鹿児島の高校野球決勝戦は先日行われましたが、壮絶な投手戦の末15回延長までいきましたが決着が付かず、再試合が行われ死闘の結果、樟南高校が僅差で勝ちました。
お互い勝ちを譲りたくない気持ちが前面に出ており、こんな接戦はここ最近の鹿児島高校野球では観れなかったのではないでしょうか。
樟南高校の皆さん、おめでとうございます。
今回の接戦で得た経験を元に甲子園でも頑張ってください。
県民一同応援しております。
鹿児島実業高校の皆さん、お疲れさまでした。
特にかけれる言葉はありませんが、その経験は将来きっと役に立ちます。
人生もそうですが、勝つだけが全てではなく負けて得るものも多くあります。
高校野球関連のことを今回記事にしようと思います。
ぼくの手整骨院にも高校球児がきておりました。
今回はその子たちの話を交えて書いていこうと思います。
ぼくの手の近くに中学校があります。
そこの中学の野球部の子たちがきてました。
野球少年たちと出会ったのは彼らが中学3年生の頃でした。
ぼくの手がまだ2年目くらいで右も左もわからない頃だったと記憶してます。
彼らの顔にはまだ幼さが残っており、まさに「中学生」という感じでした。
腰が痛くなったり、肩が痛くなったり、試合直前に骨折してどうするか話し合ったり、プレーのことを話したり、プロ野球の話をしたり、高校野球の話をしたりしました。
中学3年生の夏が終わり、彼らも部活を終えました。
野球漬けの毎日から勉強漬けの毎日に変わりました。
勉強の話をしたり、高校の話、将来の話もしてきました。
ぼくも話しているうちに中学生に戻ったような感じでした。
中学生の頃の気持ちを思い出しては、彼らと話をしてました。
もちろん、野球少年たちだけではなく、他の生徒たちも来てました。
それぞれの悩みがあり、ぼくに出来るアドバイスをしたつもりでした。
心がけたのは、なるべくその子の気持ちと同じになりながら考え、上から押し付けるようなことは決して言わず、最善の道を選択してもらえるようにアドバイスをしたつもりです。
当然ですが、一人一人本当に違う悩みを持っており、言っては何ですが、面白いと思いながら話してました。
そんな子たちも高校受験を終え、それぞれの高校に進学しました。
実はぼくはこの子たちは高校に進学したらもう来ないと思ってました。
なぜなら、それぞれの高校に進学したら高校の近くの整骨院や整形外科に通うと思ったからです。
それでもその子たちは来てくれました。
今でもあの喜びは記憶にあります。
話は少し変わりますが、遠くに転勤になった方が、鹿児島に帰省されたとき整骨院に来院されるのが実はすっごく嬉しいです。
整骨院なんて他にも数多くありますし、転勤先にもあるはずなのに、またぼくの手に来院されたときは格別な嬉しさがあります。
自分の施術力が証明されたとかそんな気持ちでなく、純粋にその方とまた会えたことが嬉しいのです。
話を元に戻します。
高校に入ってから来院した子もいました。
高校に入るとそれぞれの高校で練習方法も違うし、考え方も違うのでそれぞれの戸惑いがあったようです。
中学の頃すごく良い選手だったのに、監督さんとの考え方の違いや練習方法によって潰された子もいました。
なんとも嘆かわしいことだと他人事ながら一緒にムカついたものです。
その子はプロにいけると思えるほどの選手だっただけに、かなりもったいないと思いました。
高校で体を痛めてまともにプレーできなくなった子もいました。
もう少し体のケアや的確なアドバイスをすれば良かったと思いましたが、部活が忙しくて中々来れなかったりで出来ませんでした。
逆に高校に入ってからすごく調子が良くなっていった子もいました。
みるみるうちに野球選手として成長していき、「このままいったらプロにいけるんじゃね?」と二人で話したりもしました。
しかし、高校2年生の冬から春に怪我で苦しみ思うような練習が出来ず、身体的に満足のいく状態で夏の大会に臨むことが出来ませんでした。
高校の練習方法で思うように調子が上がらない子もいました。
その子は長打力はないけど、脚が速いようでした。
なのに、練習で長距離を走らされることばかりで得意の俊足をいかすことが中々出来なくなりました。
股関節が元々悪かったりで腰や股関節に痛みがよくでてました。
練習内容次第ではもっともっと成長できただけに本当にもったいないと思いました。
万能型の賢い子もいました。
自分を客観的に見つめることが出来、常に冷静な子なんだなと思ってました。
しかし、去年の夏に試合を観に行った時、彼が感情全開でプレーしている姿を観て見る目が変わりました。
やっぱり青春を謳歌してる高校球児なんだなと思いました。
その子は本当に真面目に体のケアを怠りませんでした。
ぼくのアドバイスもすごく真面目に聞いてくれたし、逆にぼくが彼から色んなことを聞いて学んだりもしました。
そんな彼らも今年三年生となり、最後の夏を終えました。
高校3年生になるまで、あっという間でした。
ついこの前高校に入って高校野球の話をしていたのに、もう終わってしまいました。
自分の子どもの成長も早いけれど、他人の子どもの成長はもっと早く感じます。
最後の夏をどうやって戦っていくのかすごく楽しみでした。
結果はそれぞれの高校で違いますが、それぞれの生徒たちが頑張ったと思います。
思ったような結果が出せなかった子もいれば、満足していた子もいました。
どのような結果であれ、結果は結果です。
自衛隊にいた頃教官から言われました。
『経過はどうでもいい、結果が全てだ。』
あの頃は人生経験もほとんどしていない時でしたので、「そんなもんなのかなぁ」と思いながら最近まで生きてきました。
しかし、今ならぼくは絶対に違うと言い返せます。
なぜなら、生物は失敗の積み重ねの上で成長しているからです。
世界的企業のアップルの創始者であった、スティーブジョブズでさえ、失敗の連続で成功することはほとんどなかったと言っています。
ただ闇雲に失敗を積み重ねることは無意味かもしれませんが、なぜ失敗したのかを考え、次の成功への道に繋げることを考えて失敗したなら全く問題ないと思います。
ぼくは結果よりも経過の方が何よりも大事だと考えております。
経営者としてこの5年間失敗しかしてきてないような気がします。
しかし、その失敗の中でも微かに光りを放っている失敗が幾つかありました。
その光りを辿ってきて何とか5年間ギリギリのラインで生きてこれました。
いつかこの光りが眩いほど輝いてくれることを信じながら今も試行錯誤の毎日が続いてます。
人生は失敗の連続です。
そして、努力したら絶対に夢が叶うわけではありません。
努力して夢が叶うなら世の中戦争は起こりません。
しかし、努力をしなければ夢が叶う可能性は限りなく小さくなります。
努力することで夢が叶う確率を上げることはできます。
これから大学に入ったり、社会人になったり、専門学校に入ったりそれぞれの道があると思いますが、それぞれで自分の努力は怠らないようにしてください。
ぼくが言ってることが今わからなくても、そのうちわかる日がきっときます。
今はとにかく自分を大事に自分の目標に向かって自分の最大の努力を続けてください。
闇雲に努力するのではなく、自分なりにしっかり考えて努力してください。
自分ではどうしようもない結果が待ってるかもしれませんし、いきなり結果が出るかもしれません。
それでも、失敗の方が圧倒的に多いし自分のためになります。
なるべくなら失敗はしない方が良いとかいう人がいたらその人は偽物です。
ぼくは多くの失敗をしてほしいと思っています。
そして、失敗のたびにまた立ち上がってこれからの人生を生き抜いてほしいと願っています。
この記事をたまたま見た高校生も頑張ってほしいですが、ぼくはやはりこれまでぼくの手整骨院に通っていただいた高校生の皆さんに心から頑張ってほしいと思ってます。
そりゃそうですよ。
整骨院で体のケアだけでなく、お互い心の会話もしてきたんですから贔屓の一つや二つしちゃいますよ。
「心から頑張ってほしい」高校生活が終わる7ヶ月前後の付き合いになると思うけど、これがぼくの本心です。
ぼくの人生の教訓を書いて終わります。
『人生はプラスマイナス0』
良いことも悪いことも続きません。
結局元の位置に戻りますので、あまり深く考えず努力を怠らず人生を謳歌してください。
残り少ない学園生活を目一杯楽しんでくださいね( ^ω^ )
部活を終えた君へ
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