今回も航空学生の記事にて質問がありましたので、質問コーナーです。
この時期で航学の三次試験も終わりを迎えます。
試験結果を厳密に精査し将来パイロットになれるであろう人材を一生懸命採用しようと自衛隊の方々も躍起になっている頃でしょう。
さて、本題に入ります。
今回の質問はこちらです。
こんにちは、ブログの航空学生の項目を一通り見させてもらってます
私は三次試験を無事終えてきたのですが、あまりできた自信がないです‥
僕の手さんは三次試験の時どれくらいのできだったのですか?
レベルオフ高度とか結構ずれましたか?ご回答よろしくお願いします
いつもブログを見てくれてありがとう!
三次試験お疲れさまでした。
できた自信がないということですが、今更どうしようもないのであまり考えずに今出来ることをやりましょう。
そんなことわかってると思いますが、中々そんな簡単には切り替えできないと思います。
そんなときは、その緊張感を受け止めるしかありません。
何かで紛らわしてもそれは一瞬のことであって、どうせまた押し寄せてきます。
だったらそれを受け止めて今できることを探してそれに向かって頑張ったほうが気も紛れると思います。
さて、質問内容の
「ぼくがレベルオフ高度ができたかどうか。」
ですが、ぶっちゃけ覚えてない!!!
十数年前の話だから流石にできたかどうかの記憶がない!
『そんなの回答になってないじゃん!』
と思ってるでしょう。
ですので、試験官になった「つもり」で 回答します。
※ちなみに、レベルオフ高度とは
「航空機が巡航高度に到達して水平飛行に移ること」
です。
航学の三次試験では実際航空機を操縦するのですが、その際の試験で、
『一定角度で○○mまで上昇(下降)しその後水平飛行に移行する』
という項目があります。
基本的に計器は隠されて見れませんが、確か高度計は見れたと記憶してます。
一定角度に飛行機を傾け、高度計を見ながら角度が一定に保たれてるか2つの確認をします。
指定高度に達する前に操縦桿を操作して、目標高度に合わせます。
この一連の動作が操縦試験の項目にあります。
話を元に戻します。
『レベルオフ高度のずれはどうだったか?』
これが主な質問内容です。
どれだけの誤差だったら良いのでしょうか。
試験は毎回違う教官が乗るので以前の生徒の出来はわかりません。
ということは、多分回を重ねるごとにある程度の誤差の範囲があると思われます。
その中で出来ているかどうかではないでしょうか。
なので、1〜2回目はある程度の誤差は許されるはずですが、3〜4回目に誤差があってはならないと予測できます。
ぼくが覚えているのは、1回目はとにかく何もできなかったということです。
ほとんどフィーリングで操縦して、地上に降りてから
「何も勉強してなかったね。次はしっかり勉強するように。」
と言われたのを覚えてます。
ということはほとんど出来ていなかったということです。
それから受験生と意見交換をして、頭で覚えるというより、体で覚えさせたのを覚えてます。
他人の話を聞いてドンドン自分に吸収して、3〜4回目には飛行試験をほぼこなしたのを覚えてます。
今回の質問の答えは、しっかりとした答えになりませんが、
『1〜2回目は適当な誤差は許されるが、3〜4回目には誤差がほとんど無いくらいにしておかなければならない。』
となります。
実際、航学を卒業後の飛行過程に入り、飛行訓練を受けますが、試験は2回しかありません。
1回目落ちて、2回目も落ちたらそこで自衛隊のパイロットへの道は閉ざされます。
一切不可能になります。
それほど厳しいものです。
なので、三次試験の飛行試験は4回だけど、大きく見て2回にわけて考える必要があるでしょう。
ということは、3・4回目で失敗は許されないでしょう(特に4回目)。
厳しい答えになってるかもしれませんが、国民の血税を使い実際飛行試験を行い、パイロットを養成するのにも多額の血税が支払われることを考えると厳しく言わざるをえません。
その入り口である三次試験の飛行試験程度でつまずいているようでは、到底将来パイロットにはなれません。
その気概を持ち、今はとにかくやれるべきことをやりながら、結果を待つしかありません。
良い結果報告を待ってるよ!!!
航空学生質問コーナー!〜第2回〜
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