変形性股関節症の体重の落とし方

変形性股関節症になってしまわれた方々の最大と言っても過言ではない悩みが「体重」です。
股関節が痛くて運動は出来ないし、下手に運動したら悪くなってしまうんじゃないかと思い尚更運動が出来なくなります。
また、病院に行くと高確率で言われることの一つに「減量」があります。
運動が出来ないので減量するには食事制限をするしかなくなります。
実は意外と多くの病院が食事制限の仕方を知りません。
ある病院の減量指導方法を箇条書きにします。
 
・朝ご飯抜き
・野菜中心の食事
・炭水化物、肉、魚、卵などは極力摂取してはダメ
・10kgの減量指示
・エアロビクスのようなリハビリ運動(陸上選手と同じ内容)
 
この内容は全て間違えてます。
全てです。
栄養のなんたるかを何一つ知らない素人以下の内容です。
病院の指示だし良かれと思ってこの指示通りに減量をしたある患者さんは約1年半通われたそうです。
指示通り10kg痩せましたが股関節は良くなるどころか変形が進みまともに歩くことも自転車を漕ぐことも出来なくなりました。
酷くなる前までは結構な距離を歩いたり出来ていたにも関わらず…。
この話を聞いた時、僕は耳を疑いました。
股関節に痛みが出始めた時点で正確に治療を行っていれば変形が進むことも股関節の痛みが酷くなることもなかったはずです。
この患者さんの減量指示内容は極端な例ではなく、意外と多くの病院で行われています。
良かれと思って指示に従い、自分の股関節が良くなると思い辛い食事制限にも耐え、それにも関わらず悪くなってしまいました。
他の患者さんからも大体同じようなことを聞きます。
 
今回は減量に関する内容を書き進めます。
きっと参考になると思いますので最後までご覧ください。
 
まず「痩せる」ということが何なのかを考えなければなりません。
「痩せる」とは脂肪を落とすことが何より大事です。
筋肉を落としたら絶対にダメです。
脂肪と筋肉の二つを比べると筋肉は圧倒的になくなりやすいです。
脂肪をエネルギーとして使うには様々な工程を経ないといけませんが、筋肉は食事内容のいかんですぐに分解することが出来ます。
方法は非常に簡単で、炭水化物とタンパク質の摂取を制限すると筋肉は一気に分解されます。
特に炭水化物の制限を間違えてすると物凄い勢いで筋肉が落ちます。
人にもよりますが、三日もあれば筋肉を2〜4kg落とすことが普通に出来ます。
いくら体重の負担が股関節にくるから体重を落とした方が良いとは言え、筋肉を落として体重を落とすことは絶対にやってはいけません。
それでは意味がないからです。
股関節の痛みは筋肉に問題があって出ます。
その問題とは筋肉の硬直、萎縮、虚弱化、不足などです。
それらを改善すれば痛みがなくなる方が多いです。
初期であればあるほどです。
股関節痛の問題は筋肉にあるのに、逆に筋肉を落としてしまっては元も子もありません。
 
 
では、体重を落とすにはどうすれば良いのでしょうか。
実は体重はあまり気にしなくても良いです。
気にすべきは「体脂肪」です。
多くの方が体重原理主義になっています。
だから方向性を間違えてしまうのです。
脂肪を落とさないといけないのに、体重ばかり気にするから筋肉を疎かにしてしまうのです。
まずは、筋肉を普通の状態に戻すことが何より大事です。
もちろんすでに股関節の変形が進み中々運動が出来ない方は筋肉の特性上筋肉が付きにくいこともあります。
しかし、当院に通われてる股関節に変形がある方でも段階を追ってリハビリをして、しっかり負荷をかけて行えるようになります。
しっかり負荷をかければ当然ながら筋肉も付いてきます。
筋肉がつけば股関節への負担が少なくなり股関節痛も激減します。
筋肉が増えれば基礎代謝も増えるし、痛みが軽減したことで運動量が増えるため体脂肪も減り体重も落ちてきます。
これが股関節痛の方の為の減量です(万人に共通する減量方法でもあります)。
 
 
急激な運動や負荷は絶対にしてはいけませんが、筋肉の特性上ある程度負荷をかけないと筋肉は成長しません。
なおかつ、正確に行わないと股関節を痛めてしまう可能性も高くなります。
食事内容も大事になりますし、しっかりと筋肉をほぐす必要もあります。
その状態を見極めることは素人では確実に不可能です。
股関節痛は初期であればあるほど治りも非常に早いです。
そのうち治ると思っていて痛みが酷くなったり変形が進んだりされる方を数多く診ているから自信を持って言えることです。
出来る限り早めの処置や対処法を知るだけで自分の股関節の未来が変わってきます。
お電話やブログへのコメントに書かれても結構ですのでまずはご相談ください。
お待ちしております( ^ω^ )

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