虫垂炎になっちゃった!〜ラウンド2〜

手術も終わり、あの強烈な痛みがなくなったその日の夜はご飯は食べれない。
点滴から栄養を取るだけである。
同室の人は美味しそうに食べていた。
心なしか音を立てて自慢しながら食べているように聞こえた。
そんな夕食が終わったあとから、痛みが段々出てきた。
前日に同室の人の音が気になるぼくは、妻に耳栓とアイマスクを持ってきてもらうようお願いしていた。
これが今回の最大のファインプレーだった。
アイマスクは最近整骨院で使うようになっていたのでそれを持ってきてもらい、耳栓はコンビニで買ってきてもらった。
入院してる人にこのセットをお見舞いとして持っていくと花より嬉しいはず。
もうね、全然音が気にならないから!
人の話し声は聞こえるけど、不快な音だけシャットアウトしてくれるんだ!
これは子育てなどで子どもの声で悩んでる人にも良いと思う。
もちろん、赤ちゃんの場合注意する必要がある。
びっくりするくらい不快な音が消えるため赤ちゃんのサインに気づかないことがあるからだ。
ある程度大きくなって、子どもがギャーギャーうるさいとき、この耳栓をお勧めしたい。


コンビニでこれは売ってないのだが、お試しに買ってみたらこの商品最高だった。
何より価格が安い。
8個セットで500円前後で買える。
コンビニで買ったものは1セットで300円以上した。
これはもしものときのために買っていても損はないはずだ。
例えば、地震などで避難所生活が余儀なくされたときにこの耳栓をして寝るだけで全然違うはず。
耳栓なんて予備校のとき以来していなかったが、こんなに効果的なものだとは思いもしなかった。
ぜひ購入をお勧めする。
またアイマスクはこの商品を買っていた。



セールスランキング1位だったから買っただけで特別こだわりはないが、使った感じとしては良いと思う。
これをつけながら瞬きも出来るし、特別な不快感を感じない。
あまりにも光を遮断するため、朝日があることを忘れてバッとこのアイマスクを外したら眩しすぎていっとき目を開けれなかったくらいだ。
一つ難点なのは、看護師さんが来たかどうかわからないことだ。
耳栓をしていても歩く音や声は聞こえるので、目は覚める。
しかし、このアイマスクをしていると見えないためわざわざ隙間を開けて確認しないといけないからだ。
それ以外は完璧だった。
話がそれた。
なんの商品説明してるんだよ。
営業か!
とにかく、この2つの商品によりぼくは夜をしっぽり過ごせるはずだった。
ラウンド2のゴングが「カ〜ン」と鳴り響いた。
夜0時、耳栓とアイマスクをして寝たのが21:30。
強烈な痛みで目が覚めた。
虫垂炎で身体中に炎症があったため、風邪の症状があり、咳と鼻水が出る。
咳をするたびに傷口に激痛が走るのだ。
猛烈熾烈苛烈な痛みが傷口だけでなく、全身に走るのだ。
また、体位を変えるだけでも激痛が走るため、中々寝返りが出来ないからか、腰が異常に張っていた。
ベッドの横にある手すりみたいなのは、ベッドから落ちないためだけにあるのではなく、体位を変えるときに使うものだとこのとき初めて知った。
腹筋に少しでも力が入ると強烈に痛むため、なるべく使わないようにするが、腹筋はいかなるときも使うものだとこのとき知った。
また、咳が不意をついて出るときがあったのだが、そのときが一番痛かった。
心の準備もしていないため、これぞまさに不意打ちだった。
体位を変えるたびに内臓がゴロゴロ動いているのがわかった。
なんだかそれも気持ち悪く感じた。

まだ熱が下がらず、痛みも強烈に出て来始めたため、昨晩と同じように寝れなかった。
ここでまたツイートをチェックしてみよう。

 

 

 

普通の咳をすると痛むため、少しずつ咳をしていたのだが、このとき思い切って咳をしてみたのだ。
本当に傷口が開いたかと思うくらい痛かった。

激おこぷんぷん丸の様子だ。
夜中は確か一度ナースコールを押したはず。
痛みが強烈にあったのだが、これまでに様々な医療費がかかっていることを気にしてこれ以上お金はかけれないと痛み耐えていたのだが、さすがに耐えることが不可能なほどの痛みになったので押して、ぼくは薬を望んだ。
看護師さんはとても優しく、ぼくの訴えをすぐに聞いてくれた。
このまま一生入院しても良いかもしれないと心の片隅で思った。
仕事なのだが、女神に思えて仕方なかった。
なんとも尊い仕事だとつくづく思った。
 
そういえば、手術の後、いつの間にぼくはふんどしを履いていた。
全身麻酔で記憶がないが、どうやらぼくは全裸になったみたいだ。
看護師さんにもぼくの全裸を見られたのかと思うと、なんともいえない気持ちになる。
しかし、その辺はきっと職業病で全く気にならないはずだ。
そう思おう、そう思うしかない、そうであってほしい!
ぼくの粗品は所詮粗品でしかないから、そんな粗品には目を向けないでほしいものだ。
 
余計な心配はこれくらいにしておこう。
咳をして痛みに悶え苦しむたびに同室の人が同調の声が聞こえてくるのだが、それがまた鬱陶しいかった。
放っといてくれ!と言いたかったが、痛すぎてそれどころじゃなかった。
ちなみにその人は交通事故で車と車で正面衝突をし、シートベルトが食い込み小腸が破裂して、腕を骨折していた。
ぼくより痛みは強烈だったはずだ。
麻酔なしでチンチンに管を入れたと言っていたが、それもかなり痛かったし恥ずかしかったらしい。
想像しただけで痛そうだ。
 
朝になり、いきなりご飯を食べることができるとのことだった。

画像を見たらわかると思うが、普通の食事だった。
最初はお粥とか胃腸に優しいものかと思ったが、普通のご飯だった。
入院食は当然だが、かなり良く考えられて作られていた。
食の勉強をしたからこそ、その中身がよくわかった。
毎食写真を撮れば良かったな。
この食事を取ってから体調が少しずつ良くなってきた。

 

 

つい先日までランニングをしていたぼくでさへ筋肉の衰えが目に見えてわかったし、脚のむくみがあった。
入院ってやっぱやばいね。
このときはまだ点滴を吊るしてるコロコロを使ってヨボヨボとしか歩けなかったが、なるべく歩こうと思った。
しかし、歩きすぎて体調が悪くなり、腹部が痛み、熱が出てしまった。
ちょっと歩いただけだったのにね。
我ながらびっくりしたよ。
すました顔をしているが、咳をしたり動くと強烈な痛みに襲われる。
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痛みに耐えている時。
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手術の次の日の夕方にガスがでた。
手術でお腹の中にガスを注入していたのだが、そのガスが抜けないとお腹の張りが取れないのだ。
一度出たらドンドン出た。
そういえばガスで思い出したが、手術の次の日から同室の高齢者がICUから帰ってきた。
詳しくはわからないが、生死をさまよったらしい。
このおじぃさんがまたうるさいんだ!
朝から夕方まで奥さんが付き添っていて、ずっとしゃべってるし、屁はブーブーするし、夜になるとイビキがすごいし、寝ていて急にガクン!と痙攣してベッドを蹴って物音がすごいし、夜中になると騒ぎ出すし、かなり不快を感じそうだった。
しかし、ぼくにはアイマスクと耳栓があったため全く気にならなかった!!!
この神経質で繊細なぼくが全く気にならなかったのだ!!!
これにはぼくも驚いたね。
同室の小腸が破裂した人はかなりストレスだったみたいだけどね。
可哀想に。

 

 

このツイートに書いてあるように劇的に良くなった。
ここで自分が虫垂炎であんなに痛がっていたことが恥ずかしくなってきていた。
なんせ、周りの患者さんたちはかなり重症だからね。
そのこともツイートしていた。

小腸破裂とか想像しただけでも痛すぎる。
ぼくなんて、虫垂がセセリくらいに腫れただけでギャーギャー騒いでいたんだ。
恥ずかしいったらありゃしない!
けどね、けどね、だけどね、痛かったんだよ!
あの痛みに嘘偽りはない!!!
すぐに治ったけど、決して嘘はついてないぞ!
看護師さんの気をひこうと思って痛そうにしたり、看護師さんから連絡先を教えてもらおうと思って痛そうにしたり、看護師さんがぼくに色気を使ってくると思って痛そうにしたりとかそんなこと考えてないんだからね!!
まぁなんだかんだで、4月28日(木)の夜から入院して、4月29日(金)の朝0930から手術をして、同日1100に手術が終わり、同日1200に麻酔から目を覚まし、5月2日(月)に退院したから、4泊5日の滞在だった。
初めての入院と手術だったが、それに関しての不安は全くなく、とにかく治療費がいくらになるかだけが常に不安だった。
1日でも早く退院したいと言っていたので1日2日か早く退院できた。
だってお金がないんだもん!!!
そしたら、高額医療制度とかいうのがあって、安くなった!
腹腔鏡で手術をしたということもあり、当初想定していた金額が25万くらいかと思っていたが、約18万円の治療費で、高額医療制度を使ったら約8万円になった。
日本の医療制度万歳!!!
アメリカだったら虫垂炎の手術でなんと、5万5千ドル、日本円にして約600万円だ!!!
※州によって様々なので、一概にアメリカ全てがこの値段ではない。
それにしてもゴールデンウィークが丸々潰れたし、ゴールデンウィークのために貯めていたお金がまさかの医療費に捻出し、なおかつマイナスになったことでかなり凹んだ。
だが、起こってしまったものは仕方ない!
物事マイナスに考えても仕方ないので、プラスに考えようじゃないか!
この連休中だったからこそ仕事を休まずに済んだし、金曜日から働くことができたのだ。
自営業者の辛いところでもあるが、自分で選んだ道だからどうしようもないさ!
この虫垂炎になって、3週間は運動ができないとのことだ。
タダで転ぶわけにはいかないので、ぼくはあるチャレンジをしようと試みることにした。
3週間で体重を一気に増やしてみようと思う。
目指すは7kgプラスして体重を70kgにしようと思う。
そして、そこから筋骨隆々の体にして変化を遂げようと考えている。
風呂上がりに毎日写真を撮って動画を作る予定なので是非楽しみにしていただきたい。
こんな面白い企画中々やろうと思っても決心がつかないから調度良かった!
これで少しでも話題になってくれたら喜んで我が身を晒そうではないか!
 
こんな感じの一生思い出に残るゴールデンウィークを過ごした33歳だった。

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • まさに盲腸の手術を終え退院してきたばかりです。
    ちょいちょい笑っちゃってお腹痛い、、、笑
    私もさっき、調子に乗って1時間くらいお散歩してきたら、ちょっと無理したかな〜って感じです。。
    熱が出たりしたら病院に電話しようかな〜。
    私もこんな風に楽しく闘病日記を伝えたいと思います♪

    • >>今日退院しました。さん
      少しずつ虫友(虫垂炎友達)が増えてきてることに小さな喜びになっています!
      あれから3年の月日が経ちましたが、さすがに痛みは何もありません。
      たま〜に変な痛みが出ることがありますが、それが虫垂との関わりがあるのかはわかりません。
      とりあえず1ヶ月は安静にされてた方が良いそうです。
      1時間の散歩は…結構頑張りましたね(゚ω゚)
      無理はなさらず…。
      ありのままの自分をさらけ出すとリアルに伝わると思いますよ\(^o^)/
      コメントありがとうございました( ^ω^ )

  • こんばんは。
    明日盲腸の手術を控え、入院中です。
    痛みで眠れず、このブログにたどり着きました。
    大変参考になり、面白かったです(*´ω`*)
    数日後を目指して頑張ります!

    • >>ももさん
      おはようございます!
      今ぼくと同じ思いをしているのかとあの痛みが蘇ってきます( ;∀;)
      痛いですよね( ;∀;)
      抗いようのない痛みですよね( ;∀;)
      一生痛いままなのかと思いますよね( ;∀;)
      手術後もいっとき痛いと思いますが何とかなりますのでとにかく今の痛みに耐えてください!
      手術の成功を祈ってます\(^o^)/

  • こんにちは
    虫垂炎のところ読ませて頂きました かなり大変な御様子が伝わってきたのですが術後の風邪のような症状は皆 一律に出るものなのでしょうか?若い人には何とか持ちこたえられそうな感じですが高齢者には危ないと思いました 術後も痛むものなのですね 今まで虫垂炎の手術をされた方から大変だったって聞いたことがなかったので…

    • >>桜さん
      こんにちは。
      一律ではないと思いますが、出る人は出るのかもしれません。
      よくわかりません。
      咳が出る状態で入院・手術をしたので小さな傷口でしたが強烈な痛みがありました。
      ぼくが痛みに弱いんじゃないでしょうかね。
      よくわかりません。

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