第35回いぶすき菜の花マラソン大会

今年も菜の花マラソンの季節がやってまいりました!
国内では年明け一番最初の大会ということで縁起もよく、おもてなしに至っては世界一と言われています。
ぼくがフルマラソンに初めて参加したのもこの大会からでしたので、特別な思いがあります。
あれから早いもので3年が経ちました。
3年前の記事を読むと記事自体も酷い内容ですし、当然タイムも全然違います。
一応その時の記事を貼っておきます。
 
「2013年、第32回いぶすき菜の花マラソン大会」初めての菜の花の記録前半

「2013年、第32回いぶすき菜の花マラソン大会」初めての菜の花の記録後半

 
「2014年、第33回いぶすき菜の花マラソン大会」2回目の菜の花の記録

  
「2015年、第34回いぶすき菜の花マラソン大会」3回目の菜の花の記録
 
まぁ過去のぼくもそれなりに頑張ってるようですね。
改めて読み返すとそれなりに面白かったです。
では、第35回いぶすき菜の花マラソン大会がどうだったのでしょうか。
去年のように悔し涙を流すのか、それとも嬉し涙を流すのか。
この顔が表すのはどんな意味があるのでしょうか。
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長文になりますが、最後に動画をアップしてますので是非ご覧ください。
前日からの流れを書いていきます。
あえて細かく書くことでこれからフルマラソンを走る方やすでに走られてる方々の役に立てばと思います。
以後敬語省略します。
 
 
前日、鍋とほんの少しのご飯を食べ娘が布団に入ってきて一緒に寝ることに。
いつもだったら緊張で眠れないのだが、なぜか熟睡する。
実験できず。
と言っても2時に目が覚めたため4時間ちょっとしか寝れなかった。
熟睡したし体は至って休まったから問題はなし。
今年は当日会場に行くことにした。
家を4時半頃に出て、会場に着いたのは6時くらいだったかな。
指宿スカイラインを使うと渋滞もなくスムーズに会場まで行けた。
今回実験の一つとして、3時間前の補給食をおにぎりではなく、バナナやキウイや蜂蜜やら色々入れたスムージーを飲むことにした。
スムージーを飲んだ後、車の中でダラダラ過ごしたりトイレ行ったりして7時半過ぎに体育館に入った。
受付を済ませ、人がたくさんいる中適当な場所を見つけ着替えることに。
なぜかかなり余裕なぼくは、すぐに着替えずゲームをすることにした。
ゲームをしながらアミノバイタルを少しずつ飲む。
8時10分になり着替えだし、8時30分に体育館を出た。
最後のトイレを済ませようとトイレに並ぶ。
二つあるトイレの一つのトイレットペーパーがぼくの2人前できれる。
そのことで余計に時間がかかり、トイレを出たのが8時50分前。
スタートは9時だったので、10分もあれば余裕と思ってランナーが並んでいる場所に行くと大混雑で、前に進めず。
ついにそこで焦り出して、急いで歩道を進んでいるとアナウンスで「残り3分です!」 と言われテンパりだす。
横の林に入り、林の中をかいくぐりながら前に進むと、何とかスタート地点にたどり着く。
ランナーたちの場所に並ぶと、息が結構上がってすでに疲れていた。
そこでアナウンス「残り1分です!」 を聞いて諦めの境地に入る。
深呼吸で息を整えていると、乾いた音が「パン」となりスタートした。
目標は3時間10〜20分。
年末年始で飲み食いしたり、走り込めなかったりで体重がベストより2kg重たい状態だったためこれくらいの時間設定が妥当と判断。
スタートして、妻と子ども達を目視し手を精一杯振る。(←動画あり)
菜の花マラソンは最初の3kmくらいからいきなり最大の山場がくる。
それも難なくクリアして予定通り順調に走っていた。
周りはどんどんぼくを越しているけど気にすることなく自分のペースで走った。
フォームが綺麗な人の後ろについて走って、追い越してを繰り返すと順調に走れていた。
フォームが乱れてる人の後ろを走ると自分まで乱れるから、ランナーの皆さんも気をつけた方がいい。
チョッパーの人形を被ったランナーの後ろについて走っていると沿道の声援も普通より盛り上がっていてまるで自分が応援されてるような気がして気持ち良く走れた。
しかし、途中でチョッパーがトイレ休憩でいなくなったため「ありがとうございました!」と伝えてそこから一時一人で走ることに。
21kmまでを約91分で走ったので順調過ぎて後半戦を失敗すると思い込む。
どうせ37km過ぎの坂道の手前で足が止まるんだろうと思った。
とりあえずハーフを過ぎてから脚がつるのを防止するためにサプリを飲むことに。
 

 
ハーフを過ぎてペースを少し上げる予定だったので、一応ペースを上げてみた。
そこからどんどんランナーを越してしまい意味不明に不安になる。
25kmくらいからお腹が空いてきたため、捕食すると右の横隔膜が痛くなることを恐れつつも梅干しを1個食べる。
しかし、痛くならず。
ぼくがランナーをごぼう抜きするのはおかしいと思いながらも、30km手前まで順調に走れてしまい、これから脚がおかしくなるとビビり少しペースを落とす。
多分この辺で公務員ランナーの川内選手がゴールした。(←動画あり)
そんな川内選手のラストスパートシーン。
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この辺から呪文のように自分に話しかけていた。
『このままで良いよ。このペースで良いから最後まで走ろう。頑張れ、頑張れ自分。』
32km過ぎに最もきつい下りを普通に通過する。
ここから沿道の応援は5kmほどなくなるため孤独との戦いになる。
また、風が強く吹きつけてくるためきつい区間でもある。
そこをランナーの後ろにへばりつき体力を温存しつつ走る。
ハーフを過ぎて飲んだサプリをもう一粒食べる。
たまにランナーから越されることはあったがほとんど追い越していた。
この辺りでもまだ自分を信じきれず、どうせこのあとの坂道で脚が止まるんだと思い込む。
そのままの気持ちで37km過ぎの最後の坂道を登り出す。
登ってる途中で菜の花マラソンのテーマ曲が爆音で流れていてちょっと笑ってしまう。
そして、登り切ると脚にダメージが特別ない。
そこで初めて
『もしかして、最後までこのまま走れるんじゃない???』
と思うも、「どうせ40kmくらいで脚にくるからこのままのペースで良いよ」と思い直しペース維持。
まだお腹が空いているため39kmくらいで梅干しを一粒食べる。
梅干しの果肉が意外と胃を満たしてくれることに気付いた。
そんなこんなで競技場まで3kmの直線に入る。
『あれ?まだ元気だぞ?あれ?どうなってるの?』
とよくわからないまま現状維持で走る。
この辺りからやけに応援されるので、イケメンが走ってるのが珍しくてみんなが応援してくれてると思って気持ち悪い笑顔で返礼する。
しかし、後ろに女性2位のランナーがいてその人への応援だと気付いた時には抜かれる。
そのままついていけば良かったけど、そこでも脚が止まると思いこんでいるためスピードは現状維持。
残り2kmになりやっとで自分の調子が良いことに気付きラストスパートを少しかけだす。
そんなに前にランナーもいないけど、一生懸命走り次々と追い越す。
白水館を過ぎて残り1kmとなり、なおさらスパートをかけだす。
気持ち良かったなぁ、フルマラソンでの初めてのラストスパート。
一度離れた女性2位の姿が少しずつ近づいてくる、そんな時である。
前にどこかで見たことがある後ろ姿が目に入った。
青島太平洋マラソン大会でぼくが抱きつこうかと思った男性が前を走ってるではないか!
これは負けてられないと思い、より一層のスパートをかけて追い越した。
競技場の横を通ると妻と子どもが応援している姿が目に入りスタート時と同じくらい元気に手を振る。(←動画あり)
その時の写真
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さすがに呼吸が苦しくなってきたけど、前にまだ人が2〜3人いたから追い越す。
女性2位の方がゴールする姿を見届けながらも一生懸命走る。
そして、アナウンスで
『完走後のマッサージを行っております。』
という声が耳に入りながらゴール。
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クルリと振り返り、これまで無事に走れたことと、応援してくれた指宿市民の皆さまに感謝の気持ちを込めてお辞儀をする。
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そのすぐ後に青太のランナーがゴールする。
そこでぼくが話しかけて少し会話する。(←動画あり)
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その後、カメラに向かって吠える。(←なぜ吠えたかは動画でチェック!)
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周りに注目されるも全く気にならないが、妻が恥ずかしがっていたのはわかった。
その後、走り終わったぼくのインタビュー。(←動画あり)
最後にコーラを飲んで至福の一瞬を味わう。(←動画あり)
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ランナーの皆さんもそうだし、鹿児島マラソンを初めて走る方にもコーラを絶対オススメしたい。
走り終わったら何よりも一番最初にコーラを飲んで欲しい。
この世のものとは思えないほど美味しくてビビるから。
このコーラのことを考えて35km以降走っていた。
『コーラが飲める!コーラが飲める!あのコーラが飲めるぞ!』
普段コーラなんてまず飲まないけどこの時だけは特別だ。
フルマラソンで何が楽しみかって、このコーラを味わうことが何よりも楽しみになってしまった。
ぜひ飲んでみて欲しい。
 
飲み過ぎると気持ち悪くなるから要注意だ。
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今年の菜の花マラソンはこんな感じかな。
では、今回の総評を書く。
今回は驚くほど調子が良かった。
一度も止まることなく、最後までしっかりと走りきれた。
沿道の応援にもなるべく答えることを心がけれたし、それで元気付けられた。
指宿市民の皆さま、本当にありがとうございました。
最高の大会となりました。
 
こんなに調子が良かったのは初めてのことで、今でも戸惑っているが次もこんな感じで走れるなら30kmを過ぎたらもっとスピードを出しても良いと思う。
何が良かったのか考える。
・練習のつもりで走ったため気負いしなかった
・スムージーのお陰で右横隔膜の痛みが出なかった
・走ってる時水分補給をすると胃液が逆流してくるのだが、それがなかった(これもスムージーのおかげかも)
・サプリを飲んだ
・梅干しを食べた
・気持ちを常に前に持ち続けた

これらすべてが功を奏したのだろう。
何か一つが良かったというより全体的に良かったんだと思う。
マラソンってよくわからんね。
これだけ走って練習しても結局何が起こるかわからない。
2週間前からあまり練習が出来なかったりで体重が増えたにも関わらずこれだけ走れたことは今後の自信に繋がるだろう。
青太で歩かずに走りきったことも良かったんだと思う。
う〜ん、マラソンって本当によくわからんね!
走れば走るほどわかんなくなる!
けど、それがまた面白いのかもしれない。
結果がわかってることより、どんな結果が待ってるかわからないけどそれに向かって走り続けることは何よりも面白い。
どんなことでも一緒だと思う。
一生懸命やるってことは素晴らしいことだし、中々出来ることではない。
しかも、一生懸命努力してる姿を見て否定する人だっている。
けど、自分を信じて忍耐強く継続することに意義があると思う。
趣味の範囲ではなく仕事にも直結してくるから続いてるというのもあるが、ぼくはランニングに出会えて本当に良かったと思ってる。
もし3年前に菜の花マラソンを走ってなかったら今のぼくはない
そんなのタラレバだからなんとでも言えるけど、ランニングに出会ったのは天命だと思っている。
これからもより一層精進していくことを誓う
来年の菜の花マラソンではどんな結果が待ってるかわからないが、きっとその時の自分の精一杯を出しているだろう。
マラソンはタイムが早ければ凄いということではない。
確かに早い方がカッコイイかもしれないしタイムの差はあれど、42,195kmを走ることに変わりはないのだ。
サブ3はサブ3で、サブ4はサブ4で、サブ5はサブ5で、6時間、7時間、8時間かかって走る人たちそれぞれの思いがあるのだ。
42,195kmという非現実的距離を走りきることで得れる感動は何物にも変え難く、走りきった人全員に分け隔てなく与えられるのだ。
この記事を読んでいる人でまだ走っていない人がいたら今からすべきことはわかっているはずだ。
走れ。
とにかく、走れ。
話はそれからだ。
 
 
スティーブン・ホーキンス博士の言葉を紹介して総括を終わりにする。
これは仕事だけでなく、すべてのことで言えることである。
 
今の仕事を好きになれないのでは、違う仕事に就いても好きになれない。
今の仕事に一生懸命になれないのでは、違う仕事でも一生懸命になれない。

今の仕事を好きになって一生懸命やったとき、次なる道が見えてくるものだ。

そもそも天職はなるものじゃない、気がついたらなっているものだ。
 
 
長文に付き合っていただきありがとうございまいた。
最後に動画を紹介して記事の終わりとします。
また次の大会の記事をお楽しみにしていてください( ^ω^ )
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なんだか動画編集の技術も上がってきました。

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