第29回出水ツルマラソン大会

ついにマラソンシーズンが始まりました!
鹿児島のシーズンの始まりは
『第29回出水ツルマラソン大会』
です!!!
2年前が10km(38分30秒)に出て、去年がフル(3時間35分)に出て、今年は10kmにしました。
参加料が10km3500円、フル4000円なのでついついフルにボタンを押してしまいがちですが、この時期のフルは暑さで過酷な状況となります。
今回は雨が降りしきる中のスタートとなり、足元がグッチャグチャのスタートとなり、最期のゴール地点までグッチャグチャでした。
それでもみんな頑張ってました!!!
そんな姿にぼくは感動しました!
そんな第29回出水ツルマラソンのレポートを書きます*\(^o^)/*
長文ですので、時間があるときにでもどうぞ!
(以後敬語略)
 
前日、今回応援に来れない娘から応援メッセージをもらう。
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『おとうさんはしるのがんばてね かほより』
『おとうさんいちばんになたらおかしかたげる かほより』
この絵が最期まで頭の中にあったこともあり頑張れた。
今回は10kmに出るため家を6時半過ぎに出た。
会場周辺に8時頃に着いたが、渋滞により車を降りたのが8時40分に。
そこから会場に急いで行き、荷物を置いてからフルの応援へ。
患者さんも走っているということもあったが、フルの応援をちゃんとしてみようと思った。
9時にスタートして600mほどの地点でスタンバイ。
最初から最期までちゃんと応援した。
ランナーの気持ちになりつつ、客観的な応援を心がけた。
最終ランナーが過ぎ去ってから自分の準備をして、応援した通りをフルの人たちが一周して帰ってくるのですぐにスタンバイ。
それぞれが頑張る中、少しでも有意義なアドバイスが出来るような応援を心がける。
9時50分になり、体育館に戻り自分の準備をする。
雨が普通に降りしきる中、1010に意を決して体育館を出て、スタート地点へ。
雨が降っているため横にあるテントにみんな待機してた。
3分前になるとみんな一斉に並び出す。
猫ひろしさんがスターターと最後尾から走り出すとのこと。
スタートするとそれまでみんな濡れないようにしていた靴だったが、そんなの全く意味がないくらい、むしろ体全てが汚れるくらい泥が飛び跳ね、凄惨な状況の中スタート。
競技場から出る頃には水たまりを避ける意味を全くなさないほどグチャグチャになっていた。
ぼくが500mくらい走った頃に猫ひろしさんが横を颯爽と駆け抜ける。
やはり速かった。
1kmくらいは目視出来たかな。
最初の1kmは流れもあり、いつもより速いペースとなる。
 
そもそも、今回にいたるまでを説明しなければならない。
簡単にすると、調整に失敗した!!!
体重は1年前より3kg重く、今年の3月より5kg重かった!
しかも、ちゃんと練習が出来なかった!(←出来なかったというより、しなかった!)
練習でも4:00/kmを切って走ると歩いてしまうほど全く走れない状況。(←当初の目標タイムが37分台だったため、結構ショッキングなタイムだった。37分台というと、1kmを3:48以内で走らないといけない。)
練習の結果、40分切りを目標とした。
 
1kmを過ぎ、目の前の手頃なペースのランナーに付いて走る。
ペースは常にオーバーペースだが、何だか走れる気がするため、タイムをあまり気にせず走る。
5kmを過ぎ、それでも自分が思ってるペースよりも速かったが、あと先考えず前の人に付いて走ることに。
目標タイムを設定して走るにあたってぼくが思うことは、あと先考えると良いタイムはでないということ。
目の前の10m、100mのことだけを考えて走るか、目の前の人に付いて走ること以外考えないことが良い結果に繋がる。
しかし、調子が悪い時ほどあと先を考えてしまうものだ。
それが毎回出来たらランナー全て(全ての人間かな)苦労しない。
今回のぼくはあと先考えず、目の前に集中していた。
10kmの大会の鬼門といえる6〜9kmをスピードが若干落ちるも気合いで乗り切ることができた。
8km地点、目の前の目標としていたランナーは、ぼくのスピードより速くなりだしたため、別な目標の人に変える。
ゴール地点を目視するとみんなラストスパートしだす(距離にして1,5km)。
そのスピードについていけず、取り残される状況となり、心が折れそうになるも、後ろから迫ってくる足音と呼吸音にだけは絶対負けないと必死にぼくもラストスパートをする。(←ラストスパートというより、ただ追い越されたくないだけの意地)
会場が近くになるにつれ、ぼくの後ろの呼吸音も近くなってくる。
最後の下り坂から二人のデッドヒートが始まる。(←ラスト500m)
ぼくは決して後ろを振り返ることはせず、前だけ向いて絶対追い越されないように走り続けた。
後ろの人の呼吸音が凄まじいことになりだす(←フェラーリ的な)。
それを聞いて、
『苦しいのは自分だけじゃない、この人もなんだ!』
と思うとなぜか頑張れた。
そして、なぜかこんな苦しい中娘の絵が頭に浮かび、頑張れた。
ぼくの呼吸音も凄まじい音になりだした(←ランボルギーニ的な)。
勝負は最後の直線までもつれた。
最後の100mになっても真後ろにフェラーリが迫ってきている。
ランボルギーニがスピードを上げれば上げるだけフェラーリもついてくる。
ラスト100mになるとぼくは酸素不足からくる吐き気をきて、「オエオエ」言いながら走る。(←ガス欠寸前!)
それでも後ろのフェラーリの暴走音から逃げるように走る。
真横に聞こえてきた呼吸音だったが、ラスト20mでぼくが突き放し、ゴール。(←ランボルギーニの勝利!)
二人とも倒れるようにゴールした。
ぼくは動くことが出来ないほどの酸素不足となり、片膝付き動けず。
必死の思いで立ち上がると係りの方がゼッケンに付いてるGPSを回収しにくる。
それが終わり少し歩くとさっきまでぼくの後ろにいた人が横にいた。
二人は自然と目が合い、引き寄せられるように近寄り、固い握手を交わした。
今まで握手してきた中で一番の握手だった。
今でもその感触がクッキリと手に残ってる。
二人とも握手だけで、言葉は一切交わさなかったが、その握手が全てを表していた。
言葉なんていらなかった。
握手した後、二人が会うこともなく、次二人が会ってもわからないと思う。
最後の1kmは3:40を切るタイムだった。
間違いなくその人がいないと出すことが出来ないタイムだった。
握手して、お互いの健闘を心の中で称え合ったあとぼくはグッチャグチャの芝生に倒れこんだ。
まだ呼吸が乱れに乱れきっていた。(←ランボルギーニがドリフトしてるかの如く!)
落ち着くことのない呼吸だったが、立ち上がりゴール地点に行き、一礼して
『ありがとうございました』
と小声で言い、振り返ってタオルをもらいに歩いた。
タオルをもらい、完走証をもらい、そのタイムを見るとビックリした。
さっきも書いたが40分切れれば十分と思っていたが、予想を上回っていた。
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38分11秒。
やはり練習と大会ではタイムが全然違うということを感じた。
大勢で走ったり、沿道の応援があるからだし、ライバルがいたからの結果だ。
39分台が出ればかなり嬉しいと思っていたし、まさか38分台が出るなんて思ってもなかった。
2kmから自分のスピードを考えながらも、抑えられない気持ちを前面に出し、5km過ぎてから歩きたいという気持ちを必死に乗り越え、6kmからの忍耐の区間を先を見ることなく目の前だけを見て走り、9kmから後ろの人に絶対追い抜かれないという気持ちの強さを出して走り切った結果だ。
『自分一人じゃない、大会全てがこの結果を出してくれたんだ。』
この気持ちに嘘偽りない。
第29回出水ツルマラソン大会、これに関わって頂いた全ての方々に感謝の気持ちを込めて
『ありがとうございました。皆さまのお陰で走ることが出来ました。』
気持ち良かった!!!
 
ここまでがぼくの物語だ。
まだ長くなるがもう少しだけ書かせて頂きたい。
とても重要なことなので、是非見て欲しい。
 
走り終わり、着替えて10kmに出場してる患者さんを出迎えるためゴール地点でみんなを応援しながら待つ。
ゴールして記念撮影をした。
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この三人に許可取ってないけどきっと大丈夫でしょう!!
ぼくの手Tシャツを着て走って頂いた素敵なレディだ*\(^o^)/*
ちなみに、この写真のタイムは全く関係ない。
雰囲気を出したかっただけだ。
このあと別れ、フルの人たちがゴールしてくるのを応援することにした。
42km地点で応援した。
当然みんな知らない人しか走ってないが、みんな必死だった。
気持ちが痛いほどわかるだけに、心から応援した。
手を精一杯叩いて、ランナーの目を見て声援を送った。
スタート地点では返礼は全くなかったが、ゴール地点では約7割の人が何かしらの返礼があった。
頷くだけの人もいれば、一声返してくれる人も、笑顔になる人も、様々だった。
きついときにこそ、その人の本性が出るもんだ。
みんなの頑張りを見てぼくは涙が出そうになった。
そして、応援の素晴らしさを味わった。
今まで自分が走ってる時応援してくれる人が居て当たり前と思って走っていたが、今回応援してそれは違うと思った。
応援してくれる人が居るから自分が走れてるということに気付いた。
このブログを見たランナーも是非走り終わったあとまだ走ってるランナーの応援をしてほしい。
キツくて仕方ないのはわかるが、3分だけで良いから、1分だけで良いから応援して欲しい。
ランナーとして大会を作るのではなく、是非ランナーの気持ちがわかる良き理解者としての応援で大会を盛り上げて欲しい。
自分がされるだけでなく、自分がする方に回って欲しい。
少しで良い、ほんの少しで良い。
お金を払って走ってるからとかそんな問題ではなく、大会に参加させて頂いた参加者として大会を盛り上げる一人として応援に加わって欲しい。
そうすることで参加した大会がより一層素晴らしいものになる。
鹿児島マラソンの時も書いたが、マラソン大会(マラソンだけではないが)は参加する人だけでなく、応援する人も、運営する人もみんなが一丸となって作るものなんだ。
この心を忘れないで欲しい。
きついのはわかる、十分わかる。
けど、今度何かの大会に出た時、少しだけランナーを応援してみて欲しい。
このぼくの気持ちが同じランナーならきっとわかってもらえるはずだ。
 
長くなったが最後に一番の感謝を伝えなければならない写真を撮ったのでそれを紹介して終わりたい。
 
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こんなにドロドロになるまで頑張ってくれてありがとう。
君のお陰で最高の10kmを走れたよ。
またこれからもよろしくな。
これからも共に頑張ろうな。
そして次も一緒に走ろうな!
 
長文にお付き合いありがとうございました*\(^o^)/*

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • >>アニメ師匠さん
    ありがとうございます!
    努力はそれなりにしていたのですが、最後の1週間でやられてしまいました!
    それなりの結果が出たので嬉しい気持ちと、これからのシーズンが楽しみになってきました!
    4月に10kmを走る予定なので、そこでどれだけ速くなってるかが楽しみです*\(^o^)/*
    それと、福知山までいきませんからね!!!

    • 40分切るには、時速15キロで走る
      1分当たり250メートル走るペース
      30秒で125メートル!!(100メートルを24秒で走る換算)
      同じペースで走ってみたが10分でバテた・・

      • 3年以内に10kmを32分で走れるようになりたいので、これからもっともっと頑張る所存であります!
        練習すれば40分は切れるようになりますよ〜( ^ω^ )

  • 悪コンディションの中で素晴らしいタイム
    おめでとう 努力の成果・・・
    今回は、半分根性論の気もしないではないが・・
    まだまだタイムは縮むということでしょう
    福知山マラソンで待ってるぞ

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