどれくらいの柔らかさかわからないので一概に言えませんが、股関節が柔らか過ぎると股関節を痛める可能性が高くなります。
柔軟性だけでなく、筋力にも着目してください。
ストレッチなどのセルフケアは多分しているのでしょうが、自分でケアするには限界があります。
是非ご自身に合った治療院を探してみてください。
 
 
最後になりますが、どのスポーツをしているにしろ「練習」「ケア」「栄養」は絶対必要です。
少しでも上を目指しているのであればなおさらのこと、この三つはかなり大事です。
多くの競技者、指導者は最初の「練習」にしか目をやりません。
というか、やれません。
専門分野が違うわけですからね。
ですので、ケアと栄養に関しては専門家に任せた方が確実に良いです。
栄養と言っても「貧血予防で鉄を多く含む食品を食べる」とかのレベルではなく、なぜ鉄を摂取する必要があるのか、鉄不足になると体がどうなるのかといったレベルの話が出来る栄養のことです。
ヘモグロビン値でしか貧血を見極めれない人なんて論外です。
フェリチン値までしっかりチェックして、またタンパク質やビタミン類が体に足りているのか、エネルギー変換がどうなっているのかまで見極めなければなりません。
 
長距離といっても実は結構難しいことです。
走ってれば良いと思ってる人が大多数ですが、全くもって違います。
是非、プロのケアとプロの栄養に接してみてください。
練習に対する考え方が変わると思います。
長くなりましたが、これが質問に対する簡単な補足となります。
質問者さんがこれからより一層練習に励むことが出来、競技に対する考え方に少しでも良い影響が出れば幸いです。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 記事にさせていただきありがとうございました。県大会の決勝レベルというのもとても的確で当たっています
    私の部活には長距離専門の先生がいないためこのような的確のアドアイスをいただいたのは初めてで繰り返し何度も読ませていただきました。
    いまは質問させていただいた時よりも痛みが引いています。マッサージをかかさず行うようにしました。接骨院にも行くようにしています。
    中一の時に違うスポーツをやっていて私は高校3年で再来週最後の大会を迎えます。
    最後に決勝まで行けるようにいま最後の頑張りどころです。
    アドバイスありがとうございました‍♀️

    • >>Ss2121さん
      3年生でしたか。
      高校生活最後の大会になりますね。
      悔いの無いよう力の限り、最後の最後まで決して諦めず、苦しくて走れないと思った時も「これで最後なんだ」という気持ちを強く持って走り抜いてください。
      どんな状況であろうが最後まで諦めないでください。
      諦めないことで陸上競技だけでなく、将来の糧になります。
      一つ注意点としては、最後の大会ということで練習を最後の最後までやり過ぎてしまうことがあります。
      そこは自己管理を徹底してください。
      疲労をしっかり抜き、万全の状態で最高の舞台に挑めるようにしましょう。
      大会まで短い間しかありませんが、また何か困ったことがありましたらすぐに質問してください。
      答えれる範囲で答えますので。
      ぼくの手ブログを読んでいる方々は貴女の応援を心からしております。
      もちろん、ぼくも応援しております。
      とにかく、頑張って\(^o^)/
      やることやったらあとはやるだけ\(^o^)/
      走り抜けるんだ\(^o^)/

  • 柔軟性を求めなければ、ひたすら弱い部分の筋トレです。
    そして、ムキムキになって走る、柔軟性が無くなり、ぎこちない走りになりました(実話)
    通った接骨院の施術者が”走る” この経験者でないと希望する痛みをうまく伝えれなかったり、間違った施術をされたり、なんら解決にならないと思いました。
    近所に”ダイエット指導”をする接骨院がありましたが、院長もスタッフも”デブ”でした。
    私は心の中で、”お前がダイエット指導されろ”と叫びました。
    まして保険内という厳しい施術制限では限界があるので、やはり、餅は餅屋、ランニングはランナーですね

    • >>アニメ師匠さん
      まさにその通りですね。
      多分ぼくが体操のお兄さんをしたらかなり説得力があると思います。
      世の中矛盾だらけです(*_*)

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