「長距離」で何より優先される練習

鹿児島マラソン2020に当選しました！
しかし、諸々の諸事情で走ることが全く出来ていないので今シーズンもタイムは望めなそうです！
移転して落ち着いてきましたし、自分の身体を診れる余裕が少しだけ出てきました。
何とか普通に走れるように今から悪戦苦闘が始まりそうです( ^ω^ )
 
今回は久しぶりにランニング系の記事です。
ランニングに興味ある方は是非ご覧ください( ^ω^ )
 
ある高校1年生の患者さん（Tくん）が通っています。
Tくんは中学まで野球をしていましたが、元々走ることが好きだったということもあり高校では陸上部に入りました。
陸上部では長距離の競技を選ぶことにしました。
野球をしていたこともあり長距離といっても1500mが一番好きだし得意のようです。
しかし、長距離部門に所属しているので3000mや5000mにも出場しないといけません。
8月の時点で1500mが4:30くらいで普通の人よりは早いけど陸上部としてはまだまだの実力です。
 
 
入学してから8月まで何となく周りの人と同じような練習をしていたそうです。
昔からぼくの手整骨院に通っていたこともあり、ぼくに練習のアドバイスを求めてきました。
そして色々話し合って9月頃からぼくが提案したメニューをするようになりました。
そのメニューの成果として目標にしたのは10月半ばの5000mの大会でした。
この大会の結果から先に書きます。
タイム自体は別として、Tくんが在籍してる高校の陸上部では1番でゴールしました。
それまでTくんは早くても3番目くらいだったそうです。
たった1ヶ月であっという間に他の人より早くなったそのメニューが気になりますよね？
僕は一体どれだけきついメニューをTくんにやらせたのでしょうか( ^ω^ )
 
 
実はTくんに伝えたメニュー内容は陸上部の同級生も心配するくらいのものでした。
心配するくらいキツいものではなく、逆にこんな練習で本当に大丈夫なの？と思うような内容です。
この大会に向けて同級生たちはスピード練習をたくさんしていたそうです。
心肺機能を追い込み、とにかく呼吸がゼーハー言うような練習をした方が早くなると思い込んでいるからです。
これは高校生だけでなく、大人のランナーでも超スーパーミラクル多くの方々が勘違いをしています。
スピード練習はロング走と組み合わせないと驚くほど無駄な練習です。
Tくんのメニューは世間一般とは逆で、とにかく距離を走ることにしました。
月曜日から日曜日までの七日間のうち、水曜日がビルドアップ、土曜日をロング走、日曜日は休みでそれ以外は12km程度のジョグです。
ジョグスピードは4:40/km、ビルドアップは4:10 4:00 3:50の3段階、ロング走は14kmくらいから距離を伸ばし最終的に20km程度にしました。
（設定タイムや距離は人それぞれ違うので参考にしない方が良いです。）
Tくんは中学まで野球をしていたので筋力的には全く問題ありませんので今のところスピード練習をする必要がありません。
（スピード練習は筋力を鍛えるためのものだとぼくは位置付けてます。）
400mを80秒ほどで走れるのであれば今すべきは距離を走ることです。
スタミナを付ける為に、筋持久力を上げ、乳酸性閾値を向上させる必要があります。
とにかく、長距離というのはその名の通り長い距離を走る競技です。
それなのに短い距離を走って自己満な練習をしたところで一向に速くなるはずがありません。
ゼーハー言ったら何だか練習した気になりますからね。
本当にそんなのナンセンスです。
SNSに1kmのインターバルを何分で走ったとか紹介して自分を認めて欲しくて仕方ない人が大勢います。
間違えた練習をしているにも関わらず…。
 
今回はTくんが身をもって証明してくれたので紹介しました。
上記の練習内容はその人の筋肉の質や量によって変わるので全員が全員に当てはまるものではありません。
これからマラソンシーズンが始まるにあたってどんな練習をしたら良いのかわからない人も大勢いると思います。
答えは簡単。
とにかく、長い距離を少しずつ伸ばして走ることです。
それが何より速くなる近道です。
適切な距離をある程度決められたスピードで走ってみましょう。
きっと楽しい結果があなたを待ち受けてますよ( ^ω^ )